マクロスF(フロンティア)のネタバレ解説・考察まとめ
『マクロスF』(マクロスフロンティア)とは、2008年に放送されたテレビアニメ作品。1982年に放映された『超時空要塞マクロス』から始まる『マクロスシリーズ』の6番目の作品となる。舞台は西暦2059年、超長距離移民船団マクロス・フロンティアに住む人類と、超時空生命体バジュラとの戦いの中で、パイロット候補生早乙女アルトと歌姫シェリル・ノーム、そして普通の女子高生ランカ・リーとの恋の三角関係を描いたスペース・ファンタジー。
ギャラクシー船団からやってきた「銀河の妖精」ことシェリル・ノーム。
彼女のコンサート会場へと急ぐランカは、途中でアルトと出会う。
コンサートの途中、緊急警報が発令されコンサートは中断。
新統合軍の迎撃も空しく、襲撃してきたバジュラは市街地へと侵入してくる。
何が起きたのか事態を飲みこめないアルトが表に出ると未知の生命体バジュラによる破壊行動が目の前で繰り広げられる。
バジュラを迎撃するバルキリー。しかし目の前でバルキリーのパイロットはバジュラの手によりひねりつぶされ、その手は目の前で怯えるランカにまで伸ばされる。
ランカを救うため、咄嗟にバルキリーに乗り込みバジュラに応戦するアルト。
しかしバジュラは強く、ランカを連れて逃げるのがやっとだった。
今まで家への反抗心や空への憧れだけでパイロットを目指していたアルトがパイロットは死と隣り合わせ、命を掛けた仕事であることを自覚した瞬間である。
入れ替わる光と影…恋の三角関係
トップアイドルのシェリルは、プライドが高く自信家。
それだけでなく美貌とスタイルの良さも兼ね備えているため、アルトとの恋はシェリルが一歩リードする形で進んでいく。
一方ランカは、「ミス・マクロスフロンティア・コンテスト」出場からスカウトをきっかけに映画出演などで徐々に脚光を浴びるようになっていく。
一方でシェリルの病気(V型感染症)が悪化。
トップアイドルの座が徐々に陰りを見せ、自分とは正反対のランカの魅力を前に敗北感と焦りを感じることが増えていく。
グレイスの陰謀に巻き込まれ見捨てられ、体調を悪化させていくシェリルを放っておけない気持ちと、バジュラとの戦いに歌の力で役に立とうと戦場へ赴くランカを守りたい気持ち。アルトが2人への思いに揺れていく。
未知の敵バジュラ対S.M.S(Strategic Military Services)
圧倒的な強さを誇る、未知の敵「バジュラ」。その生態や数、目的、全てが謎に包まれている。
その存在に挑むのが、民間軍事プロバイダーS.M.S。
その母艦となる「マクロスクォーター」は、母艦としての大きさを持ちながら強攻型へのトランスフォーメーション機能、マクロスキャノンなどを併せ持つ高性能艦となっている。
格闘戦では中間形態や人型の利点を活かした複雑な機動で敵に迫り、迫力ある戦闘シーンが繰り広げられる。
それを操縦するのはボビー・マルゴ。オネエ言葉のボビーがマクロスクォーター操縦時にだけ見せる男気溢れる雄叫びはファンにも人気がある。
また、S.M.Sのパイロットは皆VF-25というバルキリーに乗っているが、それぞれ少しずつ仕様が異なっている。
アルトの乗るVF-25は標準型機であるが、オズマは指揮官専用、ミハエルは長距離狙撃専用、ルカは電子戦専用となっており、戦闘シーンにおける各機の動きや展開も見どころの一つだ。
ランカの歌の力、それを利用する勢力
マクロスシリーズ第一作目「超時空要塞マクロス」で、歌の力で戦った「リン・ミンメイ」と同じように、今回のヒロインも特別な歌の力を使って戦うことになる。
それが「ランカ・リーの歌の力」だ。
ランカの歌の力がバジュラに影響を与えることを知った軍上層部やグレイスたちがその力を利用しようと暗躍しはじめる。
バジュラの手から逃れるため、超長距離フォールドによって避難することを計画したマクロスフロンティア政府は、ランカの歌を「おとり」にして作戦を決行することに。
一方で、ランカの身を案じ守りたいと願うアルトとブレアはそれぞれの思いを掛けて、彼女のために戦う。
ここから少しずつ、記憶のないブレアとランカの接点や生い立ちへの伏線が見え隠れし始める。
仲間の死、思いはすれ違う
アルトは親友をバジュラに奪われてしまい、それをきっかけにバジュラへの憎悪を増していく。
ランカは自分自身の出生の秘密を思い出し、バジュラとの意外な関係を知ることにより、アルトとは違う道を歩くことを決意する。
死を目前にしたシェリルに最後までそばにいることを誓うアルト、自分を生きるためバジュラの元へ行くランカ。
そしてそれを利用しようとするグレイスたち。
フロンティア船団とバジュラとの最終決戦、シェリルとランカの歌の力によってバジュラに「人類とは何か」が伝わり、誤解が解けていく。
そしてS.M.Sによってギャラクシー船団とグレイスの野望は白日のもとに晒される。
最終決戦後、自然豊かなバジュラの本星に降り立った人類。
ずっと憧れていたシェリルに、「歌も恋も負けない」というランカの宣戦布告によって3人の「三角関係」は新たな始まりの兆しを見せる。
そして、限界の無い空を飛ぶ夢を叶えたアルトが、2人の見守る中、大空をどこまでも飛んでいくのだった。
二度と忘れられないマクロスフロンティア名言・名セリフ集
悪いが、俺は大人じゃなくて、男なんだよ!(ジェフリー・ワイルダー)
マクロスフロンティアから離脱したジェフリーの一言。
正義や常識より、自分が守りたい女たちを守る、そう決めた彼の熱い言葉。
任せろよ。俺は「女」も「弾」も一発必中さ。(ミハエル・ブラン)
女たらしであり長距離射撃の得意なミハエルならではの一言。
私はね、出来る事があるのにやらないのが大っ嫌いなの。(シェリル・ノーム)
シェリルが決して全てに恵まれていたわけではなく血のにじむような努力を積み重ねて今があることを彷彿とさせる言葉。
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目次 - Contents
- 『マクロスF』の概要
- 『マクロスF』のあらすじ・ストーリー
- 2人の少女とパイロット候補生
- 歌声が招く脅威
- 決戦と和解と新たな旅立ち
- 「マクロスフロンティア」の主要登場人物・キャラクター
- 早乙女アルト(CV:中村悠一)
- ランカ・リー(CV:中島愛)
- シェリル・ノーム(CV:遠藤綾、歌:May'n)
- ミハエル・ブラン(CV:神谷浩史)
- ルカ・アンジェローニ(CV:福山潤)
- 松浦ナナセ(CV:桑島法子)
- オズマ・リー(CV:小西克幸)
- キャサリン・グラス(CV:小林沙苗)
- クラン・クラン(CV:豊口めぐみ)
- グレイス・オコナー(CV:井上喜久子)
- ブレラ・スターン(CV:保志総一朗)
- これだけは最低押さえたいマクロスフロンティア用語解説
- 超長距離移民船団マクロスフロンティア
- マクロス・ギャラクシー船団
- VF-25(メサイヤ)
- VF-27(ルシファー)
- バジュラ
- V型感染症
- ゼントラーディ
- デカルチャー!
- マクロスフロンティアのここが見どころ
- アルトとランカの出会い…バジュラとの遭遇
- 入れ替わる光と影…恋の三角関係
- 未知の敵バジュラ対S.M.S(Strategic Military Services)
- ランカの歌の力、それを利用する勢力
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