進ぬ!電波少年のネタバレ解説・考察まとめ

『進ぬ!電波少年』とは日本テレビ系列で1998年から2002年まで放送されたバラエティ番組である。前作『進め!電波少年』につづく、電波少年シリーズ第2弾の番組である。番組MCは前作から松本明子が引き続き起用された。前作MCだった松村邦洋は、番組内容などからMCを外れ、朋友のチューヤンや、女優の室井滋がMCとして起用された。番組コンセプトやスタッフは前作同様で、内容は前作で好評だったヒッチハイクシリーズの第3弾や、体当たり合宿方式の企画が実施された。前作で好評だったアポなし突撃は行われなかった。

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「電波少年的超能力生活は、「人は超能力だけで生きていけるか」をテーマに、ゴールはスプーン曲げを達成する、といった企画である。挑戦したのは安田ユーシ(やすだゆーし:元お笑いコンビ、現俳優)。安田は超能力鍛錬道場でさまざまな超能力修行を行う。食事は5択の透視を行い、当たりを引かなければ食事は抜きになってしまう。安田は透視能力を発揮し、次々と透視に成功する。透視に成功することで、太ってしまうという電波少年ではありえなかったことが起こってしまった。しかし、ゴールのスプーン曲げはなかなか成功せず、ユリ・ゲラーの力を借りてスプーン曲げに成功し、ゴールする。

電波少年的地球防衛軍

「電波少年的超能力生活」を成功させた安田に、次の指令が下る。超能力を使って地球を守れ、というものであった。地球防衛軍を結成するために番組内で募集し、5人が選出された。
地球防衛軍ブラック:五択の安田(安田ユーシ)
地球防衛軍レッド :人間レーダーの坂井(坂井香代子)
地球防衛軍ブルー :人間レーダーの山内(山内浩司 :現放送作家奥原アイザック)
地球防衛軍グリーン:予知夢の吉田(吉田秀一)
地球防衛軍ピンク :鼻五択の斉藤(斎藤ゆり)
5人が地球防衛軍に採用された。
選ばれた5人はオーストラリアに連れていかれ、2組(ブラック・ブルー組とレッド・グリーン・ピンク組)に分かれ、お互いをテレパシーで探すことを命じられた。2組はシドニーのオペラハウスで無事合流する。5人は合流したオペラハウスで、萩本欽一プロデュースの地球防衛軍ショーを実施する。5人は日本帰国後、日本各地で地球防衛軍ショーを開催し、CDデビューするまでになった。最終公演後、5人はTプロデューサーに突如ロシアに強制連行されてしまう。ロシアへ連行されたことで、企画はいったん終了してしまう。ロシアで超能力の訓練を受けるも、国の研究機関だったため、その内容は放送されることはなかった。5人は帰国後、本番中に念力でプロペラを回すことに挑戦するが失敗。本番終了後も挑戦し続け、13時間後に成功する。

世界名作文学シリーズ

世界名作文学シリーズとして、ジュール・ヴェルヌの小説「八十日間世界一周」と安倍公房の「箱男」を題材とした2作品が企画された。

電波少年的80日間世界一周

旅の道中での1枚(左がチューヤン、右が真中瞳)

「電波少年的80日間世界一周」はジュール・ヴェルヌの名作「八十日間世界一周」を題材とした企画である。
挑戦したのは、「電波少年的ハルマゲドン2」に挑戦した、真中瞳とチューヤンの2人。サンフランシスコを出発して、東回りで80日間かけて東京のゴールをめざす、といった内容である。
旅は視聴者から提供される情報をもとに行われた。2人は情報をどこでも受信できる衛星電話を利用したEメール専用受信端末、イリジウム・ページャーを使った。
旅費がなくなると、ヒッチハイクになれているチューヤンは、自身で書いた作品を売り、旅費を稼ぐ。真中もサバイバル精神を発揮し、現地でホステスをするなど、旅費を稼いで道中を進んでいった。旅の途中で病気になったチューヤンを助けるため、真中はヌードモデルになるなど、体当たりで旅を続けていった。
ゴールは1999年、大みそかのスペシャル番組「いけ年こい年」の放送時間内にゴールすることに決定した。しかし、視聴者からのハガキという設定で、フジテレビのスタジオに変更となってしまった。フジテレビは何も聞いていなかったため、大問題に。結局、ゴールは当初の予定通り「いけ年こい年」の放送時間内にゴールすることになった。

箱&ハコ 応援歌を捧げる旅

レコードジャケット

「箱&ハコ 応援歌を捧げる旅」はシンガーソングライターの山﨑ハコ(やまざきはこ)と俳優の室井滋(箱 むろいしげる)の企画である。当初「電波少年的箱男」の川元文太を応援するために、応援歌を山﨑ハコが作詞作曲、室井滋が歌うことになっていた。しかし、「電波少年的箱男」が終了することになり、企画内容を変更することに。室井が引きこもりを応援するため、頭に箱をかぶり、引きこもりの部屋の前で応援歌を熱唱する企画である。

電波少年的愛する二人別れる二人(やらせなし)

「電波少年的愛する二人別れる二人(やらせなし)」は、フジテレビで放送されていた「愛する二人別れる二人」のパロディである。フジテレビの「愛する二人別れる二人」は一般から募集した夫婦が結婚を続行するか、離婚するかを選択させる、という内容であった。高視聴率番組であったが、やらせが発覚し、急きょ番組が打ち切りとなった。
「電波少年的愛する二人別れる二人(やらせなし)」は仲の悪くなった夫婦が、犬にふんしたお笑いコンビ、どーよと1カ月間共同生活し、結婚継続か離婚するかを決める、という企画である。

電波少年的○○人を笑わしに行こう

矢部太郎(やべたろう)

「電波少年的〇〇人を笑わしに行こう」は、松本人志の「アメリカ人を笑わしに行こう」から派生した企画である。挑戦者はカラテカの矢部太郎(やべたろう)。
矢部はマネージャーにお使いを頼まれ、新宿を歩いていたら、突然Tプロデューサーに担がれそのまま勉強部屋に連れていかれてしまう。
勉強部屋は「東大一直線」「どこでもいいから一直線」で坂本ちゃんが勉強した部屋であった。
矢部はこの勉強部屋でさまざまな国の言語を習得し、その国の人を笑わせる、といった内容の企画である。勉強した内容のテストを実施し、正解しなければ食事は抜きである。

アフリカ人を笑わしに行こう

「アフリカ人を笑わしに行こう」は「〇〇人を笑わしに行こう」の最初の企画である。アフリカ人を笑わせるために、スワヒリ語習得を目指す。
勉強部屋にアフリカ人のケイコ先生が訪れ、1日30分間家庭教師をしてくれる。
食事はアフリイカ(あぶりイカ)などのダジャレ定食が提供された。

モンゴル人を笑わしに行こう

「モンゴル人を笑わしに行こう」は「〇〇人を笑わしに行こう」に続く第2弾の企画である。矢部の勉強部屋でモンゴル人の家族とともに生活し、モンゴル人を笑わせるためにモンゴル語の習得を目指すものである。
モンゴル語は、辞書などは使わず共同生活を送っているモンゴル人家族が、家庭教師となって学習する。
食事は現地の家族がつくったモンゴル料理。スワヒリ語学習と同様にダジャレ飯も用意されたが、テストができなければ同様に没収された。
企画中、矢部は共同生活を送るモンゴル人家族をバスガイドとして、日本のさまざまな場所を案内した。
共同生活ではモンゴル人の家族が暑がりで、エアコンを18度に設定、寒がりの矢部が温度を元に戻すといったこともあった。
企画終了後に矢部は、モンゴルの家族の家に招待され、モンゴル人の生活を体験した。

韓国人を笑わしに行こう

「韓国人を笑わしに行こう」は「〇〇人を笑わしに行こう」に続く第3弾の企画である。「〇〇人を笑わしに行こう」企画、初の海外ロケであった。矢部の勉強部屋は、「懸賞生活 in KOREA」でなすびが使った韓国の部屋。勉強方法は辞書とラジオ。食事は青唐辛子を毎日食べることができたが、テストに合格すると焼き肉が出た。その他に韓国の街に出て、見知らぬ韓国人とコミュニケーションをはかることも行った。

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