PSYREN（サイレン）のネタバレ解説・考察まとめ

愛知県警白滝署所属の刑事。「望月朧失踪事件」を担当している。4度目のゲームから帰還したアゲハの取調べを行う。既婚者で、希美という一人娘がいる。

犬居 清忠（いぬい きよただ）

闇金融を標的として複数の業者から金を盗んでいた、窃盗グループの中心人物。顔には縫い目があり、頭や腕に包帯を巻いている。「痛みは教訓」という信念を持ち、他人にもそれを強制する。こうした自身のモットーからか、腕には「病苦」の刺青を施している。
相手の動きや受けた衝撃に自身の怒りと憎悪を組み合わせ、具現化した影の人形にプログラムして戦わせる「アングリー・ゴーリー」というPSIの使い手。アングリー・ゴーリーが受けた痛覚や触覚などは、犬居にも伝わる。影虎を罠に嵌めて捕縛したが、救出に来たアゲハやカイルと交戦し、暴王の流星でアングリー・ゴーリーを八つ裂きにされる。
その痛みで悶絶しているところを殴打されて敗北し、尋問の最中に弟の三郎に扮した天戯弥勒によって生命の樹を口から生やされて殺害された。

犬居 三郎（いぬい さぶろう）

犬居清忠の弟。正体は天戯弥勒が目的のための駒として清忠を使うために変装した姿である。

射場 公一（いば こういち）

グリゴリの元職員で、唯一の生存者。サイキッカーではないものの、トランス能力に対抗するための手術と訓練を受けている。グリゴリに在籍していた当時は実験体のカウンセリングを行っており、グリゴリの手法に疑問を感じていたが、何もできずにいたという経緯がある。天戯弥勒に唆されてPacsのスイッチを切り、実験体が脱走する原因を作るに至る。その後は政府によって内部事情を漏らさぬようにNASLに異動させられた。アゲハと雨宮にグリゴリ関連の情報を提供して協力することを決意したが、彼を監視していた遊坂に殺害されてしまう。

『PSYREN -サイレン-』の用語

サイレン（ゲーム）関連

サイレン（ゲーム）

不定期に開催される、未来と現代を行き来して攻略するゲーム。参加者は「サイレンドリフト」と呼ばれる。開始前にはネメシスQが赤いテレホンカードを通じ、サイレンドリフトだけに聞こえるゲーム開始のベルを鳴らして開催を知らせる。ベルを聞いたサイレンドリフトは電話の受話器を取り、サイレン世界へとタイムスリップすることで参加となる。
ゲーム開催の電話は無視することもできなくはないが、基本的には強制参加。無視しているとベルが受話器を取るまで徐々に音量を上げながら鳴り続け、やがて脳が潰れるほどの音量となるため、廃人になりたくなければ受話器を取って参加するしかないという仕組みになっている。

サイレン世界

ゲームの主な舞台で、未来の世界であることが明かされる。ほぼ全域が荒野に変貌し、点在するサイレン塔と呼ばれる謎の建造物以外の建物は、ほとんど廃墟と化している。荒野を徘徊する「禁人種（タヴー）」という異形の存在以外の生物は確認できない。さらに、上空が膜のようなもので覆われて日光は差さず、逆に真夜中でもあまり暗くならない。
ただし九州の南側などは、その膜に穴が開いて日光が差す場所も点在している。サイレン塔はこの膜の穴を塞いで制御するために建てられたもの。
大気中にはPSI（サイ）の力が充満しており、この大気を取り込んで感染状態になることで、PSIの力が目覚める。
現代での行動によって歴史が改変され、未来であるサイレン世界の様相は変化する仕組みになっている。このため、アゲハたちの動きによって幾つかの歴史改変が起き、その結果としてサイレン世界での生存者数の変動などが生じた。最終的に彼らの活躍で世界滅亡は阻止されたことで新たな時間軸が生まれ、パラレルワールドが誕生する。

サイレン世界の施設

天樹の根（てんじゅのね）

伊豆の病院の地下に建造されたコロニー。天樹院エルモアが日本政府と共に、自身の所有する病院の地下に建造した。通称「 根（ルート） 」。内部には居住区、生産プラント、空調、浄水、発電施設のほか、避難民1000人が5年間生存可能な物資が備蓄されており、「転生の日」を生き延びた人々が協力し合って暮らしている。

ネオ天草（ネオあまくさ）

長崎県島原にあるコミュニティ。ネオ天草四郎時貞こと碓氷によって統治されている。空を覆う膜に穴が開いていることから、太陽光の恩恵を受けている。太陽光が差し込んでいることから禁人種が寄り付くことも少ない。W.I.S.Eに存在を認識されており、後にジュナスの襲撃によって壊滅することになった。

夢喰島（むくろじま）

鹿児島の南西20キロメートルに位置するという設定の、緑の木々と花々に包まれた孤島。グリゴリ07号の力によって外界からは隠されていたが、彼女の力が限界に近付いていることから、外界からも確認できるようになってしまった。
島の地下には、サイキッカーを隔離、収容するために政府が作った施設、通称「特異能力者の家（ホーム）」がある。