あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)のネタバレ解説・考察まとめ

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』とは、A-1 Pictures制作による恋愛やファンタジーを題材としたオリジナルテレビアニメ作品である。2011年4月から6月までフジテレビのノイタミナ枠でアニメが放送された。その後、漫画化、劇場化、実写ドラマ化されている。死んだはずの本間 芽衣子こと「めんま」が、主人公の宿海 仁太こと「じんたん」の前に現れる。めんまの死によってバラバラになってしまった幼馴染の5人の、過去の傷や葛藤を描いた物語である。

CV:戸松遥

じんたんと同じ高校の同級生。あだ名は「あなる」である。幼少期は大人しく引っ込み思案な性格だったが、高校生になると派手な装いになる。めんまの事故から、どのメンバーとも疎遠になっていたが、当時から一途にじんたんのことを想っている。昔からゲームが好きで、たくさんのゲームを持っており、今でもゲームショップでアルバイトをしている。
メガネとくせ毛がコンプレックスで、サラサラストレートで可愛いめんまのことが好きであったが、同時に嫉妬心も抱いていた。自分が言いだしたことがきっかけでめんまが死んでしまったと思っており、心に深い傷を負っている。
幼少期はアナルという単語の意味がわからなかったので平気だったが、現在は恥ずかしいため、あだ名で呼ばれると激怒したり否定したりする。
クラス内であなるの援助交際疑惑が浮上し、クラスメイトから白い目で見られていたところをじんたんに救われたことをきっかけに打ち解け、めんまの願いを叶えることに協力するようになる。物語の当初はじんたんのことを名字で呼んでいたが、超平和バスターズが集まるようになってからあだ名で呼ぶようになった。

また、幼少期の頃からじんたんを想い続ける一途な一面もある。

松雪 集(まつゆき あつむ)/ゆきあつ(演:志尊淳)

CV:櫻井孝宏、瀬戸麻沙美(幼少期)

じんたんが落ちた高校に通う秀才。あだ名は「ゆきあつ」である。学業が優秀でルックスもいい為、女子生徒から好意を持たれている。幼少期から負けず嫌いの性格であったが、じんたんに勝つことが出来ずコンプレックスに感じていた。その影響で、引きこもりになってしまったじんたんを見下している。
昔からめんまのことが好きで、今でも忘れられずに苦しんでいる。じんたんの前だけにめんまが現れたことを聞き、じんたんへの対抗心とめんまへの執着心からか、めんまの姿を模した女装をして秘密基地の周辺をうろつき、目撃させるという行動をしていた。超平和バスターズの全員に発見され、その姿と心情を晒すことになり、思い込みや囚われから立ち返るきっかけとなった。
めんまが死んだ日、めんまに告白をするも、うやむやにされてしまう。自分の告白がめんまの死に繋がったのではないかと思っており、強い罪の意識にも囚われている。

鶴見 知利子(つるみ ちりこ)/つるこ(演:飯豊まりえ)

CV:早見沙織

ゆきあつと同じ高校に通う高校生。あだ名は「つるこ」である。絵を描くことや読書が好きで、他人を観察することに長けている。
普段はクールで大人びているが、じんたんと接する時は柔和な態度を持ち接し、あなるやゆきあつに対しては冷たく接することがある。一歩引いたところから他人を見ており、感情の変化や異変があるとすぐに気付くが、自分の本当の気持ちには気付けない。
幼少期からゆきあつのことが好きだったが、態度に出ないため、誰も気づくことができなかった。いつもゆきあつの理解者であるあなるに対し、嫉妬心を抱いていたが、最終的には和解している。
めんまに対しての憧れから、幼少期は短かった髪を伸ばしていたが、10話では髪をバッサリと切って登場する。

久川 鉄道(ひさかわ てつどう)/ぽっぽ(演:高畑裕太)

CV:近藤孝行、豊崎愛生(幼少期)

幼少期は小柄でいつも誰かの後をついていく弟分タイプだったが、現在は成長し大柄になっている。あだ名は「ぽっぽ」である。高校へは進学せず、アルバイトで資金を貯めて世界を放浪している。日本では超平和バスターズの秘密基地で暮らしている。
亡くなっているめんまの存在を誰よりも信じ、じんたんに対して唯一最初から好意的に接していた。子供の頃の自分を「みそっかす」だと言い、仲間に入れてくれたじんたん達のことが大好きだった。超平和バスターズのリーダーでもあったじんたんの行動を「じんたんつえー」といつも褒めていた。じんたんにめんまのことをどう思っているかを囃し立てるようなことをして茶化してしまったことと、めんまの事故直後を目撃したことによって、心に深い傷を負っている。めんまの死のトラウマから、秘密基地から遠ざかろうとして世界に行くようになるが、どうしても秘密基地に戻ってきてしまうと、ぽっぽは泣きながら明かした。

めんまが成仏した後、高校試験合格を目指す。

その他の登場人物

宿海 篤(やどみ あつし/演:小日向文世)

CV:小形満

じんたんの父親。何事も「かわいい~」と言う癖がある。学校にも行かずに引きこもっているじんたんを責めることもなく、気さくな態度で接している。じんたん自身も放任主義で呆れられているのかと思っていたが、じんたんの生活をかなり把握している。死んだ妻・塔子の仏壇に向けて、じんたんの周りのことなどをよく報告している。

宿海 塔子(やどみ とうこ/演:小泉今日子)

CV:大原さやか

じんたんの母親。病気で亡くなっている。レーズン入りの蒸しパンをよく作り、超平和バスターズのメンバーにも振る舞っていた。
死んでも生まれ変わることができるから寂しくはないが、自分の前では気を張って感情をあまり出さないじんたんのことを心配していた。じんたんを「泣かす」ことをめんまにお願いし、二人の約束となった。

本間 学(ほんま まなぶ)

CV:保村真

めんまの父親。当初はめんまの死から目を逸らそうとしていたが、家族と共に過去に向き合って前に進むことを決めた。

本間 イレーヌ(ほんま イレーヌ)

CV:大浦冬華

めんまの母親。ロシア人と日本人のハーフである。めんまの死を引きずっており、めんまの好物を作ると必ず仏壇にお供えをする。
大きくなったじんたん達が、めんまに線香を上げに本間家に来たときは喜んでいるように装っていたが、内心では自分の娘を置いて彼らだけが成長していく姿を見るのが辛いと思っていた。打ち上げロケット花火を作る際は、死んだ娘をダシにして遊んでいると誤解し、花火の制作をやめさせようとした。後に学の支えもあり、めんまの死を受け入れる決心をし、じんたん達とも和解している。

shu4220d9
shu4220d9
@shu4220d9

Related Articles関連記事

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)の聖地まとめ

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)の聖地まとめ

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』とは、幽霊になって帰ってきた幼馴染との交流と別離を経て、再び友情で結ばれていく少年少女の姿を描いたアニメ作品。 2011年に放送されるなり、その感動的なストーリーによって同年代屈指の傑作として高い評価を受け、漫画、小説、ゲーム、ドラマなど様々なメディアミックスを果たした。 この作品は埼玉県秩父市が舞台となっており、「アニメの感動を追体験したい」という者たちによる聖地巡礼も盛んに行われている。ここでは、本作のモデルとなった実在する場所を紹介する。

Read Article

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』は、A-1 Pictures制作によるオリジナルアニメ作品であり、2011年にフジテレビで放送された。仲良しグループの「超平和バスターズ」のメンバーの一人、めんまが事故死したことにより、メンバーは疎遠になってしまう。しかしある日主人公のじんたんの前に死んだはずのめんまが現れ、「超平和バスターズ」のメンバーは再び集まることになる。それぞれのキャラクターが悩みを抱えており、名言も多く視聴者に共感と感動を与えた。

Read Article

心が叫びたがってるんだ。(ここさけ)のネタバレ解説・考察まとめ

心が叫びたがってるんだ。(ここさけ)のネタバレ解説・考察まとめ

『心が叫びたがってるんだ。』とは、2015年公開のアニメ映画。社会的ヒット作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』のスタッフにより作成され、様々なメディアに展開していった青春群青劇。幼い頃のトラウマでしゃべれなくなった高校生・順。地域交流会でミュージカルを披露することとなり、「歌なら言いたいことが言えるかも」とやる気になった彼女は、仲間たちとの様々な交流の中で成長していく。青春の爽快感と切なさが詰まった物語と、ミュージカルとして生まれ変わる懐かしいメロディーの数々を楽しめる映画作品である。

Read Article

涙腺崩壊必至!?泣けると話題のアニメ作品まとめ【あの花、クラナドほか】

涙腺崩壊必至!?泣けると話題のアニメ作品まとめ【あの花、クラナドほか】

泣きたいときに思いっきり涙を流して気持ちをリフレッシュさせる「涙活」。膨大な数のアニメの中には「涙活」にぴったりな、「泣ける」作品がたくさん存在している。本記事では特にSNS上で評価が高かった「泣ける」アニメ作品を、簡単なあらすじや登場人物・キャラクター、メディア展開情報などを含めてまとめて紹介する。

Read Article

【号泣必至!】あの花の感動するポイントをおさらい!【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。解説・考察】

【号泣必至!】あの花の感動するポイントをおさらい!【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。解説・考察】

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』では幼馴染の死という過去を抱えた若者たちの淡い恋や罪の意識、絆や成長といった内容が描かれて多くの感動を呼んだ。その後漫画や映画、実写ドラマも制作された。ここでは作品のどこに感動するのか解説する。

Read Article

【涙腺崩壊】『あの花』めんま(本間芽衣子)の名言&名シーンまとめ!萌える!泣ける!【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】

【涙腺崩壊】『あの花』めんま(本間芽衣子)の名言&名シーンまとめ!萌える!泣ける!【あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。】

超名作として知られる『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(あの花)。 メインヒロインめんま(本名:本間芽衣子)の「可愛くて萌える!」「感動して泣ける!」と評判の名言・名セリフ/名シーン・名場面をまとめました!

Read Article

『PSYCHO-PASS(サイコパス)新編集版』追加シーンまとめ

『PSYCHO-PASS(サイコパス)新編集版』追加シーンまとめ

【新編集版を見逃した方必見!!】サイコパス1期に無かったシーンが「新編集版」に追加されているのをご存知ですか?本編の補足を兼ねた追加シーンでは、分かりづらかったキャラクターの心理が細かく描かれています。狡噛と対峙する直前の槙島は何を考えていたのか?狡噛はどんな思いで事件捜査にあたっていたのか?などなど…。見れば見るだけ、本編の面白さが濃密に感じられる新規カットについて迫ります!

Read Article

アニメ『PSYCHO‐PASS』とは?人工知能が支配する近未来…凶悪犯罪を追う刑事達の物語をご紹介

アニメ『PSYCHO‐PASS』とは?人工知能が支配する近未来…凶悪犯罪を追う刑事達の物語をご紹介

平和なはずの社会に突如現れた凶悪な殺人犯たち。彼らは一様に「マキシマ」という男の名を口にする。しかしマキシマは、人工知能でも裁くことができないイレギュラーな存在だった…。人工知能が絶対正義となった社会で、刑事は葛藤する。コンセプトは「近未来SF・警察もの・群像劇」。ノイタミナの大人気アニメ『サイコパス』のあらすじや見所をご紹介。

Read Article

人工知能の支配は終わらない。シビュラの支配下で葛藤する刑事の物語『PSYCHO-PASS2』とは

人工知能の支配は終わらない。シビュラの支配下で葛藤する刑事の物語『PSYCHO-PASS2』とは

一人前の刑事に成長した常守朱のみが知るシビュラシステムの秘密。人工知能と思われていたシビュラの正体は、凶悪犯罪者の脳だったのだ。恐ろしい事実を知りながら、それでも現状世界を維持することを決めた常守朱。しかし彼女の前に、新たな謎と事件が立ちふさがる。

Read Article

目次 - Contents