ふしぎ遊戯(ふし遊)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ふしぎ遊戯』とは渡瀬悠宇による少女漫画であり、後にアニメ化された作品である。中学3年生の夕城美朱は突然『四神天地書』という本の中に吸い込まれて、本の中の主人公となる。美朱は紅南国を守る朱雀の巫女になるが、親友の本郷唯は倶東国を守る青龍の巫女となってしまう。美朱は朱雀に、唯は青龍に願いを叶えてもらうために2人は戦う。巫女を守る存在の七星士の名言は、感動と共感を与えた。

美朱は亢宿の笛の音により、青龍七星士・氐宿(とも)の幻術から抜け出した。しかし亢宿は氐宿の攻撃を受け、絶体絶命。亢宿のピンチを救ったのは、青龍七星士で亢宿の双子の弟の角宿(すぼし)だった。角宿により、氐宿は倒される。亢宿は角宿に、「美朱さん達と争うのはやめよう。青龍を呼び出してはいけないんだ。俺と瓦漢村(わかんむら)へ行こう」と話す。そして「新しい家族と平和な暮らしができればお前もきっと。この忘却草の汁を飲めば全て忘れられる。俺と一緒にいたいなら、飲むんだ角宿」と言うが、角宿は汁を飲んだ振りをして口移しで亢宿に飲ませる。意識を失った亢宿に角宿は涙を流しながら、「ごめん、兄貴。俺、唯様が好きなんだ」と話すのだった。大切な兄よりも唯を選び、亢宿と別れる決意をしたセリフである。

房宿(そい)/ 白 花婉(はく かえん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「でも私は、そんなあんた達が少し羨ましいと思うんだよ」

心宿がいる西廊国(さいろうこく)へ向かう美朱。その途中、房宿に会う。房宿に「なんであたしを殺さないの!」と問う美朱に房宿は、「そうね、何でだろう。あんたがもし本当に心宿と交わっていたら即殺してたけどね」と話す。その言葉により、美朱は心宿に汚されていないことが発覚する。そして鬼宿が絶体絶命であることを知るのだった。鬼宿のために危険を承知で駆けつける美朱を見て、房宿は「馬鹿だね、鬼宿のために自分から危険に飛び込むなんて。でも私は、そんなあんた達が少し羨ましいと思うんだよ」と呟くのだった.。房宿は心宿を愛しているため、純粋にお互いを思い合う美朱と鬼宿を見て、思わずそう言ってしまったのだろう。敵でありながら心宿に汚されていないことや、鬼宿がピンチであることを教えるなど、どこか美朱と鬼宿を応援しているようにも見える。

氐宿(とも)/ 羅軍(らぐん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私は青龍七星士、氐宿。初めてお会いしたばかりですが、ここで死んでいただきましょう」

幼い頃に旅の一座で育ち、羅軍(らぐん)という芸名を持つ。独特な美意識で、派手な隈取の化粧をしている。

氐宿の幻覚の術によって、房宿を美朱だと思い込んでいた鬼宿。しかし鬼宿は房宿の思い通りにはならず、ついに氐宿が鬼宿の前に現れる。氐宿は鬼宿に「私は青龍七星士、氐宿。初めてお会いしたばかりですが、ここで死んでいただきましょう」と言うのだった。鬼宿にとっては氐宿は初対面だが、氐宿はずっと鬼宿を見ていた。最初から鬼宿を倒すつもりだったので、さっさと目的を果たそうとするのが感じられるセリフである。

尾宿(あしたれ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「俺の身体をやった奴を、忘れるものか」

神座宝がある場所が分かり、柳宿は1人で向かう。しかし柳宿を追う者がいた。それは青龍七星士の尾宿である。「俺の身体をやった奴を、忘れるものか」と呟く尾宿。北甲国で美朱と柳宿を襲ったが、柳宿に照明弾を顔面に放射され、火傷を負ってしまったのだ。たまらず逃げ帰って来てしまい、怒った心宿に鞭で打たれてしまう。そして再び失敗することは許さないと言われていたのだ。心宿に言われなくても、尾宿は柳宿を倒すつもりでいる。尾宿の柳宿への執着心がよく分かるセリフである。

箕宿(みぼし)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「わしは青龍七星士、箕宿。この身体、確かにいただいた」

白虎の神座宝を唯に奪われ、いよいよ唯達は青龍を召喚する準備を始める。そして青龍七星士の箕宿と戦った白虎七星士の婁宿(たたら)は、婁宿を倒したものの命が尽きてしまう。同じ頃、本の外の世界では白虎の巫女である大杉鈴乃(おおすぎすずの)も息を引き取った。愛し合っていた婁宿と鈴乃だが、役目を終えた鈴乃が元の世界に帰り、結ばれることはなかった。しかし2人の寿命が尽き、鈴乃の世界に鈴乃を迎えに来た婁宿。ようやく2人は一緒になることができたのだった。
そして婁宿に敗れた箕宿は、目の前にいた張宿に目を付け、肉体を奪い「わしは青龍七星士、箕宿。この身体、確かにいただいた」とその場にいた美朱達に告げるのだった。婁宿は元々肉体がなく、魂だけの存在である。人の肉体を次から次へと乗っ取り生きてきた。そしてついに張宿の肉体を奪ったのである。婁宿のセリフは、美朱達を愕然とさせた。

鬼宿と星宿の名言・名セリフ/名シーン・名場面

鬼宿と星宿が戦うシーン

左が鬼宿、右が星宿

唯に飲まされた薬によって記憶と人格を変えられた鬼宿だが、敵であるはずの美朱がどうしても頭から離れない。美朱を忘れるためには倒すしかないと考えた鬼宿は、紅南国へ向かう。美朱を倒そうと朱雀七星士に美朱の居場所を問う鬼宿。そして鬼宿の前に星宿が立ちはだかる。星宿は美朱を守るため、鬼宿と戦う。たとえ仲間だろうが美朱を傷つける者は許さないと星宿の気迫が感じられる。美朱にとって戦ってほしくない2人が戦う名シーンである。

oboro
oboro
@oboro

Related Articles関連記事

ふしぎ遊戯(朱雀・青龍編)のネタバレ解説・考察まとめ

ふしぎ遊戯(朱雀・青龍編)のネタバレ解説・考察まとめ

『ふしぎ遊戯』とは、渡瀬遊宇による漫画作品及び、それを原作とするアニメ、ゲーム作品である。高校受験を控えた少女・夕城美朱は、図書館の書庫で見つけた四神天地書という書物に吸い込まれ、本の中で朱雀を呼び出す巫女となる。鬼宿を始め、巫女を守る七星士と共に朱雀召喚を目指す一方、敵対国で青龍の巫女となった親友の本郷唯と対立する。1992年から1996年まで『少女コミック』で連載され、1996年にテレビアニメ化された。後に、前日譚に当たる『ふしぎ遊戯 玄武開伝』及び『ふしぎ遊戯 白虎仙記』が発表される。

Read Article

ふしぎ遊戯(玄武開伝)のネタバレ解説・考察まとめ

ふしぎ遊戯(玄武開伝)のネタバレ解説・考察まとめ

『ふしぎ遊戯 玄武開伝』とは、渡瀬悠宇による漫画、及びそれを原作とするメディアミックス作品で、前作『ふしぎ遊戯』で語られた玄武の巫女と七星士の活躍を紡ぐ物語である。大正時代の女学生・奥田多喜子は、嫌っていた父が訳した書物・四神天地書に吸い込まれる。本の中に広がる異世界で玄武の巫女となった多喜子は、巫女を守る七星士と共に玄武の召喚を目指す。玄武を祀りながら巫女と七星士を不吉と見なす北甲国皇帝一族、北甲国を狙う倶東国の軍勢との戦いの中、多喜子は巫女としての使命に目覚めていく。

Read Article

アラタカンガタリ〜革神語〜(アラカン)のネタバレ解説・考察まとめ

アラタカンガタリ〜革神語〜(アラカン)のネタバレ解説・考察まとめ

『アラタカンガタリ~革神語~』とは、異世界・天和国と日本を舞台に、高校生の少年が劒神・創世を手に戦う様を描いた渡瀬悠宇による冒険ファンタジー漫画。 2008年から『週刊少年サンデー』で連載をはじめ、2016年8月に一時休載するも、2021年5月より連載再開。2022年4月20日以降はサンデーうぇぶりに掲載誌を移している。アラタという少年と入れ替わる形で天和国にやってきた高校生の日ノ原革は、秘女王の暗殺未遂をきっかけに始まった争いを終わらせるため劒神・創世を手に戦いと冒険を繰り広げていく。

Read Article

妖しのセレス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

妖しのセレス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『妖しのセレス』とは、渡瀬悠宇によるファンタジー少女漫画。1996年から2000年まで小学館の『少女コミック』にて連載され、2000年にはアニメ化もされた。天女の羽衣伝説を基にした物語であり、「天空お伽草子」というキャッチコピーで親しまれる。女子高生の御景妖は、双子の兄である御景明と16歳の誕生日に本家へと赴く。妖は御景家を滅ぼそうとする天女の、明は御景家の始祖の生まれ変わりであった。力を覚醒させた2人は引き離され、妖は命を狙われる。過酷な運命に放り出された妖は、元の生活を取り戻すべく奔走する。

Read Article

女性漫画家の素顔をまとめて紹介!芸能人並みの美人も!?

女性漫画家の素顔をまとめて紹介!芸能人並みの美人も!?

芸能人、スポーツ選手などと比較すると、表舞台に出てくる機会が少ない漫画家たち。コミックスのカバーなどに画像が載っている場合もあるが、デフォルメして描かれているケースも多いため、なかなか漫画家の顔を知らないという人も多いのではないだろうか。本記事では、女性漫画家たちの貴重な画像をまとめて紹介する。

Read Article

目次 - Contents