獣王星(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『獣王星』とは1993年から2003年にかけて樹なつみが『LaLa』『メロディ』で連載した長編サバイバルSF漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。
テラフォーミングが完了し、もう一つの星系・バルカン星系に人類が移住して太陽系との二大星系時代が到来した未来。エリート階級の暮らすコロニーで生まれ育った少年トールは両親を殺され、異形の植物が跋扈する死刑星・キマエラに追放されてしまう。真実を知るべく、トールが過酷な運命に翻弄されながらキマエラのトップ「獣王」を目指す姿を描く。

CV:水樹奈々
本作のヒロイン。一人称は「オレ」。「黄・輪・女(サン・リング・フィメール)」のセカンドの少女。トールと出会った頃は本来の頭(トップ)であるチェンに代わって代理で頭(トップ)を務めていた。生粋のキマエラ人で野童上がり。
明るく男勝りな性格で、トールに真っ直ぐな好意を寄せる。一度決めたら自分の意思を曲げないという頑固さも持っている。トールを一目で気に入って当初は彼を「夫」として指名するも彼にはねつけられる。その後ムーサの一件でトールに命を救われたことから彼を自分の「ボス」と認め、トールの下につく。トールが「茶・輪(オークル・リング)」の頭(トップ)となってからはセカンドとなり、彼を支える。
キマエラ生まれのキマエラ育ちなため種を残すことを第一としており、好意を寄せるトールの子供を産むと宣言している。

サード

CV:小栗旬
「茶・輪(オークル・リング)」のサード。掴みどころの無い性格で謎が多い。頭(トップ)になれる程の実力を持つが、本人曰く責任を取ることが嫌いで頭や長というものが性に合わないとのこと。3年前、オーディン暗殺計画に関わったことで仲間達と共に極寒の夜のキマエラへ落とされ、ただ一人生き残る。キマエラの女性達から人気があり、チェンもサードに好意を寄せている。
本名は「シグルド・ヘザー」。階級は少尉。本来の姿はトールと瓜二つ。コードネームは「碧灰瞳(オッドアイ)」。オーディンとギリング元帥の下で二重スパイをしていた。幼少期に見た地球に憧れを持ち、地球へ行くためにミドガルド計画に参加する。キマエラに潜入してトールを待っていた。サードの性格や経歴も創られたものだったが、本来の姿に戻ってからはヘザーとしての人格とサードとしての人格の板挟みに苦しみ、自分でもどちらなのか分からなくなる。

ザギ・フェンリル

CV:中井和哉
トールとラーイがキマエラに落とされた時に出会った少年。バルカン星系の辺境惑星イリアド出身。ヘカテの刑務所に収監されていたがグループ同士の抗争に巻き込まれ、相手グループを壊滅させたためキマエラに落とされる。キマエラに馴染んでおり、追放されたばかりのトール達にキマエラについて教える。知的で物静かだが、「弱い者は死ぬ」という考えの持ち主で人を駒としてみなすことすら厭わない冷酷さを持つ。トールを気に入っている。ラーイの気の弱く甘ったれた性格を見抜いており、トールにキマエラで生きたければ彼を捨てるよう忠告する。後に「白・輪(ブラン・リング)」の頭(トップ)となってトールと再会。「白狼鬼(ブラン・ロウ)」の異名で呼ばれる。

キマエラの住人たち

ラダ

CV:高瀬右光
「茶・輪(オークル・リング)」のメンバーの一人。サードの右腕的存在。サードを信頼しているが、時折彼が見せる謎めいた言動や態度に得体の知れなさを感じている。

チェン

CV:深見梨加
「黄・輪・女(サン・リング・フィメール)」の頭(トップ)。ティズとは姉妹のような関係。戦闘能力が高く、剣捌きに長けている。サードに想いを寄せており、かつて彼を「夫」に指名するも断られる。

ユウキ

CV:志村知幸
「黄・輪(サン・リング)」の頭(トップ)。大柄な体格の男性。頭(トップ)の中では獣王に近いと言われるほどの実力者。優しく温厚で、部下からも慕われている。人口の多い「黄・輪(サン・リング)」がまとまっているのも本人の人望が大きい。チェンを愛しているが、チェン自身はサードに好意を寄せているため、微妙な関係。

コリン

CV:飯塚昭三
元「ユノ」の官僚。10年前のオーディン暗殺計画に巻き込まれ仲間と共にキマエラへ落とされる(アニメ版ではクライン夫妻の暗殺に関わっており、トールに夫妻殺害の命令を出したのがオーディンであることを告げる)。野童仲間とはぐれてしまった幼少期のティズを助け、一時期共に暮らしていた。ティズに様々なことを教え、今でも仲が良い。キマエラへ落とされる以前に延命手術を受けていたため何とか生き延びている。

カリム

CV:朴璐美
ザギ率いる「白・輪(ブラン・リング)」のセカンド。一人称は「オレ」(アニメ版第8話等では一人称が「私」)。オークルの肌の女性。飛系(とびいと)を使用して戦う。
野童時代にザギと出会い、彼に惹かれて「白・輪(ブラン・リング)」に加わる。ザギを「絶対」として慕っている。トールがザギにとって特別な存在であることに嫉妬し、ザギに忠告するも彼に冷酷に突き放され白・輪(ブラン・リング)から追放される。その後自身を追いかけてきたトールと共に「ムーサの狭間」に落下してしまう。トールに嫉妬していたが、トールの優しさに触れたことで彼に惹かれていく。トール自身も彼女に惹かれ茶・輪(オークル・リング)に受け入れることを決めるも、彼女の存在を危惧したサードによって殺害される。

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