ずっとあなたが好きだった(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ずっとあなたが好きだった』とは1992年7月より放送を開始したTBS系列の「金曜ドラマ」枠のテレビドラマ。エリートサラリーマン・冬彦は実はマザコンだった。知らずにお見合い結婚した美和は、結婚後冬彦の不気味な行動に日々悩む。そんな中初恋の彼と再会し、2人の歯車は再び動き出す。それを知った冬彦の歪んだ愛が美和を苦しめる。流行語にもなった「冬彦」のキャラクターが注目を浴びた恋愛ドラマ。
サントス建設
大岩や律子たちの職場。実業団のラグビーチームを作っていたが、不景気のためチームを解散する事になった。
ソレイユファイナンス
冬彦が銀行を辞めた後に再就職した消費者金融の会社。
その他
お守りのぬいぐるみ
高校の時に美和が大岩のために作った人形。ラグビー部の好きな選手に渡すのが伝統になっている。
『ずっとあなたが好きだった』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
桂田冬彦「美味しかったよ。でも味噌汁はひどかったな。味噌変えて。母に聞くといい」
結婚式の翌日、出勤だった冬彦のために美和は和食の朝食を作った。冬彦はおいしそうに食べてくれたので美和もその姿を見て喜んでいたが、冬彦から「美味しかったよ。でも味噌汁はひどかったな。味噌変えて。母に聞くといい」と言われてしまう。結婚する前は優しかった冬彦から突然こんな事を言われる美和は戸惑う。
桂田冬彦「僕はまだ君を妻だと認めていない。僕の言う通りの妻になっていない。君が淫乱だとは知らなかった」
冬彦がまったく手を出してこないので知子に相談した美和。知子は心配になり、冬彦と美和の住むマンションに遊びに行く。冬彦にさりげなく子作りの話をする知子に冬彦も笑顔で対応していた。しかし知子が帰ると、自分の部屋に引きこもりあんな下品な友達と付き合うなと言われてしまう。美和は夫婦なのになぜ手を出してこないのかと聞くと、「僕はまだ君を妻だと認めていない。僕の言う通りの妻になっていない。君が淫乱だとは知らなかった」と返ってくる。美和は冬彦のあまりにも酷い言葉にショックを受け泣き崩れる。
桂田冬彦「小学校3年の時初めて君を見た。いつも笑ってて可愛かった。美和は僕の初恋の人でなんだかずっと好きで、ずっと忘れられなくて」
冬彦が美和を昔から好きだったという話を悦子から聞いた美和は、冬彦にどこかで会っていたのか尋ねる。美和の実家の和菓子が好きだった冬彦の父は、冬彦を連れてよく店を訪れていた。「小学校3年の時初めて君を見た。いつも笑ってて可愛かった。美和は僕の初恋の人でなんだかずっと好きで、ずっと忘れられなくて」と美和に言った。美和はなぜその事を黙っていたのか問うと、言えば美和と大岩の事を認める事になるから言えなかったと告げた。そして初恋の人は忘れられないねと美和に言った。冬彦のセリフによってドラマのタイトル『ずっとあなたが好きだった』は美和が大岩の事をずっと好きだったいう経緯からつけられただけではなく、冬彦が美和をずっと好きだった事もわかる。
西田春子「もうやめなさい、自分をだますの。お母さんちっともうれしくないわ。もっと自分に正直になって、堂々としてていいの。」
美和は大岩の事が好きだが、高校の時のように今度は律子を自殺に追いやってしまった。そのため大岩の元を去り、大岩への気持ちを胸に閉まっておこうとする美和に母が「もうやめなさい、自分をだますの。お母さんちっともうれしくないわ。もっと自分に正直になって、堂々としてていいの。」と言ってくれた。娘が高校の時の事件からずっと苦しんでいる姿を知っている母は、美和が幸せになってほしいとずっと願っていた。
西田(桂田)美和「私はそう思わない。人生はやり直せると思う、勇気さえあれば。だって人生は一度きりでしょ。お腹の子にまで嘘をつくことになるもの」
高校のグラウンドで大岩と会おうとしていた事が父にばれてしまった。父親は人生はやり直しができないこともある。初恋相手と会っても後戻りはできないと言う。しかし美和は「私はそう思わない。人生はやり直せると思う、勇気さえあれば。だって人生は一度きりでしょ。お腹の子にまで嘘をつくことになるもの」と言い返した。大岩への気持ちを抑えるのはやめようと思った美和が、やっと父に向って本気で向き合った瞬間でもあった。
桂田悦子「あなたの欲しいものはなんでも買ってあげたでしょ、蝶の標本も。美和さんもお母さんがあげたの。勝手に捨てたら絶対に許しませんよ」
冬彦がついに美和と離婚をすると言い出したが悦子が猛反対。冬彦に「あなたの欲しい物はなんでも買ってあげたでしょ、蝶の標本も。美和さんもお母さんがあげたの。勝手に捨てたら絶対に許しませんよ」と言う。美和の事をおもちゃのような物扱いする言い方に、冬彦は美和は物ではないと反発する。そして自分で割った蝶の標本のガラスの破片で悦子のお腹を刺した。今まで母親の言う通りにしてきた冬彦の初めての反抗だった。母が自分の愛する人を物だと思っていた事への怒りと、この母親がいる限り美和が幸せになれないと思った冬彦の行動だった。
『ずっとあなたが好きだった』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
本番当日に突然用意された木馬
冬彦の木馬に乗って揺れながらセリフを言うシーンは印象的だが、リハーサルの時点では立ってセリフを言う設定だった。しかしこれでは普通すぎておもしろくないと思ったスタッフが、急遽木馬を用意した。何も聞かされていない佐野史郎だったが、撮影当日に木馬があったので自身の判断で乗ったという。
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目次 - Contents
- 『ずっとあなたが好きだった』の概要
- 『ずっとあなたが好きだった』のあらすじ・ストーリー
- エリートサラリーマンと初恋の彼
- 不穏な結婚生活
- 結婚生活のやり直しのはずが
- 本当の気持ちと妊娠
- 初恋は忘れられない
- 『ずっとあなたが好きだった』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 西田美和(にしだみわ/演:賀来千香子)
- 桂田冬彦(かつらだふゆひこ/演:佐野史郎)
- 大岩洋介(おおいわようすけ/演:布施博)
- 桂田悦子(かつらだえつこ/演:野際陽子)
- 中井律子(なかいりつこ/演:宮崎ますみ)
- 西田常雄(にしだつねお/演:橋爪功)
- 西田春子(にしだはるこ/演:高田敏江)
- 北野知子(きたのともこ/演:中村久美)
- 中井健治(なかいけんじ/演:小沢仁志)
- 浅井なつみ(あさいなつみ/演:坂井真紀)
- 高田幸治(たかだこうじ/演:田辺誠一)
- 益田行雄(ますだゆきお/演:増田由紀夫)
- 佐藤和也(さとうかずや/演:長澤ユキオ)
- 北野啓一(きたのけいいち/演:明石家さんま)
- 久保田(くぼた/演:伏見哲夫)
- 福井(ふくい/演:立石涼子)
- 井上(いのうえ/演:山崎満)
- 宇津井慎二(うついしんじ/演:大石吾朗)
- 飯島弁護士(いいじまべんごし/演:深水三章)
- 『ずっとあなたが好きだった』の用語
- 会社
- 新高輪プリンスホテル
- サントス建設
- ソレイユファイナンス
- その他
- お守りのぬいぐるみ
- 『ずっとあなたが好きだった』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 桂田冬彦「美味しかったよ。でも味噌汁はひどかったな。味噌変えて。母に聞くといい」
- 桂田冬彦「僕はまだ君を妻だと認めていない。僕の言う通りの妻になっていない。君が淫乱だとは知らなかった」
- 桂田冬彦「小学校3年の時初めて君を見た。いつも笑ってて可愛かった。美和は僕の初恋の人でなんだかずっと好きで、ずっと忘れられなくて」
- 西田春子「もうやめなさい、自分をだますの。お母さんちっともうれしくないわ。もっと自分に正直になって、堂々としてていいの。」
- 西田(桂田)美和「私はそう思わない。人生はやり直せると思う、勇気さえあれば。だって人生は一度きりでしょ。お腹の子にまで嘘をつくことになるもの」
- 桂田悦子「あなたの欲しいものはなんでも買ってあげたでしょ、蝶の標本も。美和さんもお母さんがあげたの。勝手に捨てたら絶対に許しませんよ」
- 『ずっとあなたが好きだった』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 本番当日に突然用意された木馬
- 冬彦の「んんん」と唇を歪めてうなる演技は自身の子供の表情がヒント
- 冬彦の指から出血した時悦子が自らの口で止血したシーンは野際陽子のアドリブ
- 役者達は次のシーンのために夜中に自宅の固定電話で話し合い
- 『ずっとあなたが好きだった』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:サザンオールスターズ「涙のキッス」