名作小説「すべてがFになる」がドラマに次いでノイタミナアニメ化

推理作家、森博嗣のデビュー作品である小説「すべてがFになる」。1996年に発表されて以来カルト的人気を誇るこの小説が2014年のTVドラマ化についで2015年秋、アニメ化!アニメ版「すべてがFになる」の見所についてまとめてみました。

人気推理小説「すべてがFになる」アニメ化!

作家・森博嗣人気推理小説S&Mシリーズがアニメ化されることになった。作品のタイトルはシリーズの第1作として1996年に刊行された『すべてがFになる』から採られるが、シリーズ全体の映像化になる。
アニメ化決定は、11月27日に東京・お台場のメディアージュで開催された「ノイタミナプロジェクト発表会2015」で明らかにされた。数々の傑作アニメを世に送り出すフジテレビ「ノイタミナ」枠の2015年7月以降の作品となる。

出典: animeanime.jp

2015年10月、秋期のノイタミナ枠にて「すべてがFになる」が待望のアニメ化!
「理系ミステリー」という新ジャンルを確立した小説が原作のこの作品の世界観がどのように表現されるのでしょうか!?

そもそも「すべてがFになる」とは?

『すべてがFになる』(すべてがエフになる、The Perfect Insider)は、推理作家森博嗣のミステリー小説。第1回メフィスト賞(1996年)受賞作。S&Mシリーズの第1巻。
森博嗣のデビュー作であるが、もともとはシリーズ第4作として構想された。デビュー作は派手なほうがよいとの編集部の意向により、第1巻として刊行された。当初は『すべてがFになる日』として執筆されたが、編集部の意見により最終的にこのタイトルに決定した。

出典: ja.wikipedia.org

犀川研究室の旅行で、愛知県にある妃真加島(ひまかじま)[注 1]に向かった犀川創平と研究室の面々。犀川の恩師の娘である西之園萌絵も研究室の正式なメンバーではないが参加していた。妃真加島にはその所有者である真賀田家が設立した真賀田研究所があり、実は萌絵は研究所と多少の関わりがあったのだ。
真賀田研究所には優秀な研究者が集い、(世間の常識からは少し外れているが)彼らなりの論理・生活形態とそれを許容する環境の下で精力的に研究を進めている。その頂点に君臨するのが、真賀田四季博士。彼女は現存する最高の天才で、名実ともに研究所の活動の中心人物であった。そしてまた彼女は過去犯した殺人によっても有名人物であり、研究所の一画に隔離されている存在でもあった。
萌絵の提案で研究所を訪れた犀川と萌絵の前に、不可思議な死体が姿を現す。更に続いて起こる殺人事件。2人は研究所で起きた事件の謎にとらわれていく。

出典: ja.wikipedia.org

天才プログラマ「真賀田 四季(まがた しき)」を巡る不可解な事件の数々。
ミステリー小説と数学的な理論を掛け合わせた斬新な内容が話題を呼び、ロングセラーとなった作品です。

2014年、武井咲&綾野剛主演でドラマ化していた

2014年10月から12月まで、フジテレビ系列にて綾野剛と武井咲が主演でドラマ化されたことは記憶に新しいです。
元・ももいろクローバーの早見あかりが真賀田四季含め一人三役を演じたことでも話題となりました。
犀川と萌絵が活躍する推理小説シリーズS&Mシリーズより5つのエピソードを下敷きに制作された二話完結のドラマでしたが、エピソードの詰め込み方やストーリーの甘さなど、原作ファンからは賛否両論が巻き起こる作品となりました。
実写化で乗り越えられなかった壁を、今回のアニメ化では乗り越えられているのか、注目が集まります。

コミックとのメディアミックス

2015年にはテレビアニメ放送に先駆けて『ARIA』(講談社)2015年7月号より『すべてがFになる-THE PERFECT INSIDER-』のタイトルで霜月かいり(作画)・森博嗣(原作)でコミックスの連載がスタートしています。
2002年にも漫画の単行本が発売されていましたが、今回新たにコミカライズされています。
ノイタミナアニメとは、また一味違う「すべてがFになる」をぜひ一緒にチェックしてみてください!

キャラクターデザイン原案は漫画家の浅野いにお

『ソラニン』『おやすみプンプン』などで知られる漫画家の浅野いにお氏が、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で10月より放送予定の新アニメ『すべてがFになるTHE PERFECT INSIDER』のキャラクター原案を担当することが14日、わかった。浅野氏が手がけたキービジュアルも初公開された。

出典: www.oricon.co.jp

キャラクター原案は人気漫画化の浅野いにお。独特の空気感を醸し出すキャラクターたちが、物語をより魅力的に彩ります。
先行で発表されていた、黄色い部屋にたたずむ真賀田四季の姿が印象的なキービジュアルは、浅野氏が手掛けたものです!

脚本は人気ライター雨宮まみ

脚本は「女子をこじらせて」「女の子よ銃を取れ」「東京に生きる」など人気エッセイを連発している人気女性ライター「雨宮まみ」。
元・アダルト雑誌の編集者という特異な経歴ながら、女性の自意識との葛藤や生きづらさなどについて執筆、数多くの女性のみならず、男性からも支持を集めています。
原作小説のファンであることでも有名な彼女。ファッション・性文化以外にも、演劇や音楽などにも精通した彼女。原作への愛とリスペクトに満ちた脚本となることが期待されますね!

キャストにも注目!

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