獣王星(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『獣王星』とは1993年から2003年にかけて樹なつみが『LaLa』『メロディ』で連載した長編サバイバルSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。
テラフォーミングが完了し、もう一つの星系・バルカン星系に人類が移住して太陽系との二大星系時代が到来した未来。エリート階級の暮らすコロニーで生まれ育った少年トールは両親を殺され、異形の植物が跋扈する死刑星・キマエラに追放されてしまう。真実を知るべく、トールが過酷な運命に翻弄されながらキマエラのトップ「獣王」を目指す姿を描く。
獣王(じゅうおう)
キマエラに存在する4つの「輪(リング)」に存在する4人の頭(トップ)の頂点に立つ存在。キマエラの王。獣王になると、ヘカテとキマエラを自由に行き来することができる。命令は常にオンラインで頭(トップ)に伝えられる。基本四人の頭(トップ)が獣王の座を巡って命を賭ける。後にザギの口からヘカテに移住した獣王は研究所「イオII」(イオツー)で冷凍保存処置をされていることが明かされる。
輪(リング)
キマエラの特権階級のテリトリー。全部で4つに分かれ、それぞれのテリトリーを支配している。肌の色で区別され、肌の色が異なる人間は入れないという原則がある。リーダーは「頭(トップ)」と呼ばれ、証である「輪冠(リングテイアラ)」を身につけている。頭(トップ)・セカンド・サードの三人のボスが揃うことで輪(リング)と認められる。輪(リング)に入るには、頭(トップ)・セカンド・サードの3人のボスに認められなくてはならない。
男女別々に分かれており、女性の集団は「○・輪・女(-・リング・フィメール)」と呼称される。
1対1の勝負は「挑戦」(トライ)と呼ばれ、特に頭(トップ)に1対1の勝負を挑むことは、自分が頭(トップ)になるという意思表示である。
茶・輪(オークル・リング)
赤茶系の肌を持つ。4つの輪(リング)の中でも一番広大なテリトリーを所有する。電気が通っているのもここだけ。現在の頭(トップ)はトール。トールが頭(トップ)になってからは「茶・輪(オークル・リング)」の支配は広がり、火力発電で砦にエアコンが設置されるなど生活環境も整っている。
黄・輪(サン・リング)
黄色系の肌を持つ。頭(トップ)はユウキ。「女(フィメール)」の頭(トップ)はチェン。「茶・輪(オークル・リング)」に続いて強大なテリトリーを有する。ティズの出身。
白・輪(ブラン・リング)
白い肌を持つ。頭(トップ)はザギ。セカンドはカリム。輪(リング)の中でも弱小だったが、ザギが頭(トップ)になってからは急速に勢力を伸ばしている。
黒・輪(ナイト・リング)
黒い肌を持つ。頭(トップ)はジェッソ。ザギ率いる「白・輪(ブラン・リング)」の襲撃で頭(トップ)は死亡、「黒・輪・女(ナイト・リング・フィメール)」は傘下に下る。テリトリーには囚人の乗ったポッドがよく落下しており、砦にはポッドの残骸を使用している。
頭(トップ)
輪(リング)の代表。頭(トップ)は「輪冠(リングテイアラ)」というリーダーの証であるアクセサリーを身につけている。
セカンド
輪(リング)の副リーダー的存在。サードと共に頭(トップ)を補佐する。
サード
輪(リング)の三番目のリーダー的存在。セカンドと共に頭(トップ)を補佐する。
挑戦(トライ)
1対1で行う決闘。武器は剣を使用し、相手が命を落とすまで戦う。挑戦(トライ)を受けると頭(トップ)は拒否することができない上、挑戦者も取り下げることはできない。
交の月(こうのつき)
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目次 - Contents
- 『獣王星』の概要
- 『獣王星』のあらすじ・ストーリー
- キマエラへの追放
- 挑戦(トライ)
- キマエラの秘密
- トールの恋
- 真実
- 最後の戦い
- 『獣王星』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- トール・クライン
- ラーイ・クライン
- ティズ
- サード
- ザギ・フェンリル
- キマエラの住人たち
- ラダ
- チェン
- ユウキ
- コリン
- カリム
- バルカン連邦
- オーディン
- ドーン・ロキ
- ヘイムダル大佐
- テオ・クライン
- イヴァ・クライン
- ギリング元帥(-げんすい)
- 『獣王星』の用語
- キマエラ関連
- キマエラ
- 獣王(じゅうおう)
- 輪(リング)
- 茶・輪(オークル・リング)
- 黄・輪(サン・リング)
- 白・輪(ブラン・リング)
- 黒・輪(ナイト・リング)
- 頭(トップ)
- セカンド
- サード
- 挑戦(トライ)
- 交の月(こうのつき)
- 野童(やどう)
- 刃・塔(ダガー・パゴダ)
- 飛糸(とびいと)
- キマエラの植物
- セミの森(-のもり)
- ムーサ
- ベラ・ソナー
- カリプト
- 果実種(かじつしゅ)
- バルカン星系関連
- バルカン星系(−せいけい)
- ユノ
- ヘカテ
- ワルキューレ
- ミドガルド計画(-けいかく)
- テラフォーミング
- 最後の子供(ラスト・チャイルド)
- 『獣王星』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- トール
- 「ぼくは3週間前まで人間だった 確かに そうだった だけどー 今はただの獣(けだもの)だー」
- 「オーディン!! ラーイの血と肉に誓う きさまののどを喰い破るまでぼくは死なない!! この地獄をはいずりまわってでも生き抜いてみせる…!!」
- 「そ…おだった… ここは獣王星(キマエラ)なんだった 人の死はとるに足らない出来事なんだ 自分を守れない奴は死ぬしかないんだ そんな簡単な”正義”をまだぼくはわかってない」
- 「頭(トップ)だって輪の部下を守る義務もあるんだろっ そんな奴頭(トップ)の資格なんかないぞっ 何度でも言ってやるよっ あんたなんか頭(トップ)じゃないよっ あんたに頭(トップ)がつとまるならぼくにだって出来るよッ」
- 「ぼくはー初めて獣王星(キマエラ)での自分が現実で良かったと思った ティズやサードと一緒なら ここでも生きていける」
- 「甘ったれんな!!顔を上げろ!!立て!!自分で選んだんだろうその生き方を!!おまえに今泣く権利も時間もない!!選んだ人生の決着(ケリ)くらい自分でつけてみろ!!」
- 「名がないならやろう ”ティズ”だ いい名だろう…”希望”という意味だ」
- ティズ
- 「正真正銘のいるはずのない女だッ」
- 「このオレが決めたといったら決まるんだ!!肌が白かろーが斑だろーが文句は言わせねーゼッ」
- 「問答無用だ!もう決めた!!オレは「黄・輪・女」(サン・リング・フィメール)の頭(トップ)をおりる これからは「茶・輪」(オークル・リング)でトールの下につく!!」
- 「大丈夫…!きっとすぐ頭(トップ)になって獣王になれるさ…! 5年は長いものきっと大丈夫! オレも命はって頑張る おまえが獣王になる日まで!!」
- 「わかんないよ… オレの事スキなら…なんでオレに子供産ませてくれないの だってそれこそがスキって事だろ…?」
- 「トールは強いけど…泣き虫だから…オレがいないと…ダメなんだ…」
- 「そんな所に いちゃ ダメだ」
- サード
- 「おれアな責任ってヤツが大っ嫌いなんだ 「頭」(トップ)だの「長」(ちょう)だのはどーも性に合わねエ やたら下から突き上げのきつい二番目(セカンド)もごめんだ だから三番目(サード)がいい 一番居心地がいいのさ」
- 「トール そこが大きな間違いだ 奴に何を言われたか知らねエが…「人間」ほどおそろしい”獣”(ケダモノ)はいないんだぜ あいつが人間なら余計信用するな!」
- 「帰れよ 獣王星(キマエラ)へ おまえの王国へ ティズが待ってるぜ頭(トップ)…!!」
- ザギ
- 「ラーイは死んだ 誰のせいでもない!ありもしない影に追われて自分から落ちていった おまえもわかっていたから見捨てたんだろ!!」
- 「”獣(ケダモノ)”に掟なんかいらねエだろう あるとすればおれが掟だ 勝った者が掟になるんだよ」
- 「この世は2種類の人間で出来ている 支配する者とされる者 支配される者は嫌々そうなるんじゃない その状況が心地好いから望むんだ」
- 『獣王星』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 主人公トールの声優は堂本光一
- 『獣王星』と神話
- トール
- オーディン
- フェンリル
- ロキ
- ミドガルド
- アズガルド
- ワルキューレ
- ユノ
- ヘカテ
- イオ
- パンドラ
- キマエラ
- バルカン(へファイストス)
- 『獣王星』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):堂本光一「Deep in your heart」
- ED(エンディング):ユンナ「手をつないで」