シルバーズ・レイリー（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

シルバーズ・レイリーの概要

シルバーズ・レイリーとは尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する海賊。今はなき伝説のロジャー海賊団で副船長を務めていた。大海賊時代のきっかけをつくりだした海賊王ゴール・D・ロジャーの右腕として活躍し「冥王レイリー」という異名を持つ。ロジャー海賊団解散後は、シャボンディ諸島に身を潜めながらコーティング船のコーティング職人をしている。頂上戦争後には心身ともにボロボロになった麦わらのルフィを一から鍛え直し、麦わらのルフィの師匠となった。戦闘能力は年老いても健在で、その力の大きさから海軍にまで恐れられている。

シルバーズ・レイリーのプロフィール・人物像

名前：シルバーズ・レイリー
年齢：76歳（初登場時）→78歳（新世界編突入時）
身長：188cm
誕生日：5月13日
出身：不明
CV：園部啓一

シルバーズ・レイリーとは尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する海賊。伝説の海賊団ロジャー海賊団に所属に所属していた。海賊王ゴール・D・ロジャーの右腕として活躍し「冥王レイリー」という異名を持つ。
ロジャー海賊団の船長を務めたロジャーの優秀な右腕として活躍し、その明晰な頭脳と能力の高さでロジャーとともに時代の覇者となった。レイリーの懸賞金は不明だが、ロジャーの懸賞金は55億ベリーを超えていたことからレイリーの懸賞金も相当な金額だと予想される。
家を焼かれて船で生活をしていた頃、若かりしロジャーに海賊に勧誘される。
レイリーは悪魔の実の能力者ではない。だが悪魔の実の能力者と同等のレベルで戦える、またはそれ以上の力を操れる強力な覇気の使い手である。その力の大きさから海軍上層部にまで恐れられている。
ロジャー自首後、ロジャー海賊団に関わった者はすべて捕らえられて処刑されている。レイリーがその包囲網から逃れ生き残っているのは、海軍が掌握できないほどレイリーの力が大きく強いためといわれている。
ロジャー海賊団解散後は、シャボンディ諸島に身を潜めながら元女海賊で現酒場店主のシャッキーことシャクヤクとともに隠居生活を送っている。シャボンディ諸島では、魚人島へ船で向かう際に船を特殊なシャボンでコーティングする技術を持つコーティング職人としての顔を持つ。島内ではレイさんと呼ばれている。シャッキーはレイリーを「うちの人」と呼んでおり、親密な関係がうかがえる。
レイリーは、女遊びとギャンブルが好き。人身売買オークションが行われるヒューマンショップにて正体不明のただの老人として売り出された際には、海軍本部中将のガープに「ギャンブルに負けて自分の身を売ったのではないか」とまで言われる始末であった。
麦わら海賊団をはじめ、大海賊時代を生きる全ての海賊が追い求める「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」のありかを知る数少ない人物。ロジャー海賊団は偉大なる航路（グランドライン）を制覇して、最果ての地ラフテルへ到達し他ことにより、前述のワンピースのありかや「空白の100年」の謎を知ることとなる。
またシャボンディ諸島でレイリーと麦わらの一味が対面した際には「Dの意志」に関する真実をレイリーが語ろうとする場面がみられたが、ルフィーやロビンらが聞くことを拒否したため内容は明かされなかった。
隠居生活をしているとはいえ、現役時代の力は衰えておらず海軍本部大将の黄猿・ボルサリーノに覇気を纏った剣と蹴りで対抗し、行く手を阻んだこともある。
頂上戦争後に、心身ともにボロボロとなったルフィーを一から鍛え直し、覇気の使い方を伝授してルフィーの師匠になった。

シルバーズ・レイリーの能力

覇気

覇王色・武装色・見聞色の全ての覇気を巧みに使いこなす最強の覇気使いである。
覇気とは『ONE PIECE』の世界の中に存在する特別な潜在能力だ。全ての人間が持っている力だがそれを使いこなすには厳しい修行が必要で、凡人は自分の覇気さえ感じ取ることができない。使い方次第で自分のパワーを何倍も増幅することができる。
なかでも、覇王色の覇気は数百万人に1人しか習得することが出来ないと言われてる。王としての素質がある者のみが纏うことのできる覇王色の覇気は、動物のように相手を威嚇するだけでその相手を気絶させることも可能である。
1つの覇気を纏うだけで、凡人の何倍もの能力を持つことになるがレイリーは3つ全ての覇気を使いこなし、その覇気の精度も長年の修行により極められている。それにより新世界で活躍する悪魔の実の能力者とも対等に渡り歩いてきた。
また悪魔の実の能力者の弱点である海や海楼石は、非悪魔の実の能力者であるレイリーには通用しないので実質能力者より長けている部分が多い。実際、レイリーは荒れ狂う海を島から島まで泳いで渡ることができるほど泳ぎが得意である。さらにその道中に泳ぎながら海王類を仕留めてきたというエピソードもある。

武装色の覇気

目には見えない鎧を見に纏うような感覚を持つ覇気。うまく使いこなすことができれば、体の一部を硬質化したり体に接する防具や武器に覇気を纏わせて強化することも可能。悪魔の実の能力と併用し、悪魔の能力をさらに強化することができる。しかし消耗が激しく負荷が大きいため、長期戦には向かない。また使用後には一定時間の休息が必要。
実体を捕らえにくいとされる自然系能力者に触れることができる。強化を極めることによって、天災レベルの威力を操ることができる。

見聞色の覇気

周りの気配や相手の動きをより強く感じとり、生物の状態を極限まで察知することができる覇気。
目に見えない隠れている敵や遠距離にいる敵、あらゆる心の声、極限まで極めると未来予知など様々な事柄を見たり聞いたりすることができるようになる。
覇気は強化して極めることが可能なため、見聞の範囲や強さも人によって変わる。使い手の感受性や性格によって、苦しみの声を感じ取り過ぎてしまい自分まで苦しんでしまうこともある。

覇王色の覇気

王の気質がある者のみが習得可能な覇気。
他の二つの覇気とは違い修行の中で習得するのではなく、人間的な成長を遂げた時に習得することができる。
新世界の大物たちはこの覇王色の覇気を使いこなし、覇気を纏わない凡人などは戦わずして睨むだけで気絶させてしまう。
『ONE PIECE』に登場する覇気使いは数多く存在するが、覇王色の覇気を自分の力として操り使いこなす者はレイリーや赤髪のシャンクス、白ひげエドワード・ニューゲートなどほんの一握りの存在のみである。

シルバーズ・レイリーの来歴・活躍

ロジャーとの出会い

青年時代、家を燃やされ小舟で暮らしていたレイリー。そこに突然現れた麦わら帽子をかぶった男に「この出会いは運命だ！！レイリー ――おれと一緒に世界をひっくり返さねェか！！？」と海賊の道へと誘われる。それがのちにレイリーとともにグランドラインを制覇し偉業を成し遂げることとなるゴール・D・ロジャーであった。

ゴッド・バレー事件

38年前、西の海（ウエストブルー）にある世界政府非加盟国ゴッドバレーで、天竜人（世界貴族）による先住民一掃大会という名の殺人ゲームが行われた。大会の商品は、悪魔の実「リュウリュウの実 モデル”青龍”」と「ニキュニキュの実」。その情報を得たからなのか他の目的があったからなのか、ロジャーはレイリーを始めとするロジャー海賊団の面々を率いてゴッド・バレーへと進撃。そこには同じくその情報を得た伝説の海賊団・ロックス海賊団もいた。

この時の襲撃でロックスを倒すためにロジャーは海軍本部中将モンキー・D・ガープと共闘。ロックスは倒され、ロックス海賊団は壊滅した。この事件は後に「ゴッド・バレー事件」と呼ばれるようになるが、ロックスが世界の禁忌に多数触れていたこともあって、世界政府はロックスに関する情報を隠蔽。ロジャー海賊団が関わっていたことも公にはされていない。そのため「ゴッド・バレー事件」について知るものは当時を知るものの記憶の中に留まるに収まるのだった。

グランドライン制覇・ロジャー海賊団解散

ロジャーとレイリーが率いるロジャー海賊団は、世界で初めて偉大なる航路（グランドライン）を制覇し、最果ての地ラフテルに降り立った。そこで彼らは「空白の100年」や「Dの意思」といった世界政府がひた隠しにする世界の真実とひとつなぎの大秘宝（ワンピース）のありかを知った。
ロジャー海賊団はその後、船長命令により解散。当時船長であるロジャーは不治の病を患っており自らの死期が近いことを悟っていた。
ロジャーは一味の中で一番はじめに船を降り、仲間に最後の別れを告げた。レイリーはロジャーから「おれは死なねーぜ…？相棒」と意味深な言葉をかけられ、ロジャーの海賊帽も受け取っている。また船員であった光月おでんは、ロジャーがレイリーに何か声をかけ、それに対しレイリーが涙を拭うシーンを目撃している。

海賊王の処刑

不治の病を患いながら海賊王となったロジャーは、ロジャー海賊団解散後海軍に自首をした。その後ローグ・タウンにて公開処刑をされる。レイリーは処刑当日、その場には行かなかった。
具体的な時系列は公開されていないが、この頃にレイリーは海上を遭難しはっちゃんに助けられたとされている。グランドラインを制し悪魔の実の能力者でもないレイリーが海を遭難するということが考えにくいため、ロジャーを失ったということで失意のどん底に落ち航海もままならなかったと考えられているからだ。はっちゃんは当時子供だったが、魚人ということもあり遭難中のレイリーを救い、命の恩人となった。

シャボンディ諸島で隠居