アウトブレイク・カンパニー(萌える侵略者)のネタバレ解説・考察まとめ

『アウトブレイク・カンパニー』とは、榊一郎によるライトノベル、及びそれを原作とした漫画・アニメ作品である。原作小説は本編+外伝の全19巻、漫画は全4巻が刊行された。アニメは2013年に全12話放送された。引きこもりで自宅警備員だった加納慎一が、就職した先の異世界でオタク知識を活かしてオタク文化を広める異世界ファンタジーである。漫画やアニメに出てくるような種族のキャラクターたちが、オタク文化について学ぶカオスな状況や他作品のパロディ要素も多くあり、オタクだからこそより楽しめる作品となっている。

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ペトラルカ・アン・エルダント三世「今後もし慎一がエルダントからいなくなるようなことがあれば、妾は直ちに国交を断絶する」

日本政府がオタク文化を利用して神聖エルダント帝国を文化的に侵略しようと企んでいることを知った慎一は、それを阻止しようと動き始める。慎一が邪魔になった政府は慎一を暗殺しようとするが、エルダント帝国側の抵抗もあり失敗に終わる。
その後内閣の高官と慎一は話をすることになるが、そこでも高官は慎一に対していつでも始末することが可能だと脅す。
実はその話し合いはペトラルカたちにも聞かせており、その言葉を聞いたペトラルカは慎一に変わり高官に対して「今後もし慎一がエルダントからいなくなるようなことがあれば、妾は直ちに国交を断絶する」と言い放った。
日々執務で忙しい中、努力で日本語を完璧にマスターしたペトラルカは、慎一と高官の話も完全に理解していたのである。普段は子どもっぽさが見えるペトラルカだが、皇帝らしい威厳を見せつけたセリフである。

『アウトブレイク・カンパニー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

タイトルの「アウトブレイク」は爆発的感染拡大

本作のタイトルである『アウトブレイク・カンパニー』の「アウトブレイク」は、本書内では爆発的感染拡大という意味である。
その意味通り、作中では慎一がエルダント帝国に広めた日本のオタク文化が帝国内に爆発的に広まり、国民たちはオタク文化に夢中になった。
また、作者の榊一郎はファンタジーの世界に何が合ったら変か、ということから考え始め、エルフやドワーフ、リザードマンがいる世界で「株式会社」が存在したら変ではないかということからストーリーが構築されていった。

異世界は未来の地球

ある時突然発見された、エルダント帝国などが存在する異世界は、実は地球の数ある未来のうちの一つの姿であった。
慎一たちがいる時代の何年後かは分からないが、地球は一度崩壊してしまう。そして異世界が誕生したのである。そこで暮らす人類は、未来の地球で生まれた人工生命体である。

公式サイトにて設定資料公開

『アウトブレイク・カンパニー』の設定資料が公式サイトにて公開されている。
神聖エルダント城の外観や慎一が住んでいる洋館の部屋、魔障指輪などアニメでは分かりづらい部分などが細かく描かれている。

『アウトブレイク・カンパニー』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):三森すずこ「ユニバーページ」

作詞・作曲:渡辺翔、編曲:増田武史

本作でミュセルの声を担当した三森すずこによるオープニング曲。
作詞・作曲の渡辺が、原作を読んだうえで中世ヨーロッパをイメージして作った荘厳な曲となっている。
またレコーディングの際、三森は世界観を固めるために原作を熟読して臨んだ。

ED:ペトラルカ・アン・エルダント三世(CV:渕上舞)「私の宝石箱」

作詞・作曲・編曲:ゆうゆ

「深海少女」など人気楽曲を作成したボカロPとして活動しているゆうゆによるエンディング曲。

挿入歌:ちよこ「Magical Lucky LOVE」(第3話)

作詞:マイクスギヤマ、作曲・編曲:井内啓二

第3話にて、慎一が好きなキャラクターの誕生時間を設定した際に使用した曲。

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