
『アウトブレイク・カンパニー』とは、榊一郎によるライトノベル、及びそれを原作とした漫画・アニメ作品である。原作小説は本編+外伝の全19巻、漫画は全4巻が刊行された。アニメは2013年に全12話放送された。引きこもりで自宅警備員だった加納慎一が、就職した先の異世界でオタク知識を活かしてオタク文化を広める異世界ファンタジーである。漫画やアニメに出てくるような種族のキャラクターたちが、オタク文化について学ぶカオスな状況や他作品のパロディ要素も多くあり、オタクだからこそより楽しめる作品となっている。
CV:上坂すみれ
慎一が設立した学校のお抱え絵師として雇われているウェアウルフの少女。三姉妹の末っ子。
神聖エルダント帝国の隣国バハイラム王国から送り込まれた密偵で、慎一の暮らす洋館をスケッチしていたところを自衛隊に捕獲される。スパイ嫌疑によって殺されてしまうところだったが、ケモナーの慎一に助けられ、慎一の屋敷で暮らすことに。
ウェアウルフは元々狩猟本能や闘争本能の強い種族だったが、人間社会に組み込まれたことで、本能行動を抑え込むように強要された。絵を描くことで本能行動を昇華するように躾けられていたが、絵の才能を見込まれ、アミュテック社のお抱え絵師として雇われることになる。
アマテナ・ハーナイマン
エルビアの姉で三姉妹の次女。バハイラムの情報部の軍人である。
慎一を誘拐して、異世界である日本の技術を使って民の王への忠誠を高めようとした。
戦闘能力が高く、格闘技術のある美埜里を軽くあしらう。
ジジレア・ハーナイマン
エルビアの姉で三姉妹の長女。バハイラムの軍人であり、姉妹の中で最も優秀である。
クラーラ・ベルバリス
アマテナの部下であり、ウェアタイガーという種族の女の子。
『アウトブレイク・カンパニー』の用語
舞台・国家
異世界
神聖エルダント帝国などが存在するファンタジーの世界。
日本にてアニメや漫画などで描かれる生き物や魔法などが実際に存在している。
神聖エルダント帝国
本作の舞台であり、慎一が日本のオタク文化を広めるために日本から来た異世界である。
首都はマリノスという都市で、皇帝のペトラルカが暮らすエルダント城がある。
多種族から成り立つ国家で、人間やエルフ、ドワーフを始め様々な種族が存在しており、そのために身分差別や種族差別が根付いている。
国のトップに立つ種族は人間で、それ以外の種族であるエルフやドワーフ、リザードマンなどを「亜人」と蔑称している。中世ヨーロッパと文化水準が似ており、識字率が低く、庶民は文字の読み書きが出来ない。この世界には魔法が存在しているが、エルダントが持つ軍の軍人と一部の貴族階級の人間しか使えず、エルダントが厳密に管理している。エルダント語を標準語としているが、魔章指輪と呼ばれる魔力を動力とした翻訳機を使って日本と交流。
富士の樹海で清掃のボランティアと地元警察によりエルダントに繋がる穴が発見された。エルダントは文化力の欠如を懸念していたため、日本のオタク文化を取り入れることに合意。日本政府は他国に存在を隠しながら国交を始めるが、日本のオタク文化を利用して日本のコントロール下に置こうという企みもあった。
日本における警察といった組織がなく、揉め事などは帝国の軍が解決している。
バハイラム王国
神聖エルダント帝国と長年に渡り争っている隣国。
バハイラムは古語で「家族」という意味があり、国には「国民は皆ひとつの家族である」という考えが根付いている。そのため国王は「王父さま(おとうさま)」と国民の父親として崇められ、国民は「子民(しみん)」と呼ばれる。
元は豊かな国ではなく、水資源や食料を求めて土地を移動しながら暮らしていた。しかしある時の国王が国を強くするために方針を変え、エルダント帝国と同じくらいの強国へと成長した。
種族
人間
エルダント帝国内で最高位の種族。他種族と比べると魔力や力は劣るが、幅広い能力をバランスよく備え、最も多く繁栄して文明や文化を発展させた。
エルフ・ドワーフ
エルダント帝国に存在する種族で、人間の下についている。
エルフは魔力が高く、魔法を使うことが得意だが繁殖力が弱い。
ドワーフは身体能力が高く力も強く、幼い頃から身体ほどの大きさの斧を振り回すほどである。エルフとドワーフは仲が悪く、両者が出会うと高確率で争いが起こる。
リザードマン
エルダント帝国に存在する種族で、最下層の身分である。エルフやドワーフとは違い人間とはかけ離れた見た目をしており、爬虫類に分類されている。
強靭な肉体を持っているが、爬虫類という性質から気温の変化に弱く、能力に不安定さがある。
殺戮を好み、狩猟目的以外に趣味や文化として大規模な狩りを行うことがあった。長年人間を標的としていたが、数百年前に起こった種族間の戦争において敗北し、人間の奴隷となってしまう。
組織
極東文化交流推進局
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目次 - Contents
- 『アウトブレイク・カンパニー』の概要
- 『アウトブレイク・カンパニー』のあらすじ・ストーリー
- 引きこもりから異世界へ就職
- 学校の設立
- 日本政府の企み
- 『アウトブレイク・カンパニー』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 加納慎一(かのうしんいち)
- ミュセル・フォアラン
- ペトラルカ・アン・エルダント三世
- 日本
- 古賀沼美埜里(こがぬまみのり)
- 的場甚三郎(まとばじんざぶろう)
- 綾崎光流(あやさきひかる)
- 加納省吾(かのうしょうご)
- 加納咲子(かのうさきこ)
- 加納紫月(かのうしづき)
- アラン・スミス
- 有賀礼人(ありがれいと)
- 神聖エルダント帝国
- ガリウス・エン・コルドバル
- ザハール宰相
- ブルーク・ダーウェン
- ロイク・スレイソン
- ロミルダ・ガルド
- エドアルド・テオノルド・ペルティーニ
- アレッシオ
- ロロン・セリオーズ
- ファルメル・フォグロン
- ジェイド
- シェリス・ダーウェン
- バハイラム王国
- エルビア・ハーナイマン
- アマテナ・ハーナイマン
- ジジレア・ハーナイマン
- クラーラ・ベルバリス
- 『アウトブレイク・カンパニー』の用語
- 舞台・国家
- 異世界
- 神聖エルダント帝国
- バハイラム王国
- 種族
- 人間
- エルフ・ドワーフ
- リザードマン
- 組織
- 極東文化交流推進局
- 総合エンターテイメント商社アミュテック
- 学校
- 憂国士団ベイドゥナ
- 魔法
- 疾風の拳(ティフ・ムロッツ)
- 炎熱の華(イマルフ・ムールフ)
- 駆逐する炎(イマルフェ・ビスルペグゼ)
- その他
- 超空間通路
- 魔障指輪
- フェイドラ
- 傀儡竜
- ガルド工房
- 憂国士団による籠城事件
- サッカー御前試合
- 映画撮影
- 腐の七日間
- ペトラルカ影武者作成計画
- 慎一暗殺未遂事件
- 憂国士団による誘拐事件
- 神聖エルダント帝国魔力低下事件
- 『アウトブレイク・カンパニー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ペトラルカ・アン・エルダント三世「何しに来たのよ!別に妾は慎一のことなぞ待っておらんのじゃからね!」
- ゴールを決め喜び合うペトラルカとミュセル
- ペトラルカ・アン・エルダント三世「今後もし慎一がエルダントからいなくなるようなことがあれば、妾は直ちに国交を断絶する」
- 『アウトブレイク・カンパニー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- タイトルの「アウトブレイク」は爆発的感染拡大
- 異世界は未来の地球
- 公式サイトにて設定資料公開
- 『アウトブレイク・カンパニー』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):三森すずこ「ユニバーページ」
- ED:ペトラルカ・アン・エルダント三世(CV:渕上舞)「私の宝石箱」
- 挿入歌:ちよこ「Magical Lucky LOVE」(第3話)