進ぬ!電波少年のネタバレ解説・考察まとめ

『進ぬ!電波少年』とは日本テレビ系列で1998年から2002年まで放送されたバラエティ番組である。前作『進め!電波少年』につづく、電波少年シリーズ第2弾の番組である。番組MCは前作から松本明子が引き続き起用された。前作MCだった松村邦洋は、番組内容などからMCを外れ、朋友のチューヤンや、女優の室井滋がMCとして起用された。番組コンセプトやスタッフは前作同様で、内容は前作で好評だったヒッチハイクシリーズの第3弾や、体当たり合宿方式の企画が実施された。前作で好評だったアポなし突撃は行われなかった。

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コイサンマンを笑わしに行こう

「コイサンマンを笑わしに行こう」はアフリカに住んでいる狩猟採集民族、コイサンマンの部族が住んでいるアフリカでロケを行った。
世界で一番難しい言語とも言われるコイサン語を習得し、現地のコイサンマンを笑わすことが目標である。
この企画にはカラテカの相方、入江慎也(いりえしんや)も参加した。
食事は現地の人たちが食べている、草をちぎってつぶしただけの草団子が食べられたが、おいしいものではなかった。テストに3問連続で正解するとバナナが食べられた。3問連続正解しバナナが出されたが、矢部はあまりのおいしさに現地語で「カイジャー(おいしい)」と叫んでしまった。発音がきれいだったため、コイサンマンが気づきバナナをとられてしまうこともあった。
カラテカの2人は、現地語でネタを披露し、コイサンマンに笑ってもらうことに成功した。
カラテカの2人は勉強の最中に背後をライオンが通ったが、勉強に集中していたため、気づかなかったこともあった。

15カ国少女漂流記

「15カ国少女漂流記」は「15少女漂流記」の第2弾の企画である。
日本も含めた世界15カ国からの少女を集めて行われた。ゴールは「15少女漂流記」と同じ、無人島からの脱出である。
集められた15カ国の少女は、ヨーロッパ系、日本を含めたアジア、アフリカ、南米系の少女たちであった。日本からは「15少女漂流記」にも参加した、野崎恵が参加した。
価値観や言語の違いから少女たちはさまざまな問題で対立した。最終的に、日本、カンボジア、ペルー、ケニアの少女たちが脱出に成功した。
参加していたヨーロッパの少女から、重度のやけどを負ったことや、やらせを強要された、などを写真週刊誌『フライデー』に公表される、フライデー事件も起こった。

チューヤン、クビを掛けた巨人応援企画

「チューヤン、クビを掛けた巨人応援企画」は番組MCのチューヤンが、「巨人が試合に負けたら電波少年クビ」になってしまう企画である。
チューヤンは番組収録後、Tプロデューサーからいわれ、『劇空間プロ野球』にゲスト出演する。
試合結果は、巨人の負け。
結果を受けて、チューヤンは『進ぬ!電波少年』だけではなく、姉妹番組「雷波少年」のMCも首になってしまう。
その後、チューヤンはTプロデューサーに呼び出され「電波少年的アンコールワットへの道の舗装」に1カ月参加することで復帰を許されることになった。
チューヤンは「電波少年的アンコールワットへの道の舗装」の企画に2カ月参加して、電波少年への復帰を果たした。

電波少年的アンコールワットへの道の舗装

OA画面

「電波少年的アンコールワットへの道の舗装」は、カンボジアのとある場所からアンコールワットまでの89キロを舗装し、1キロ舗装するごとに1万円の生活費が支給される、といった内容であった。
挑戦者は一般からの公募で、応募条件には「突然いなくなっても大丈夫な人」「何かひとつのことをやり遂げたい人」などがあった。
参加者は、元芸人、元ヤンキー、引きこもり、元プロボクサーや、家族から追放されるために応募してきた者もいた。そのなかから12人が選ばれ、番組恒例の、目隠しをされカンボジアまで連れてこられることになった。
参加者は棄権や脱走、病気、メンバー同士のケンカなどさまざまな事件が起こったが、舗装は無事完成した。
途中、チューヤンが罰ゲームで、「電波少年的インターポール」に参加していた髭男爵のピュアぞー(現:山田ルイ53世)、宴人(現:Wエンジン)の川合正悟(現:チャンカワイ)、アルカリ三世の添野豪(そえのごう)なども参加していた。番組の発言がもとで、小池栄子がアポなしサンタにふんして、参加者にプレゼントを持って行ったこともあった。

電波少年的ペナントレース

「電波少年的ペナントレース」は、姉妹番組『雷波少年』の「雷波少年系熱狂的巨人ファン」からの派生企画である。プロ野球セントラル・リーグ6球団のファンの芸人が参加し、2002年のペナントレースを自分がファンの球団を応援する企画である。参加した芸人は以下の通りである。
読売ジャイアンツ:シンデレラエキスプレス松井成行(まついなりゆき)
阪神タイガース:007菊池保博
ヤクルトスワローズ:こてんぱん山本洋兵
中日ドラゴンズ:大津つよし
広島東洋カープ:楽天うめ
横浜ベイスターズ:もんもん
(球団名は放送当時のもの)
参加した芸人には1位から6位に相当する部屋が用意された。部屋のグレードは「芸能人格付けチェック」に基づき、ゴージャスな部屋から、何もない部屋まで、ペナントレースの順位に相当する内容であった。
食事は試合に勝てば1日3食、近所の定食屋から出前が取れる。負ければ食事なし。移動日や雨天中止の場合は前日の結果が反映され、負ければ食事なし、といったルールであった。ただし、勝敗に関係なくホームランが出ると、アイスのホームランバーがもらえた。
ペナントレースが5月に入って、横浜ベイスターズが長期連敗した。それに伴ってもんもんが11日間食事抜きとなり、ドクターストップがかかり、リタイアしてしまった。
残った5人で計画を続けたが、6月に入って阪神タイガースが長期連敗をした。応援している菊池は、ドクターストップでリタイアしたもんもんの11日間をこえる14日間食事抜きとなり、ドクターストップが宣言された。
仲間が消えるのが嫌な他の芸人から、食事を譲られるなどして、辛うじてドクターストップから免れることになった。
2002年のペナントレースは読売ジャイアンツが優勝。応援していた松井は参加していた他のメンバーから胴上げをされた。その後、松井はV旅行を味わった。

電波少年的放送局

「電波少年的放送局」は、シーエス日本で開設した放送局の番組を行う企画である。
放送局長は俳優の室井滋。その他にも「東大一直線」のケイコ先生、唐木恵子や、『雷波少年』の「雷波少年系鉄棒少女」に出演していた羽田美香(はだみか)などもキャスターとして出演していた。
放送局の部屋が溶接されていたため、部屋の出入りは天井から釣り下げられたブランコを使っていた。
試験放送中は、クイズの出題がされてから3日間答えられない「たぶん世界で一番難しいクイズ番組」。クイズの出題中は、食事抜きで、3時間ごとに支給される水のみであった。
「電波少年的放送局」専属のアナウンサー、気象予報士、アーティストなども募集していた。

電波少年的インターポール

「電波少年的インターポール」は、番組で用意したインターポール荘に4人の芸人が入る。髭男爵のピュアぞー(現:山田ルイ53世)、宴人の川合正悟(現:Wエンジン・チャンカワイ)、アルカリ三世の添野豪(そえのごう)、第3別館の村山匠の4人の芸人。
4人のうち1人が海外(イタリア・インド・ハワイ)に派遣され、現地で遭う犯罪に巻き込まれないよう、現地の犯罪を見て勉強する。
4人には偽企画の「あぁ美しき人生」に参加していると思わせ、読書感想文などを書かせていた。
日本での待機中は、食事として、取調室で出されるかつ丼が4人に支給された。しかしかつ丼のみだったため、第3別館の村山が耐えられずにリタイアしてしまった。
海外に派遣された者にはさまざまな出来事が降りかかった。
インドに派遣されたアルカリ3世の添野はパスポートを盗まれ、日本へ帰る帰国のための渡航書を発行するため、現地の日本大使館に駆け込む羽目になってしまった。
髭男爵のピュアぞーは派遣されたハワイで、マリファナの売人からマリファナを買わされそうになるなどもあった。

電波少年的巨乳ジャンケン

OA画面

「電波少年的巨乳ジャンケン」は「電波少年的インターポール」に引き続き、ピュアぞー、川合、添野の3人が挑戦した企画である。
3人はそれぞれ巨乳美女が多そうな、アメリカ、フランス、ペルーへ行き、巨乳美女を探し出し、対決する内容である。
3人は現地の言葉で書かれたメッセージカードとカメラを持ち、巨乳を見せてもらえるよう、直接交渉する。交渉の過程で、女性を怒らせ平手打ちなどもされたが、何とか巨乳美女を見つけ出し、日本へと帰国する。
3人は2002年放送のスペシャル番組で対決したが、アメリカが優勝する。しかし、後にシリコンが入っていることが分かり、ノーカウントとなってしまった。

電波少年的人は占いを信じて旅をすると幸せになれるのか?

「電波少年的人は占いを信じて旅をするとしあわせになれるのか?」は、占いを信じるモデルの天城純子(あまぎじゅんこ)とタレントと女優の本多彩子(ほんだあやこ)が占いで世界を旅しながら、幸せになれるのか、を試した企画である。
占いで幸せになることと、所持金が400万円になったらゴールであった。
天城はトルコのイスタンブールで好きな人ができ途中辞退したが、幸せになることは達成された。
本多は所持金を増やそうとカジノに挑戦し、無一文になってしまい、結局リタイアしてしまった。

電波少年的飛んでイスタンブール

「電波少年的飛んでイスタンブール」は「電波少年的人は占いを信じて旅をすると幸せになれるのか?」から派生した企画である。
天城純子はトルコのイスタンブールでできた恋人と別れてしまい、日本へ戻ってしまった。しかし、トルコにはもっといい男がたくさんいると女性を募集し、トルコ人の男性と集団見合いを行った。
お見合いをおこなったが、日本の女性がトルコ人の男性を誰も選ばなかったため、トルコ人をばかにしているのかとトルコの国会でも取り上げられるほどになり、国際問題になりかけた企画であった。

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