
『進ぬ!電波少年』とは日本テレビ系列で1998年から2002年まで放送されたバラエティ番組である。前作『進め!電波少年』につづく、電波少年シリーズ第2弾の番組である。番組MCは前作から松本明子が引き続き起用された。前作MCだった松村邦洋は、番組内容などからMCを外れ、朋友のチューヤンや、女優の室井滋がMCとして起用された。番組コンセプトやスタッフは前作同様で、内容は前作で好評だったヒッチハイクシリーズの第3弾や、体当たり合宿方式の企画が実施された。前作で好評だったアポなし突撃は行われなかった。

電波少年的15少女漂流記参加者
「電波少年的15少女漂流記」は、ジュール・ヴェルヌの冒険小説『十五少年漂流記』をパロディにした企画である。
参加したのは、
つぶらまひる
石井亜美
なかのよいこ
野崎恵
黒沢宗子(森三中・黒沢かずこ)
中村永美
伊藤麻子(いとうあさこ)
金子梅華
宮崎景子
津川友美
建みさと
斉藤ゆり(地球防衛軍ピンク)
岸田光子
柳さおり
実由
の15人。無名時代のいとうあさこや、森三中の黒沢かずこも含まれていた。
当初は女性アイドルグループ、チェキッ娘が卒業(解散)する際(1999年11月)に行う予定の企画だったが、情報が漏れたため改めてメンバーを集め直した。
15人の参加者は「電波少年的おニャン子だったりモー娘だったり…」の企画で集められた。
集められた15人は『いけ年こい年世紀越えスペシャル2000〜2001』で、久保田利伸作詞作曲の「Vibe,Survive」を披露することになった。15人は番組で初披露するため、歌と振り付けを訓練するための合宿に参加する。しかし15人のメンバー決定から初披露するまで1週間の期間しかなかったため、歌と振り付けを覚えるのは容易ではなかった。本番の前Tプロデューサーから「本番で歌と振り付けを間違えるととんでもないことになるぞ」と、不気味な一言を聞かされた15人。本番で15人は案の定振り付けを間違え、ステージ上で網をかけられ連れ去られてしまう。会場のさいたまスーパーアリーナからバスに揺られ、飛行機に乗り30時間以上、さらに10時間以上船に乗せられ、タイの無人島へ到着する。
無人島に連れて来られた15人に渡されたものは、寝袋と小さなリュックだけ。リュックの中身は懐中電灯と、日焼け止め、サンオイルとマッチが一箱だけ。ゴールは島からの脱出。スタッフは島に常駐せず、撮影は自分たちで行う、と企画の内容が15人に伝えられた。スタッフに伝言がある場合は、メッセージボードを使用する。週1回テープを回収する時にリタイアすることができる、といったルールが伝えられた。けがや体調不良は本人の意思に関係なく、強制リタイア。飲み物や食べ物は、初めにサンドイッチと少しの水をもらい、後は自分で調達するしかない。15人は担当を決め食料や水を調達しながら、無人島生活を送っていく。開始早々、たき火の火をつけようとして、火が服に燃え移り病院送りになり、一人が強制リタイア。その他にも自主リタイアするものが次々に現れ、最終的に残ったのは8人。残った8人はイカダを作り、出港から46時間後にタイのビーチへたどり着く。その後バンコクへ連れていかれ、「Vibe,Survive」の8人バージョンを特訓させられた。数日後日本へ帰国し、ライブハウスで「Vibe,Survive」を披露する。グループ名は8/15。残った8人はライブ会場から、またも連れ去られる。連れ去られた場所はニューヨーク。久保田利伸とともに「Vibe,Survive」をレコーディングすることになった。レコーディングを終えたメンバーは日本に帰国し、リタイアしたメンバーと再会することになった。
『進ぬ!電波少年』の最終回
『進ぬ!電波少年』は2002年9月29日に番組の最終回を迎えた。最終回のエンディングでは電波少年の終わりを感じさせるエンディングが流れた。OPで流れるCGが逆再生され、背景も青空から夕焼けになり、最後に暗闇になり、建物が崩れ落ちる、というものであった。4年9カ月に及んだ電波少年は、これで幕を下ろすことになった。
『進ぬ!電波少年』のメンバー・出演者
MC
松本明子(まつもとあきこ)

松本明子(まつもとあきこ)
松本明子は、前作の『進め!電波少年』から引き続きMCを担当。前作のMC松村邦洋は降板となったが、松本明子単独でMCを継続した。その後、1991年の1月には番組を一時降板し、チューヤンが単独でMCをつとめることになった。2000年には産休に入り、俳優の室井滋が代理でMCをつとめた。その後復帰し、最終回までMCを務めた。
チューヤン

チューヤンは「アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク」終了後の1991年1月からMCをつとめる。その後兄弟番組の『雷波少年』のMCをつとめることになった。番組企画の「電波少年的80日間世界一周の旅」などにも出演した。
室井滋(むろいしげる)

室井滋(むろいしげる)
室井滋は、松本明子の産休時に代役としてMCをつとめた。「電波少年的箱男」の応援歌を歌うことになっていたが、歌の完成を前に企画が終了してしまった。歌の完成後、別の企画で引きこもりを応援するために日本各地へ出かけることになった。
出演者
朋友(ぱんやお)

朋友
左:伊藤高史(いとうたかし)、右:チューヤン
朋友(ぱんやお)(左伊藤貴、右チューヤン)は、「アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク」に出演。伊藤高史はさまざまな活動を経て、俳優として活動している。チューヤンはヒッチハイク後、電波少年シリーズでMCなどで活動後、香港へ帰りデザインコンサルタントとして活動している。
坂本ちゃん(さかもとちゃん)

坂本ちゃん
坂本ちゃん、本名は坂本恭章(さかもとやすあき)は、「電波少年的東大一直線」に出演した。
坂本ちゃんは番組出演時は、アルカリ三世というお笑いコンビで活動していた。番組出演後に坂本ちゃんは売れっ子となり、さまざまな番組に参加していた。売れっ子となったことで大学に通うことができず、中退してしまった。その後は、芸能活動を続けながら新宿ゴールデン街で店番をしている。
唐木恵子(からきけいこ)(現:春野恵子(はるのけいこ))

唐木恵子(からきけいこ)
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進め!電波少年のネタバレ解説・考察まとめ
『進め!電波少年』とは、1992年から1998年まで日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組である。出演者はMCの松村邦洋と松本明子の2人。スタジオではセットを組まず、クロマキー合成を用い、出演者の顔が横に伸びるなどの斬新な手法がとられた。番組内容は無名タレントを起用した体験取材で構成されている。主なものは、日本や海外の政治家や著名人などにアポなしで突撃する、「アポなしロケ」や、海外を貧乏旅行する「ヒッチハイク」などである。斬新な内容から高視聴率もたびたび獲得した、伝説のバラエティ番組である。
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進め!電波少年シリーズの出演者たちの”その後”をまとめてみた!引退した人も
1992年から1998年にかけて人気を博した日本テレビのバラエティ番組『進め!電波少年』。有吉弘行や真中瞳(東風万智子)、なすびなど、たくさんの芸人が登場し、過酷な企画をこなす様子が話題を集めていた。番組に主に出演していたメンバーは番組終了後にどうなったのか、何をしているのか?この記事では出演者達の気になるその後をまとめてみた。
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目次 - Contents
- 『進ぬ!電波少年』の概要
- 『進ぬ!電波少年』の歴史
- 番組スタート
- リニューアル後の初めての企画 なすびの「電波少年的懸賞生活」スタート
- なすびの「電波少年的懸賞生活IN KOREA」がスタート
- ヒッチハイク三部作完結編「アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク」がスタート
- 1年6カ月に及ぶスワンの旅へつながるRマニアの「電波少年的無人島脱出」がスタート
- 電波少年的スワンの旅
- 電波少年的スワンの旅Ⅱ
- 電波少年的スワンの旅 in The World
- 坂本ちゃんが東大合格を目指す 「電波少年的東大一直線」
- 坂本ちゃんが大学合格を目指す「電波少年的どこでもいいから一直線」
- 『進ぬ!電波少年』で華原朋美、松本人志が企画に挑戦
- 華原朋美の全米デビューへの道
- 電波少年的松本人志のアメリカ人を笑わしに行こう
- カウントダウンフライング事件
- 2000年になって初めての企画「電波少年的箱男」
- 当時無名だった森三中・黒沢かずこ、いとうあさこが参加していた「電波少年的15少女漂流記」
- 『進ぬ!電波少年』の最終回
- 『進ぬ!電波少年』のメンバー・出演者
- MC
- 松本明子(まつもとあきこ)
- チューヤン
- 室井滋(むろいしげる)
- 出演者
- 朋友(ぱんやお)
- 坂本ちゃん(さかもとちゃん)
- 唐木恵子(からきけいこ)(現:春野恵子(はるのけいこ))
- なすび
- 真中瞳(まなかひとみ)(現:東風万智子(こちまちこ))
- Rマニア(ろっこつまにあ)
- 矢部太郎(やべたろう)
- 川元文太(かわもとぶんた)
- 黒沢かずこ(くろさわかずこ)
- いとうあさこ
- ナレーター
- 木村匡也(きむらきょうや)
- 大神いずみ(おおがみいずみ)
- スタッフ
- 土屋敏男(つちやとしお)
- 吉田真(よしだまこと)
- 鈴木雅人(すずきまさと)
- 長濱薫(ながはまかおる)
- 池田秀一
- 西出康成
- 〆谷浩斗(しめたにひろと)
- 香川春太郎
- 飯島冬貴
- 高谷和男(たかやかずお)
- 川邊昭宏(かわなべあきひろ)
- 古立善之(ふるたちよしゆき)
- 松橋晃弘
- 近藤祐治郎
- 中野俊成(なかのとしなり)
- 海老克哉
- 小山薫堂(こやまくんどう)
- そーたに
- 田中直人
- 都築浩(つづきひろし)
- 鮫肌文殊(さめはだもんじゅ)
- 三俣麻弥
- 『進ぬ!電波少年』の企画
- 伊藤高史 ハリウッドスターへの道
- 電波少年的ハルマゲドン
- 電波少年的ハルマゲドン2
- 電波少年的浪花恋しぐれ
- 電波少年的超能力生活
- 電波少年的地球防衛軍
- 世界名作文学シリーズ
- 電波少年的80日間世界一周
- 箱&ハコ 応援歌を捧げる旅
- 電波少年的愛する二人別れる二人(やらせなし)
- 電波少年的○○人を笑わしに行こう
- アフリカ人を笑わしに行こう
- モンゴル人を笑わしに行こう
- 韓国人を笑わしに行こう
- コイサンマンを笑わしに行こう
- 15カ国少女漂流記
- チューヤン、クビを掛けた巨人応援企画
- 電波少年的アンコールワットへの道の舗装
- 電波少年的ペナントレース
- 電波少年的放送局
- 電波少年的インターポール
- 電波少年的巨乳ジャンケン
- 電波少年的人は占いを信じて旅をすると幸せになれるのか?
- 電波少年的飛んでイスタンブール
- 電波少年的模倣犯
- 『進ぬ!電波少年』の用語
- Tプロデューサー(T部長)
- 『進ぬ!電波少年』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 朋友「道がねえんだよ」
- Tプロデューサー「じゃ、俺がおごってやるから乗ってけよ」
- Tプロデューサー「お前の野望は果てしないな!」
- なすび「電波少年的懸賞生活」 初めての当選
- なすび「電波少年的懸賞生活」当選の舞
- なすび「電波少年的懸賞生活」100万円達成
- なすび「電波少年的懸賞生活」のゴール
- 朋友「脱水で失神した伊藤」
- 朋友「5日ぶりの食事」
- 朋友「アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク」のゴール
- Rマニア「スワンの旅の始まり」
- Rマニア「スワンの旅仙台へ」
- Rマニア「スワンの旅インドネシアへ」
- 川元「初めて人に感謝を表した瞬間」
- 坂本ちゃん「日大に合格した瞬間」
- 『進ぬ!電波少年』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『進め!電波少年』から『進ぬ!電波少年』へ番組タイトルが変わった理由はおふざけ
- 「アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク」で伊藤より先に倒れていたラクダ
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- 「15少女漂流記」でCカップからFカップになったいとうあさこ
- 番組のトラウマでユーロビートが聞けなくなった黒沢かずこ
- 『進ぬ!電波少年』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):BEYOND(ビヨンド)「THE WALL(長城)」
- スワンの旅応援歌:内田有紀「楽園」
- ED(エンディング):Laputa「揺れながら…」
- ED(エンディング):VINYL「20世紀のマスタード」
- ED(エンディング):AKIRA「My Debut Song」
- ED(エンディング):FANATIC◇CRISIS「Rainy merry-go-round」
- ED(エンディング):media youth「キミの未来」
- ED(エンディング): GiRL「Dream Forever」
- ED(エンディング):SEX MACHINEGUNS「HANABI-la 大回転」
- 「アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク」応援歌:久保田利伸「AHHHHH!」
- 「電波少年的全米デビューへの道」全米デビュー曲:華原朋美「Never Say Never」(ネヴァー・セイ・ネヴァー)
- 「電波少年的○○人を笑わしに行こう」応援歌:TM NETWORK「CASTLE IN THE CLOUDS」
- 「電波少年的箱男」幻の応援歌:山﨑ハコ「希望」