ふしぎ遊戯(ふし遊)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ふしぎ遊戯』とは渡瀬悠宇による少女漫画であり、後にアニメ化された作品である。中学3年生の夕城美朱は突然『四神天地書』という本の中に吸い込まれて、本の中の主人公となる。美朱は紅南国を守る朱雀の巫女になるが、親友の本郷唯は倶東国を守る青龍の巫女となってしまう。美朱は朱雀に、唯は青龍に願いを叶えてもらうために2人は戦う。巫女を守る存在の七星士の名言は、感動と共感を与えた。

北甲国へ行く前に、美朱は柳宿と翼宿と共にお祭りへ行く。美朱が1人で川に落ちた亢宿のために川へ花を流していると、鬼宿が現れる。美朱と鬼宿は太一君に、愛し合うことを禁じられている。それは美朱が朱雀の巫女の使命をしっかりと果たさなければならないからだ。それを承知の上で鬼宿は美朱に「いいか、美朱。朱雀を呼び出すその時まで俺は七星士としてお前を守り抜く。だけど朱雀が現れたら、その時は必ずお前を世界一幸せな花嫁にしてやる」と宣言するのだった。近くにいても巫女と七星士の線は越えてはいけない。美朱の使命を理解し、大切に思っていることが伝わるセリフである。

星宿(ほとほり)/彩賁帝(さいひてい)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「この娘はやがて朱雀の力を手に入れる者!我が国を守る朱雀の巫女であるぞ!」

美朱は紅南国(こうなんこく)の皇帝・星宿に「朱雀の力を手に入れれば、どんな望みでも叶う」と言われ、安易に朱雀の巫女になることを引き受ける。美朱が朱雀の巫女になると聞き、星宿は立ち上がり「控えろ、皆の者!この娘はやがて朱雀の力を手に入れる者!我が国を守る朱雀の巫女であるぞ!」と言い放つ。星宿のこの言葉により、美朱が紅南国を救う朱雀の巫女だと認知されたのである。その場にいた者は全員美朱にひれ伏すのだった。

「お前のほうから私を愛するようにしてやるよ」

朱雀を召喚したら美朱を后にすると宣言する星宿。命令では人の心は動かないと以前、美朱に言われたため、「これは命令ではない」と言う。そして美朱に「お前のほうから私を愛するようにしてやるよ」と告げるのだった。力づくではなく、美朱の意思を尊重していることが分かる言葉であり、自分に自信を持っている星宿の性格がよく分かるセリフ。またその場にいた鬼宿も星宿の言葉に動揺するのだった。

柳宿(ぬりこ)/迢 柳娟(ちょう りゅうえん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「生きてりゃあねえ!!辛いことでもいつか笑って懐かしく話せる時が来るのよ!」

朱雀を呼び出すのに必要な神座宝(しんざほう)を手に入れるため、、船で北甲国へ向かう美朱と朱雀七星士。しかし青龍七星士の1人、房宿(そい)の雷に襲われ、美朱、鬼宿、柳宿は海に落ちてしまう。なんとか近くの岩に上がり、井宿達の助けを待っていると、再び房宿に襲われてしまう。海に落ちた美朱を助けるため、鬼宿が飛び込む。2人を助けようと柳宿が鬼宿の手を掴む。しかし強い水圧により柳宿の腕も限界となってしまう。しかし柳宿は「生きてりゃあねえ!!辛いことでもいつか笑って懐かしく話せる時が来るのよ!」と叫び、2人を引き上げようとする。その時太一君から貰った腕輪が小手に変化し、力がみなぎり2人を海から引き上げるのだった。どんな事があっても絶対に仲間を見捨てないと、柳宿の強い意志が感じられるセリフである。

柳宿の最期

神座宝がある扉の前に辿り着いた柳宿は、柳宿を追って来た尾宿に襲われる。尾宿と戦う柳宿だが、致命傷を負ってしまう。何とか尾宿を倒したが、柳宿の命も燃え尽きようとしていた。そこへ美朱と鬼宿が駆けつける。柳宿は美朱に最期の言葉を掛け、息を引き取る。柳宿の死を受け入れることができない美朱だが、軫宿の説得により、前に進む決心をするのだった。大人気キャラだった柳宿の死は、視聴者に大きな衝撃を与えた。

井宿(ちちり)/李 芳准(り ほうじゅん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「貴様達のその命、俺の前で勝手に扱うことは許さない!」

軫宿は倶東国(くとうこく)との戦いで、重傷を負ってしまった。まだ身体が回復しないのに、怪我人の手当をする軫宿。このままでは軫宿が死んでしまうと井宿が止める。軫宿は柳宿も張宿も救えなかったことを悔やんでいた。そして最期の力を振り絞り、傷ついた全ての人々の傷を治すのだった。だが傷が治っても再び戦おうとする兵士達を見て井宿は、「下がれーっ!貴様達のその命、俺の前で勝手に扱うことは許さない!双方共に退け!」と叫ぶのだった。みんなを救うために命を落とした軫宿の思いを無駄にするような兵士達の行動に怒った井宿のこのセリフは、多くの感動を呼んだ。

翼宿(たすき)/侯 俊宇(こう しゅんう)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「悪いけど俺は、別れの言葉なんぞないで」

心宿との戦いが終わり、美朱の朱雀の巫女としての役目も終わった。そして朱雀七星士ともいよいよお別れ。最後に朱雀七星士それぞれから美朱にお別れの言葉を告げる。しんみりした空気が苦手な翼宿は、明るく「悪いけど俺は、別れの言葉なんぞないで。せや、美朱。これからはおなごは好かんちゅうのはやめや。好かんやつは好かんでいくわ」と言うのだった。翼宿らしさがよく表れているセリフである。

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