ふしぎ遊戯(ふし遊)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ふしぎ遊戯』とは渡瀬悠宇による少女漫画であり、後にアニメ化された作品である。中学3年生の夕城美朱は突然『四神天地書』という本の中に吸い込まれて、本の中の主人公となる。美朱は紅南国を守る朱雀の巫女になるが、親友の本郷唯は倶東国を守る青龍の巫女となってしまう。美朱は朱雀に、唯は青龍に願いを叶えてもらうために2人は戦う。巫女を守る存在の七星士の名言は、感動と共感を与えた。

軫宿(みつかけ)/妙 寿安(みょう じゅあん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「身体の傷は治せても、心の傷は治してやれんからな」

心宿の策により、鬼宿は唯に薬を飲まされてしまう。その薬は、人格と記憶を変えられてしまうものだった。鬼宿は美朱や朱雀七星士を敵とみなし、美朱、井宿、翼宿を攻撃する。鬼宿により美朱は腕を砕かれ、翼宿はボロボロにされてしまう。井宿の術でなんとか紅南国へ戻ることができたが、美朱の心は傷ついていた。美朱の傷を治し、翼宿の傷の手当に訪れた軫宿は、翼宿に「美朱の傷は治したか」と聞かれると、「身体の傷は治せても、心の傷は治してやれんからな」と答えるのだった。軫宿の能力は治癒力で、怪我や病を治すことができる。しかし傷ついた心は治せない。自分の能力でもどうすることもできない無力さが伝わるセリフである。

「無理をしてくれ、悲しいままでいい。進んでくれ」

神座宝を手に入れるため山へ向かった柳宿は、青龍七星士の尾宿(あしたれ)に襲われる。尾宿と戦い、尾宿を倒したが柳宿は致命傷を負ってしまう。柳宿の異変に気付いた美朱と鬼宿は柳宿の元へ向かう。今にも命が消えそうな柳宿の姿を見て、美朱は愕然とする。そして柳宿は鬼宿の腕の中で息を引き取った。そこへ他の七星士も駆けつける。完全に息を引き取ったため、軫宿も助けてあげることができなかった。美朱は柳宿の死を受け入れることができず、「もうできない」と鬼宿に叫ぶ。そんな美朱に軫宿は優しく「時間をやりたい。だが今はお前にそれを与えてやれない。無理をしてくれ、悲しいままでいい。進んでくれ。柳宿を安心させてやりたい」と語りかけるのだった。静かだが、心に強く響くセリフである。

張宿(ちりこ)/王 道煇(おう どうくん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「僕は負けたくない!字がなくたって!僕は朱雀七星士だ!!」

青龍七星士・箕宿(みぼし)に身体を乗っ取られてしまった張宿は、美朱や朱雀七星士を攻撃する。必死に張宿に呼びかける美朱。そして張宿の意識が目覚め、自分の身体を傷つけ、箕宿の攻撃を押さえ込む。自分の身体を燃やすように翼宿に頼むが、当然翼宿はできない。張宿は「僕は負けたくない!字がなくたって!僕は朱雀七星士だ!!」と叫び、自分の胸を箕宿の武器で刺す。朱雀七星士の一員としてみんなを守ろうと叫んだこのセリフは、視聴者の胸を打った。この後張宿は翼宿と軫宿に見守られながら、亡くなってしまう。

心宿(なかご)/アユルの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あなたの巫女に、よろしく伝えておこう」

星宿と心宿が戦場にてついに対面する。1対1で戦う2人だが、朱雀を封印されているため、星宿は朱雀七星士の力を出せない。心宿は星宿に美朱の世界を手に入れること、そして「あなたの巫女に、よろしく伝えておこう」と告げるのだった。それを聞いた星宿は、逆上する。心宿は、自分がどう言えば相手を思い通りに動かすことができるか知っている。そうして唯も心宿の思惑通りに行動した。このセリフも星宿を煽るために言ったもの。怒った星宿は心宿に向かっていくが、圧倒的な強さの心宿の前に敗れてしまうのだった。

「私は神に、天帝になる」

ついに美朱達の世界に現れた心宿。唯は心宿に利用されていた事を知る。心宿から逃げる唯を、鬼宿が見つける。鬼宿は心宿に「唯に何の用があるってんだ!」と叫ぶと、「唯様に約束を果たしてもらいに来たのだ。青龍の最後の力は私のためにある。ずっと待ち望んでいたことがやっと叶う。私は神、天帝になる」と告げるのだった。心宿の本当の願いが判明したセリフである。心宿はもう唯に本性を隠さない。そして鬼宿と最後の戦いをするのだった。

亢宿(あみぼし)/武 亢徳(ぶ こうとく)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「僕は青龍七星士、亢宿。あなたの敵だ」

美朱は心宿に汚されたと思い、もう鬼宿の側にはいられないと、鬼宿から離れる。そして崖から落ちてしまう。美朱を助けたのは、懐可(かいか)という少年だった。しかし懐可は川に落ちて死んだはずの亢宿だった。亢宿は助けてくれた老夫婦に忘却草の汁を飲まされ、記憶をなくしている。だが美朱に「僕は青龍七星士、亢宿。あなたの敵だ」と打ち明ける。このセリフにより、亢宿が記憶を失っていないことが判明する。老夫婦は亢宿が自分の息子にそっくりだっため、とても可愛がってくれた。そんな2人を悲しませたくなくて、亢宿は記憶をなくした振りをし続ける。亢宿は美朱に「戦いなんてやめてここにいればいい」と説得しようとするが、美朱は「逃げることなんてできない」と戻る決意をするのだった。

角宿(すぼし)/ 武 俊角(ぶ しゅんかく)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ごめん、兄貴。俺、唯様が好きなんだ」

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