クワイエット・プレイス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クライエット・プレイス』とは2018年にアメリカで製作されたサスペンス・ホラー映画である。盲目であるが鋭敏な聴覚を使って人を殺すという異星人に襲われた世界。喋ることは勿論、ほんの少しの音を発しただけで即死に繋がるという過酷な状況下を生き抜く家族のサバイバルストーリーだ。異星人の恐怖を描くホラー的要素を主軸にしながらも、親が子を思いやる家族愛を描く温かいヒューマンドラマでもある。昔のサイレント映画をヒントに作られた今作であるが、今までに全く見たことがない新しい映画の扉を開いた。
リーガン・アボット(演:ミリセント・シモンズ)
リーとイヴリンの長女。
両親には内緒でボーにおもちゃを渡すなど、弟思いの優しい姉だ。
しかしそれが発端でボーがクリーチャーに襲われてしまい、心に罪悪感を抱えている。
とても賢く、危険を伴う魚釣りに自分も連れて行ってほしいと申し出る程勇気のある子だ。
耳に障害があり、補聴器を付けて暮らしていたが、あまり役にはたっていなかった。
しかし父が改良を加えて新しく作った補聴器のおかげで、音を感じることができるようになる。
その補聴器がクリーチャーに反応し、発生した金属音が異星人の弱点だということに気付く。
そして母と共にクリーチャー退治に立ち上がる。
マーカス・アボット(演:ノア・ジュープ)
吹き替え:宇山玲加
リーとイヴリンの長男。
臆病だが、とても賢い男の子だ。
姉と父の確執を心配し、父に進言する姉思いの優しい子でもある。
ボー・アボット(演:ケイド・ウッドワード)
リーとイヴリンの次男。
ロケットに興味がある幼い男の子。
小さいが故に音をたててはいけない理由をまだ理解していなかった。
そのためロケットのおもちゃに電池を入れて音を出してしまい、クリーチャーに襲われてしまう。
老人(演:レオン・ラッサム)
リーとマーカスが釣りの帰り道に出会った男性。
足元には妻の死体が転がっていて、おそらくクリーチャーに襲われてしまったのだろう。
絶望した老人は大きな声をあげて自殺を図り、瞬く間にクリーチャーに殺されてしまう。
亡くなった老人の妻(演:ローダ・ペル)
リーとマーカスが釣りの帰り道で出会った老人の妻。
クリーチャーに襲われて既に冷たくなっており、傍らには夫である老人が絶望して佇んでいた。
『クワイエット・プレイス』の用語
クリーチャー
クリーチャーとは盲目という意味。目がどうやら見えないようだが、耳の感度が鋭く、どんな音も聞きつけてやってくる。腕は鋭いカマのような形状をしており、これで人間をあっという間に殺してしまう。その凶暴さで人類社会を破滅に追い込んだ。カタカタカタという奇妙な音や、まるで恐竜のような鳴き声を出す。しかし補聴器から聞こえるある一定の周波数の音に敏感に反応し、この音によって弱体化する。
補聴器
補聴器は耳の障害者や耳の遠くなった老人のために、聞こえを補うための医療機器。耳に直接装着し、マイクから入ってきた音を、聞きえやすい音に調節してイヤホンから出力し、聞こえを補う。リーガンの場合は普通の補聴器では役に立たず、リーが改良を重ねて開発した補聴器でやっと音を感じられるようになった。この特別な補聴器はクリーチャーに反応し、金属音を出す。この金属音がクリーチャーにとって最大の弱点であることが後に判明する。
『クワイエット・プレイス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
妻を殺された老人
Related Articles関連記事
クワイエット・プレイス 破られた沈黙(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』とは、2021年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画である。2018年に公開されたホラー映画『クワイエット・プレイス』の続編である。監督・脚本は、前作で父親役も演じたジョン・クラシンスキー。 前作同様、音を立てると襲ってくるクリーチャーに立ち向かうアボット一家を描く。今作では今までいた家の外に舞台を移し、耳の不自由な娘リーガン、息子マーカスの冒険と成長にフォーカスを当て、より緊迫感のある「音のない世界の恐怖」を楽しむことができる。
Read Article
ボーダーライン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボーダーライン』とは2015年に製作された犯罪・サスペンス・アクション・ドラマを扱ったアメリカ映画である。現場で活躍するFBIの女性捜査官がメキシコの麻薬カルテル撲滅のために組織されたチームにスカウトされ、アメリカとメキシコを股にかけた麻薬戦争の実情を目の当たりにするという話である。監督は『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴが務め、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のエミリー・ブラント、『トラフィック』のベニチオ・デル・トロらが出演した。
Read Article
プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)のネタバレ解説・考察まとめ
『プラダを着た悪魔』とは、2006年の公開から時間が経ってもなお人気を得ているアメリカ映画である。名門大学を卒業後、アンドレア・サックスはジャーナリストになることを夢見て田舎町からニューヨークへと移ったが、何故か超人気ファッション誌『ランウェイ』の悪魔のような編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント職に配属されてしまう。ファッションとは無縁だったアンドレアであったが、本来の彼女の夢をかなえるためにミランダの無謀な要求を乗り越え、ファッション業界とアシスタントの仕事の魅力に気付き始める。
Read Article
自分磨きの参考になる!?女性が華麗なる変身・成長をする映画を紹介!『プリティ・ウーマン』など
仕事や家事・育児・人間関係などで日々悩み、忙しく過ごしているときに、ふと「今の状況を変えたい」「新しい自分に生まれ変わりたい」と考える人は少なくない。現実的にはなかなか難しいかもしれないが、そんな時には映画を鑑賞してみてはいかがだろうか。本記事では一生懸命だけどどこか残念な女性たちが、華麗に変身・成長を遂げて人生を切り開いていくような映画作品を、厳選して紹介する。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『クワイエット・プレイス』の概要
- 『クライエット・プレイス』のあらすじ・ストーリー
- 異星人襲来から89日目
- アボリン家の暮らし
- ある老夫婦の死
- 死と隣り合わせの出産
- 貯蔵庫での攻防
- 父の死
- クリーチャーの弱点
- 『クワイエット・プレイス」の登場人物・キャラクター
- イヴリン・アボット(演: エミリー・ブラント)
- リー・アボット(演:ジョン・クラシンスキー)
- リーガン・アボット(演:ミリセント・シモンズ)
- マーカス・アボット(演:ノア・ジュープ)
- ボー・アボット(演:ケイド・ウッドワード)
- 老人(演:レオン・ラッサム)
- 亡くなった老人の妻(演:ローダ・ペル)
- 『クワイエット・プレイス』の用語
- クリーチャー
- 補聴器
- 『クワイエット・プレイス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 妻を殺された老人
- 足に刺さるクギ
- リー「お前を愛している」
- 『クワイエット・プレイス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 音を出さないためのアボット家の工夫
- 貯蔵庫でのホラーシーン
- リーとイヴリンを演じたのは本物の夫婦
- 聾者ミリセント・シモンズの起用
- クラシンスキー監督の政治風刺
- 『クワイエット・プレイス』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:ニール・ヤング「Harvest Moon」