加賀愛(さよなら絶望先生)の徹底解説・考察まとめ
加賀愛は漫画『さよなら絶望先生』の登場人物で、主人公の糸色望が受け持つ「2のへ組」の女子生徒である。極度の加害妄想癖があり、すぐ人に頭を下げてしまう。謙虚で優しい性格であるが、少々不器用である。相手からの感謝に、恩着せがましくない様に気を遣った所、ツンデレの様な言動となってしまう。これによりクラスの男子生徒に恋心を抱かれてしまった。糸色と2人でプールに行ってから、彼に恋心を抱く様になる。物語後半では苗字が伊賀流忍者に似ている事から忍者設定が匂わされた。以降は身体能力が高い描写がされる様になった。
本作『さよなら絶望先生』には正規エンドの他にIFエンドが存在する。
糸色は、絶望少女達と共に離島である臓物島に移住し、そこで彼女達と共同生活を送っていた。彼は赤木杏を愛しており、彼女の人格が発現した少女と婚姻関係を結んでは離縁する事を繰り返していた。これにより世間からは糸色がハーレムを作っていると噂を流されている。加賀もその絶望少女の1人として登場し、赤木の肉体の役割を、担っていた。
加賀愛の関連人物・キャラクター
糸色家
糸色望(いとしき のぞむ)
本作の主人公であり、旧財閥である糸色家の四男。貧相な肉体にメガネ、昭和レトロな和服を常に着ている。加賀達絶望少女の属する「2のへ組」を受け持つ教師。天性のジゴロであり、加賀達絶望少女を次々と惚れさせていく。横字でフルネームを書くと「絶望」となる為、生徒達からは「絶望先生」と呼ばれている。「絶望した!!」が決め台詞であり、この台詞で社会風刺ギャグを展開していく。
単行本第20巻第192話「狼と一匹の子山羊」にて2人だけでプールへ行って以降、加賀から恋愛感情を抱かれている。
物語終盤、糸色の正体が実は除霊師である事が明らかになる。彼は学校に通えず無念の死を遂げた少女達の霊を成仏させるべく、似た境遇の自殺未遂者の加賀達絶望少女に霊を憑依させ学校生活を送らせていた。糸色は仮初の教師であったが、彼女達は次第に彼を教師として尊敬していく。最終的に糸色は役目を終え、彼女達を卒業という名の成仏をさせた。
風浦こと赤木とは以前からの知り合いであり、彼女は糸色の目の前で車に轢かれて死亡している。IFエンドで、彼はその事に責任を感じ、彼女の人格を発現する絶望少女達を、臓物島という離島に囲い込んだ。そこで赤木の人格がランダムで発現した絶望少女と結婚しては離縁し、次の絶望少女に発現した赤木の人格と結婚する事を繰り返す。これにより加賀達絶望少女は糸色の子を産み、ハーレム状態となっていた。
糸色命(いとしき みこと)
糸色家の三男であり、糸色望の兄でもある。町医者を営んでいる。糸色望同様、横でフルネームを書くと「絶命」とネガティブな意味になってしまう。この為か病院に人気は無い。
自殺未遂をした加賀達絶望少女を救った描写がされており、全ての真相を知る1人である。
糸色縁(いとしき えにし)
糸色家の長男であり、離婚専門の弁護士をしている。長い間名前だけ登場し、姿を見せなかったが物語終盤に登場。加賀達絶望少女達を成仏させる仕掛け「籍替え」を用意した。
除霊師としての一面を持ち、絶望少女達の霊を成仏させるべく影で奔走していた。姿を見せなかったのは絶望少女達の念が強すぎた為との事。
絶望少女
風浦可符香(ふうら かふか)
小森と同じ2ノヘ組の女生徒。名前は小説家のフランツ・カフカから来ている。元ネタの人物は非常にネガティブな人物出会ったが、風浦はポジティブな人物として描かれている。物語前半ではポジティブ過ぎる余り、突拍子のない思考で周囲を振り回していた。物語が進むに連れ、異様に重たい過去を話し始めたり、腹黒い一面を見せる様になる。
実は「風浦可符香」はペンネームである。だが、誰からも本名で呼ばれた事は無い。
加賀が木野からお礼を言われた際、風浦の発言がきっかけで、彼女はツンデレ風に謙遜をしてしまう。これにより加賀は木野から好意を寄せられる様になってしまった。
風浦は物語終盤に彼女の正体が明かされる。風浦の本名は赤木杏(あかぎ あん)という少女であった。彼女は糸色の目の前で車に轢かれて死亡している。その後、赤木の臓器は血液に至るまで加賀達絶望少女へ移植された。その結果、加賀達絶望少女の肉体を媒体に、赤木の人格が蘇る事となる。彼女達は代わる代わる赤木の人格を発現し、発現した人物を赤木と認識していた。加賀も赤木の臓器を移植されている為、彼女の人格を時折り発現する。
木津千里(きつ ちり)
小森と同じ2ノヘ組の女生徒。名前は「キッチリ」から来ている。由来通りキッチリとしていないと気が済まないで、曖昧なものを異常に嫌っている。度が過ぎる事があり、中途半端な人や物をスコップで襲撃して襲ってしまう、血生臭い一面も持つ。革命関係や血生臭い歴史に異様に詳しい。
木津は「猟奇オチ」と呼ばれるオチを担当している。これは彼女が暴走して各話のテーマになっている関係者を消してしまうというものである。基本的にギャグ展開なので、消されてしまったキャラクターは次の話で何事も無く再登場していた。加賀は糸色と2人でプールに行った際、暴走した木津によって消された事がある。普段は普通に仲が良く、休日に加賀と遊びに行く描写があった。
その他
新井智恵(あらい ちえ)
加賀達絶望少女の通う学校のスクールカウンセラーの女性。かなりのプロポーションを持ち、多くの男性を魅了する。途中でS嬢としての才能が開花し、話によってはドSキャラとして登場した。
物語終盤、スクールカウンセラーは仮の姿であり、その正体は臓器コーディネーターである事が判明する。新井はドナーである赤木の臓器を、血液に至るまで全て絶望少女達に提供する様に仕組んでいた。
元ネタはドイツの哲学者ニーチェから来ている。新井知恵という名前の読み方を変えると「ニーチェ」となる。
木野国也(きの くにや)
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目次 - Contents
- 加賀愛の概要
- 加賀愛のプロフィール・人物像
- 加賀愛の装備・能力
- 縫われた制服
- 花粉症
- 傘
- お布施の心
- 木野から貰ったシャツ
- 呪いの傘
- バイオリン演奏
- 神事の知識
- 赤木の臓器
- 加賀愛の来歴・活躍
- 自殺未遂と憑依
- 2のへ組への加入
- 学校生活を送る
- 糸色に惚れる
- 忍者設定の追加
- 卒業
- IFエンド
- 加賀愛の関連人物・キャラクター
- 糸色家
- 糸色望(いとしき のぞむ)
- 糸色命(いとしき みこと)
- 糸色縁(いとしき えにし)
- 絶望少女
- 風浦可符香(ふうら かふか)
- 木津千里(きつ ちり)
- その他
- 新井智恵(あらい ちえ)
- 木野国也(きの くにや)
- 加賀愛の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「私みなさんに迷惑をかけていませんか?」
- 「すいませんすいません」
- 「あなたのためにやったんじゃないんだからね!」
- 「私がまとめ上げないと」
- 「いつか…愛想笑いじゃないって気付いてくださいね」
- 「絶望先生ーっ」
- 加賀愛の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 加賀の元ネタとなった「加害妄想」
- 加賀と関連づけられた伊賀流忍者
- 加賀と関連付けられた甲賀流忍者