PSYREN(サイレン)のネタバレ解説・考察まとめ

『PSYREN -サイレン-』とは、岩代俊明による漫画作品。2008年から2010年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載され、全16巻のコミックスが刊行された。2025年末には、翌2026年のテレビアニメ化が発表されて話題となった。ひょんなことから赤いテレホンカードを拾い、荒廃した未来と現代を行き来する謎のゲームに巻き込まれることになった少年・夜科アゲハが、幼馴染や他の参加者たちと共にゲームを進め、世界の崩壊を防ごうと奮闘する姿を描く。

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霧崎 兜(きりさき かぶと)

通称「カブト」。ひょうきんでノリの軽い青年。男性と女性とでは接する態度が大きく異なるため、女性が絡むと大概トラブルに発展している。視力が高く身軽。ジャーナリストの叔父を持ち、叔父の家を訪問しては金を借りるということを繰り返している。
サイレンドリフトになった当初は、サイレン世界の存在を信じることができずに逃げていたが、叔父の死体を目の当たりにしたことや、叔父が自身に宛てた遺言、そしてアゲハ達との共闘を通して次第に心境が変化していく。その後は大気に感染したことで危険を事前に察知する幻視「脅威(メナス)」を発現させ、ヨヨとの邂逅やイアンによるライズの教授によって戦闘技術を身に付けていった。雨宮を「リトルバニー」と呼んでいる。W.I.S.Eとの最終決戦後は戦場カメラマンとなり、PSIを用いてどんな危険な戦場からも帰還することから「奇跡の男」という2つ名で親しまれるようになる。

ヨヨ

兜の横にいる仮面の異形がヨヨ

兜の心の中にいる存在。牛のような角の生えた仮面に、虎柄のマントを纏ったような姿をしている。台詞は全てひらがなとカタカナが入れ替わっており、表記も独自のフォントが使用されている。4回目のゲームにおいて、兜がドルキの爆撃からアゲハを庇って昏睡状態に陥っている際、兜の精神世界で初登場した。彼の眼に映る「死の脅威」とされる光を祓い、災難から逃れる能力「弱者の(チキンソウル)パラダイム」を持っている。その光を集めて相手に叩き込み、「死の脅威」を相手に返すことも可能である。

アゲハたちの協力者

八雲 祭(やぐも まつり)

通称「マツリ」。世界中を飛び回る有名なピアニストであり、かつてサイレンドリフトでもあった女性。吐くまで飲むほどの酒好きで、バイクを飲酒運転したり、コンサート前に酒を飲む姿も描かれている。並み居るサイレンドリフト達の中では唯一ゲームをクリアしており、サイレン世界について屈指の知識を持っている。雨宮にPSIとサイレン世界で生きるための技術を教えた人物でもある。ゲームをクリアした後も未来が荒廃した原因を探り、アゲハ達の活動をサポートしている。
既にゲームをクリアしているために自らはサイレン世界へ行けないことを歯がゆく思っていたが、5回目のゲーム開始直前、ネメシスQの主であるグリゴリ07号にカードの度数を回復され、影虎と共に飛ばされる。その後はアストラル・ナーヴァに赴きグラナと対決した。
10年後の未来では、イアンとフブキの結婚祝いにかこつけて延々と飲み会をしていた。具体的なPSI能力について作中では描かれていないが、小説版では、バーストのテレキシネスとストレングス寄りのライズを得意とすることが明かされている。
イアンや影虎から数十回にわたるプロポーズを受けているが、そのすべてをあっさりと断っている。

天樹院 エルモア(てんじゅいん エルモア)

小柄な老婆だが、その正体はサイレンの真実究明に5億円の懸賞金をかけた、大富豪の霊能力者。未来を予知する幻視系のPSI「千年万華鏡(せんねんまんげきょう)」を持っている。また、有線トランスを用いた読心術も心得ており、他人の心を読むサイキッカーであった夫・古比流(コペル)と共に凄腕の占い師として一世を風靡し、莫大な財産を築いた後に引退した。
その後は伊豆に作ったコミューン「エルモア・ウッド」で子供達を引き取って育てながら、未来の世界が崩壊する原因を探っている。人形をこよなく愛しており、人形であふれかえった部屋に住んでいる。心臓が弱いため、キュアの能力を持つヴァンを侍従のような形でいつも引き連れている。荒廃する未来の予知夢を見るようになり、サイレンドリフトとなった古比流からサイレン世界の映像をテレパシーで伝えられていた。この際に古比流をネメシスQの制裁によって失ったことで、真実究明に駆り立てられるようになる。望月朧の繋がりでアゲハと知り合い、彼にバースト・ストリームを伝授する。
サイレン世界では容姿や性格共にほとんど変化がないが、車椅子に乗っている。ジュナスによる「根」への襲撃をきっかけに体調が悪化してしまい、予知と共に見たW.I.S.Eの背後にいる邪悪な意思の存在を伝え、子供達に感謝を伝えてから息を引き取った。

天樹院 ヴァン(てんじゅいん ヴァン)

キュアの力を持ち、心臓が弱いエルモアに付き従っている少年。無口で無表情だが、PSIの素質を見抜く力を持つ。
サイレン世界では性格が正反対に変わり、お喋りで非常に明るい性格になっている。これはイアンが死亡して絶望に陥った生存者達を落ち着かせようと、咄嗟に大声で喋ったことがきっかけ。自分の周囲にいる複数の人間を同時に治療したり、脳と心臓以外なら消失した体を完璧に再生できるなど、高い水準の治癒能力を身につけている。5回目のゲームでは、イアンと師弟関係を結んでいた。

天樹院 カイル(てんじゅいん カイル)

褐色の肌に銀髪が特徴的な、活発な性格の少年。「エルモア・ウッドの切り込み隊長兼警備隊長」を自称している。お茶などの苦いものが苦手。犬居達と戦闘後、左頬に大きな傷を付けられる怪我を負った。
大気を圧縮変換したPSIブロックを空間に造りだす空間操作系PSI「マテリアル・ハイ」というPSIを使う。立方体や刃状など、様々な形で空中に固定ができるブロックを作り出し、足場や防壁、罠などに応用する。さらに「固定解除(フォールダウン)」の合図でブロックを落下させるなど、重量を活かした攻撃もできる。
サイレン世界では身長が大きく伸び、左耳にピアスを付けている。4回目のゲームでアゲハや兜の前に現れ、ドルキを一瞬で倒す実力を見せた。

天樹院 フレデリカ(てんじゅいん フレデリカ)

動物の耳のような突起が付いたフードが特徴の、フランス人の少女。愛称は「フー」。発火能力のPSI「パイロクイーン」を持つことから、「紅蓮の女王」を自称している。プライドが高く感情の起伏が激しいため、怒ると関西弁になり、PSIも暴走させやすい。元は神戸の貿易商の元に生を受けた令嬢だが、出まれた時からPSIに目覚めており、癇癪を起こした際に自宅を半焼させたことで親に匙を投げられてエルモアに引き取られた過去を持つ。
サイレン世界では小柄でスレンダーな体型へと成長しているが、胸が小さいことを気にしている。炎を巨大生物の形にして操る「パイロクイーン・サラマンドラ」を習得している。

天樹院 マリー(てんじゅいん マリー)

Dada_05042016
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