ミステリー・トレイン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ミステリートレイン』とは1989年に制作された、3組の登場人物たちのそれぞれの出来事を3部に分けたオムニバス形式の映画である。別々に進行している3つの物語が、思いもよらない形でそれぞれに影響しあっていく。
第1部は観光客のジュンとミツコがメンフィスのホテルに泊まる。第2部ではルイーザが困っているディディにホテルの相部屋利用を申し出る。第3部ではディディの元ボーイフレンドのジョニーが人を撃ってホテルに逃げてくる。こうして3組のグループが、同じホテルに集まった。

エルビスの「ブルー・ムーン」をラジオで流したDJ。3つのグループがこの「ブルー・ムーン」を聞いていた。

『ミステリー・トレイン』の用語

ブルー・ムーン

エルヴィス・プレスリーの楽曲。三話のいずれにも反復して挿入し時間の同期をとっている。

アーケード・ホテル

メンフィスにある小さなホテル。このホテルに泊まる3つのグループの群像劇を描いている。

『ミステリー・トレイン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ジュン「そういうのは記憶に残るさ。だけどホテルの部屋とか空港とか意外と忘れちゃうだろう」

「ねえ、なんであんたって泊まった部屋の写真ばかり撮るの?もっと他にあるでしょう。外の景色とか。」
とミツコに問われたときのジュンの返答である。

確かに、記憶に残る旅先のスポットや景色が、写真に撮るまでのものではないというのは一理ある。
忘れられてしまいがちな場所や風景の写真こそが、その旅を一層味わい深いものとして思い出させるきっかけになる。

『ミステリー・トレイン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

タイトルの『ミステリー・トレイン』はエルヴィス・プレスリーの楽曲が由来

作中ではエルヴィス・プレスリーの「ブルー・ムーン」が流れるなどエルヴィス・プレスリーのことをフューチャーしている本作。実はタイトルの『ミステリー・トレイン』もエルヴィス・プレスリーの楽曲からとられている。

『ミステリー・トレイン』の主題歌・挿入歌

挿入歌:エルビス・プレスリー「ミステリー・トレイン」

挿入歌:エルビス・プレスリー「ブルー・ムーン」

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