PSYREN（サイレン）のネタバレ解説・考察まとめ

碓氷（うすい）

CV：園部啓一（ボイスコミック版）
「ネオ天草」を統治する、白髪長髪の老人。右目に眼帯をしている。政府が関与する裏の仕事に携わっていた際、サイレンドリフトとなって未来を知ってしまう。しかし、アゲハ達のように未来を変えようとは考えておらず、崩壊後の世界で楽に生きるという方針を打ち立てた。サイレン世界で安全な場所を探し、その後は自身のPSIで三宅と共にゲームから離脱。邪魔者になり得る赤いテレホンカードの所有者からカードを奪っていた。アゲハもその標的となって追われるが、その際には偶然ネメシスQの召集を受けたために略奪から逃れている。「転生の日」以降は、自身を天草四郎時貞の生まれ変わりである予知能力者と名乗り、「ネオ天草」を造り上げて独裁政治を敷く。トランスに特化したサイキッカーで、「時読の右手（サイコメトリー・ライト）」と「狂流の左手（イレギュラー・レフト）」という能力を持っている。「時読の右手」は右手で触れた物の過去を調べる能力で、「狂流の左手」は左手で触れた者のPSIに作用し、正常な動きをとれなくするというもので、サイレンのゲームから離脱したのはこの「狂流の左手」の能力を駆使したためである。
左右の手の能力を同時に発動することで、相手の記憶を消す「消去（デリート）」や、有線トランスを蜘蛛の巣状に広げ、それに触れたPSIに力を流し込んで相手を束縛し、記憶を破壊する「デリート・スパイダー」などの派生技を使うことも可能。用済みになったネメシスQとその主の抹殺を画策し、それを阻止しようとしたアゲハ達と夢喰島にて交戦するが敗北した。

三宅（みやけ）

碓氷の側近である、サングラスをかけた小太りの男。碓氷と同じく元サイレンドリフトで、ネオ天草で唯一、碓氷の正体を知る人物でもある。バースト系のサイキッカーで、テレキネシスのほか、タコの足状のバーストで攻撃する「黒骨（オクトパス）」の使い手でもある。碓氷に同行してネメシスQの主を殺害しようとするものの、雨宮とマリーに阻止されて敗北する。

億号（おくごう）

ネオ天草に所属するサイキッカーで、バンダナとマントに濃い髭面が特徴の中年男性。リーダーの碓氷が予知能力者ではないことに気付いていたものの、彼なしではネオ天草が成り立たないと理解しているため、横柄な態度を取って渋々ながらも従っている。マリーに一目惚れし、初対面でいきなりプロポーズをした。
ライオンのような大きな獣型のバースト「オルガゥス」を造り出す能力を持っており、口から砲撃である「鬼哭砲（きこくほう）」を放つ、雄叫びで相手を怯ませるなどの力を持つほか、機動力とパワーにも優れる。ネメシスQの主を殺害するため碓氷に同行するが、カイルがマテリアル・ハイで造った巨大な檻に閉じ込められ、降参した。その後、曲がりなりにも人々の心を掴んだ碓氷にネオ天草の自治を要請し、自らも統治に尽力するが、ネオ天草に乗り込んできたジュナスに殺害されてしまう。

太河（たいが）

ネオ天草に所属するサイキッカー。黒帽子と無表情な顔が特徴の男性。碓氷に対しては忠実に従っているものの、彼のやり方については疑問を感じている。能力はバースト系PSIの「光輪（チャクラム）」で、光の刃を飛ばして攻撃することが可能。光輪の閃光は目くらましを兼ねている。ネメシスQの主を殺害するため碓氷に同行するが、アゲハと戦闘になり、暴王の月に圧倒されて戦意を無くし降参した。その後、碓氷に未来予知の能力が無いことを知って彼を殺そうとするが、億号に説得されてこれを断念。億号と共にネオ天草の統治に力を注ぐが、ジュナスによって殺害された。

脳獣（ブレインビースト）

ネオ天草に所属する、サイキッカーの3人組。碓氷に命じられてネメシスQの主の居場所を探索していた。アゲハ達と交戦するが全く歯が立たずに敗北。しかし、逃げる間際に手に入れた雨宮の髪の毛から、碓氷が過去視で情報を読み取り、ネメシスQの主の情報が漏れた。

その他

グリゴリ07号

「ネメシスQ」の創造主であり、サイレン世界でのゲームを主催していた人物。天戯弥勒の双子の姉。世界が崩壊した原因を探るため、自身の持つ時を遡るPSI「Nemesis（ネメシス）」を駆使して「ネメシスQ」を作り出し、サイレンドリフトを未来に送ってゲームを遂行していた。転生の日以降も夢喰島の「特異能力者の家（ホーム）」に幽閉される状況にあったが、自身の力が限界に達したことや、ネオ天草に追われていたことからアゲハ達に救援を求める。口頭では喋らずに、テレパスで会話をする。世界の救済には全く興味ないが、アゲハやエルモア・ウッドの意志にはある程度の理解を示しており、ネメシスQの制裁プログラムを書き換え、エルモア・ウッドに住む未来人にのみサイレンに関する話ができるようにした。最終回で、アゲハと雨宮によって幽閉先から救出されている。

ネメシスQ

CV：松来未祐（ボイスコミック版）
「サイレンの使者」と呼ばれている、神出鬼没の怪人。正体はグリゴリ07号のPSIであるネメシスに、ある程度の人格や行動原理を組み込んで作られたPSIプログラム。彼女の目的通り、世界崩壊の原因を探っていた。肉体が時空間移動に耐えられない創造主の代行者として、選別した人間をサイレンドリフトにして協力させるという計画の元に行動する。未来の情報を漏らすと意図せぬ歴史改変が起こり、計画が破綻してしまう可能性があることから、情報を漏洩したサイレンドリフトは処分するようにプログラムが施されている。

ダメQ