ポートガス・D・エース（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ポートガス・D・エースの概要

ポートガス・D・エースとは尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する海賊。主人公モンキー・D・ルフィの義兄で、白ひげ海賊団2番隊隊長。悪魔の実メラメラの実の能力者で「火拳のエース」と呼ばれている。海賊王ゴール・D・ロジャーの実の息子であるが本人はそれを良く思っておらず、代わりに自分の所属する白ひげ海賊団の船長エドワード・ニューゲートを父親のように慕っている。子供の頃にルフィとサボと3人で兄弟盃を交わし義兄弟になった。部下であるマーシャル・D・ティーチの手によって海軍のもとに捕まり、白ひげ海賊団がエース奪還のために引き起こした頂上戦争の中で戦死した。

プロフィール・人物像

年齢：享年20歳
身長：185cm
誕生日：1月1日
出身：南の海 サウスブルー バテリラ
CV：古川登志夫・阪口大助（幼少期）

ポートガス・D・エースとは尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE』に登場し、白ひげ海賊団で2番隊隊長を務めた海賊。『ONE PIECE』の世界に存在する悪魔の実メラメラの実の能力者である。火炎を自由自在に操るその能力から「火拳のエース」と呼ばれている。
白ひげ海賊団は「世界最強の男」と呼ばれている白ひげエドワード・ニューゲートが船長を務め、16の部隊・1600人を超える船員によって構成されている大海賊団である。また新世界で活躍する43の海賊団が白ひげ海賊団の傘下に属しており、のべ5万人もの兵力を持つ脅威的存在だ。白ひげ海賊団の16の部隊にはそれぞれ隊長のポジションが設けられ、エースは若くしてその能力の高さから長年欠番だった2番隊隊長に任命される。
船長の白ひげは船員や傘下の海賊たちを「息子」と呼び、船員たちは白ひげのことを「オヤジ」と呼んだ。幼少期を孤独に過ごしてきた白ひげは海賊でありながら財宝やひとつなぎの大秘宝（ワンピース）には興味がなく、家族と呼べる信頼できる仲間を欲していたのだった。
なお、エース奪還のために決行された頂上戦争で船長白ひげとエースが死亡、その後の落とし前戦争で大敗したことによって実質的に白ひげ海賊団の存続は不可能となった。
エースは実の父親である海賊王ゴール・D・ロジャーを嫌っており、母親の姓ポートガスを名乗っている。母親であるポートガス・D・ルージュは、ロジャーが海軍に自首する直前にロジャーとの子を身ごもった。ルージュはロジャーの子を身ごもっていることが海軍にバレないように、20ヶ月もの間エースをお腹に宿したまま隠し続けた。
エースは命を張って自分を守った母親に対して大きな恩を感じているが、「ロジャーの息子」という悪名がついてまわることで苦しんできた経験があるため父親のことは嫌っている。またエースは「おれのオヤジは…“白ひげ”一人だ…！！！！」という言葉を残しており、自分のことを息子と呼んでくれる白ひげのことを父親と思い慕ってきた。

元々は「ロジャーの息子」という呪縛から性格が曲がってしまい、手当たり次第暴力を振るうような少年であった。その後サボやルフィと出会い、仲間や家族というものを知り、人に優しく接することを覚えた。ルフィ達と生活し周りの優しい大人達とも関わっていったことで、独立する頃には仲間思いで義理堅い優しい性格になった。自分のことを息子と呼び可愛がってくれる白ひげに出会ったことで、今まで知ることができなかった家族の温もりを感じ、仲間思いな性格がさらに強まった。
どんなに強い敵が相手でも、どんなに自分が不利な状況にいたとしても、絶対に逃げずに戦う。背後に仲間が控えている時にはなおのこと、自分を犠牲にしてでも仲間を逃す。仲間や家族を侮辱されることがどんなことよりも許せない。この性格が功を奏し白ひげ海賊団に入団することになるが、この性格が仇となり黒ひげマーシャル・D・ティーチに捕まり頂上戦争で命を落とすことになった。
通りすがりの海賊船が宴をしていると、乗り込んで勝手に参加してしまうほど宴が好き。大食いでかなりの量を食べるが、食事中に突然眠ってしまうことがある。それは前触れがなくあまりに突然なため、周りから食事中に突然死したと疑われることもある。本人はあまり自覚がなく気にしていない。
義弟のルフィに似て周りを驚かせるような突拍子もないことをすることもあるが、基本的にはルフィよりもずっとまともでしっかりしている。麦わらの一味とアラバスタ王国で遭遇した際には、エースがあまりにもしっかりしていたため、ルフィとの差に一味を驚かせた。

ポートガス・D・エースの能力・必殺技

ポートガス・D・エースは悪魔の実「メラメラの実」の能力者で、炎を自由自在に操ることが可能。そのことから「火拳」という異名で恐れられている。その実力は元四皇・白ひげ（エドワード・ニューゲート）率いる白ひげ海賊団の2番隊の隊長を任せられるほどのものである。白ひげ海賊団に入団する前に自己流で覇気を体得。覇王色の覇気の資質も持ち合わせている。技は悪魔の実「メラメラの実」を使用したものが多く、炎を大きく使ったダイナミックで威力が強いものも多い。

ポートガス・D・エース（ONE PIECE）の能力・必殺技まとめ - RENOTE [リノート]

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ポートガス・D・エースは、『ONE PIECE』（ワンピース）の登場人物。主人公モンキー・D・ルフィの義兄であり、海賊王ゴール・D・ロジャーの実子。四皇の一人”白ひげ”エドワード・ニューゲート率いる白ひげ海賊団の二番隊隊長を務めていた男だ。マリンフォードで勃発した頂上戦争の折りに死亡。しかしその後も他のキャラクターの回想などで登場する、物語の重要人物である。
悪魔の実「メラメラの実」の能力を駆使して戦うエースには、”火拳のエース”という二つ名があった。この記事ではエースの持つ必殺技をまとめる。

ポートガス・D・エースの来歴・活躍

誕生

サウスブルーのバテリラという島で海賊王ゴール・D・ロジャーの隠し子として生まれる。母親はポートガス・D・ルージュで、彼女の詳細は不明である。
ロジャーは当時不治の病で自分の残りの時間を悟っており、海軍に自首をして公開処刑された。ロジャーに関わった者たちは海軍によって女子供も全て根絶やしにされ、ルージュのいるバテリラにも海軍の追手は迫っていた。ルージュはお腹の中にいたエースを守るため、20ヶ月もの間エースを胎内に宿し、時期が過ぎ去るまで耐え続けた。そして海軍の捜索が終わりほとぼりが冷めた頃、満を持してエースを出産。ルージュの体を張った頑張りは報われたのだった。
そして、処刑前のロジャーから子供のことを聞いていた海軍中将モンキー・D・ガープはバテリラに向かい、生まれたばかりの子と長期間の妊娠と出産で衰弱しきったルージュと対面した。長い期間体に負荷をかけていたルージュは、ガープにエースを託した直後に他界。ガープは同じ時代をを生きてきた戦友ロジャーのためにエースを匿い、自分の孫として育てることにした。

サボとの出会い

ルージュの死後、ガープのもとに引き取られたエースだったが実際にガープには育てられず、ガープの故郷ゴア王国の山賊ダダンの元に預けられることになった。ロジャーに対する世間の目は冷たく、自分の父親や自分の血についての悪口を聞き続けたエースは心が荒み、自分は生まれてきてよかったのか疑問に思う。人間全般に攻撃的になってしまい、子供ながら街のチンピラと喧嘩を繰り返すような生活を送るようになった。
5歳になった頃、ダダンのアジトの近くにあった不確かなものの終着駅（グレイ・ターミナル）で、家出をした子供サボと出会う。2人はすぐ仲良くなり、意気投合して一緒に海賊なろうという話になった。そしていつか独立するときのために、街のチンピラたちから盗んだ金品を貯めて海賊貯金を始めた。

ルフィとの出会い

10歳になった頃、ガープが自分の孫であるモンキー・D・ルフィをダダンのもとに預けることになった。エースは突然現れたよそ者のルフィを毛嫌いし、友達になりたがるルフィから逃げ回っていた。しかしルフィの気持ちは強く、逃げるエースをどこまでも追いかけた。その結果エースとサボが誰にもバレないように隠していた海賊貯金のありかまでたどり着いてしまい、エースとサボを驚かせた。その後ルフィは2人の海賊貯金を狙った海賊たちに捕まり、ありかを言うまで拷問にかけられるが一切口を開かなかった。その姿を見ていたエースとサボはルフィを助け出すと決断し、海賊たちのもとに乗り込んで無事ルフィを救出した。このことをきっかけにルフィのことを認め、サボも含めて3人で行動するようになる。海賊になるために山で一緒に修行を重ねるうちに絆は深いものになっていき、兄弟盃を交わし3人は兄弟になった。
この頃には幼少期に感じていた疎外感や自分の存在に対する負の気持ちが少なくなっており、兄弟の2人に対する思いやりや人に対しての優しさを見せるようになる。
フーシャ村のマキノがルフィに会いにきた時には、ルフィがお世話になった人に対してお礼を言いたいと礼儀正しい言葉遣いや作法を習う姿も見られた。

サボとの別れ

サボは実は貴族の生まれであり、差別の横行する腐った環境に耐えきれずに家出をしていた。しかし貴族である父親によって家に連れ戻されてしまい、3人は一次的に離れ離れとなってしまう。そんな中、ゴア王国は先に控えた世界貴族（天竜人）の使節団を迎える準備として不確かなものの終着駅（グレイ・ターミナル）を焼き払う計画を決行する。しかしそれを知ったダダンとエースたちは焼き払いの実行を任されたブルージャム海賊団の前に立ちはだかった。戦いは劣勢を極めたが、エースがなんとか持ちこたえ負傷したダダンを背負ってアジトまで帰還した。
一方サボは、自分の生まれた貴族の環境に耐えることができず、2人より一足早く海に出ることを決意する。しかし小舟で港を出たところで、使節団の船を横切ってしまい、乗船していた天竜人の手によって撃ち沈められてしまう。
その惨劇を人づてに聞いたエースとルフィはサボの死を悟った。エースは天竜人に対する怒りで我を忘れ、仕返しへ向かおうとするがダダンに止められことなきを得た。
その後エースとルフィはサボが残していた手紙を読み、サボが海に出た経緯などを知った。サボの手紙を読んでルフィはずっと泣いていたが、エースは「おれ達は絶対に“くい”のない様にに生きるんだ！！！いつか必ず海へ出て！！思いのままに生きよう！！誰よりも自由に！！！」と声をかけ、改めて海賊になることを2人で誓った。

スペード海賊団時代

サボとの約束通り17歳で海に出た。冒険を進める中でメラメラの実を手に入れメラメラの実の能力者になった。そしてスペード海賊団の船長となって集めた仲間達とともに、ルーキーの中でも注目の海賊として名をあげるようになる。偉大いなる航路（グランドライン）での航海を続けていく中で、世界政府公認の海賊「王下七武海」への勧誘もあったが、海賊としてさらなる高みを目指していたエースはその誘いを断った。
新世界の冒険の中でワノ国を訪れたことがあった。そこで村人のお玉と出会い親睦を深めた。エースはワノ国を裏で実質的に支配していた百獣のカイドウの首を取るため鬼ヶ島に向かうが、カイドウは留守中で、結果的に息子であるヤマトと戦うことになった。同じような境遇に生まれ、同じような悩みを抱えていたエースとヤマトは戦いの途中で和解し、酒を酌み交わすことになった。ヤマトはエースのビブルカードを作り、エースはヤマトとの再会を約束した。
ワノ国を出てから、とある冬島で赤髪海賊団のもとを訪れた。赤髪海賊団の船員たちは注目のルーキーが現れたことを警戒をしていたが、エースの目的は船長のシャンクスにお礼を伝えることだった。エースはかつてルフィの命を救ったこともあるシャンクスに、ルフィの兄としてお礼を言うことが長年の目標であったのだ。シャンクスはエースがルフィの兄だと知るや否やとても喜んで、宴で歓迎した。

白髭海賊団入団

エースは新世界を進む中で海賊の格をさらに上げるため「世界最強の男」白ひげに挑むことを決める。
白ひげのもとに乗り込んだエースの前に立ちはだかったのは、白ひげに大恩を持つ海峡のジンベエであった。2人の強さは互角で決着がつかず、5日戦い続けたところで、2人同時に地面に倒れ込み引き分けとなった。するとそこに白ひげが様子を見に現れ、エースは待ち望んだ相手と対峙することになった。
エースは5日間の戦闘でボロボロになった己の体を奮い立たせ、白ひげに真っ向から戦いを挑んだ。しかし世界最強の男をそんな簡単に倒せる訳もなく、エースだけはでなくスペード海賊団の船員もろとも返り討ちあってしまうのであった。このままでは海賊団が全滅してしまうと感じたエースは、自分の後ろにいた船員たちと自分との間に炎の壁を作り出して仲間を逃し、白ひげと一対一で戦う覚悟を見せた。それを見ていた白ひげはエースのことを気に入り、白ひげ海賊団へ勧誘した。白ひげを討ち取ろうとしていたエースはもちろんその勧誘を断るが、連日の戦いの疲れからその場で気を失ってしまい、そのまま白ひげの船に乗せられてしまう。
船に乗ったばかりの頃は、白ひげと船員たちのことをよく思っておらず、白ひげの首を狙って100回以上暗殺計画を実行したが全て失敗に終わった。ある時船員のマルコから白ひげのことを「オヤジ」と呼ぶ理由について聞かされ、その話によってエースの心は動かされ、正式に白ひげ海賊団に入団することを決めた。
それ以降は自分のことを「息子」と呼び慕ってくれる白ひげの気持ちに応えるようになり、白ひげ海賊団の強力な船員として数多くの活躍を見せる。周りからもその実力の高さを認められ長年欠番だった2番隊の隊長に抜擢される。エースは白ひげの長年の敵ロジャーの血を引いていることを気にしていたが、白ひげは「大事な話ってェから何かと思えば小せェこと考えやがって 誰から生まれようとも人間みんな海の子だ！！」と笑い飛ばした。
隊長になってすぐの頃、自分の隊の隊員マーシャル・D・ティーチが同じ船の親友サッチを殺害し、悪魔の実を盗んで船から逃走するという事件が発生する。この事件に嫌な予感を感じていた白ひげは今回のみ特例として、ティーチの罪を不問とするように船員たちに伝えた。しかしエースは自分の隊での失態を自分で解決したいと、周りの反対を押し切ってティーチを追いかけ1人で船を降りてしまう。

アラバスタでルフィと再会

ティーチを探す旅の中で、アラバスタ王国に立ち寄った際にルフィと再会する。ルフィは旅の途中で出会ったアラバスタ王国の王女ネフェルタリ・ビビを国に送る途中であった。
再会の瞬間は慌ただしく、ルフィが海軍のスモーカーに追われている状況だったため、エースは弟のために盾となりスモーカーの行く手を阻んだ。その後麦わらの一味とも初対面し、世話になっている弟についての感謝の気持ちを伝えた。この時エースはルフィのことを白ひげ海賊団に誘うが、即座に断られている。そしてエースはワノ国で手に入れた自分のビブルカードをルフィに渡し、再会を誓ってアラバスタを後にした。

黒ひげの追跡