葛城無門(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

葛城無門(かつらぎ むもん)とは夢枕獏の小説と藤田勇利亜の漫画『ゆうえんち-バキ外伝-』の主人公。『刃牙シリーズ』主要人物の空手家「愚地克巳」の実兄である。優れた身体能力と洞察力を持ち、必殺技「無寸雷神」の威力は凄まじい。かつて克巳と共にサーカス団で天才兄弟として活躍したが、9歳の頃に義父の死の直前に失踪。窃盗や無銭飲食で生活していたところを「松本太山」に拾われて格闘技を教わる。「ゆうえんち」と「柳龍光」という僅かな手掛かりを残して謎の死を遂げた太山仇討ちのために真相を究明していく。

葛城無門の概要

葛城無門(かつらぎ むもん)とは夢枕獏(ゆめまくら ばく)の小説と藤田勇利亜(ふじた ゆりあ)の漫画『ゆうえんち-バキ外伝-』の主人公。『刃牙シリーズ』主要キャラクターの空手家「愚地克巳(おろち かつみ)」の実兄で、幼少期はミズノサーカスで天才兄弟として活躍した。5歳の頃、母の葛城津葉沙(かつらぎ つばさ)に好意を抱いていた神奈村正介(かなむら しょうすけ)により実父の葛城渡流(かつらぎ わたる)を事故に見せかけて殺害されている。正介は津葉沙を脅して再婚したが、義父となった正介から無門は虐待を受けていた。津葉沙にも危険が及んでいると知った無門は、9歳の頃に正介の足を負傷させ、サーカスのライオンに殺害されるように仕組んで失踪した。まもなく正介は無門の作戦通り死亡したのだが、罪悪感によってその後無門が家族のもとに帰る事は無く、窃盗や無銭飲食を繰り返す生活を送る。ヤクザにまで追われるようになっていたところを「松本太山(まつもと たいざん)」という巨漢の格闘家に拾われ、格闘技を教わる。太山の知人で格闘の達人「磯村露風(いそむら ろふう)」からも指導を受け、後に無門の必殺技となる「無寸雷神(むすんらいじん)」を教わった。太山が無門の卒業式をすると約束していた日に、太山は重傷を負って現れ、瀕死の状態で無門と真剣勝負をして息を引き取る。太山を死に追いやった「ゆうえんち」と「柳龍光(やなぎ りゅうこう)」という僅かな手掛かりを頼りに無門は危険な戦いに足を踏み入れる。暗殺術「空道」の師範「マスター国松(くにまつ)」や闇社会での実力者「久我重明(くが じゅうめい)」から情報を得て、無門はゆうえんち参戦を決めた。ゆうえんちで、無門はプロレスラーのゴブリン春日(かすが)、忍者の羽鳥薫(はどり かおる)、正介の実の弟神奈村狂太(かなむら きょうた)との対決を制して遂に太山の仇である柳と対決する。死闘の末、柳を倒した無門は主催者の蘭陵王(らん りょうおう)に興味を持たれ、急遽戦う事になるがこの戦いにも勝利する。ゆうえんちでの戦い中で、純粋に格闘家としての楽しさを求める自分に気付いた無門は、さらなる強敵との戦いに胸を躍らせている。

葛城無門のプロフィール・人物像

年齢:17歳
性別:男性
身長:182cm
体重:90kg

女性と見間違う程の中性的な美少年で、野球帽をよく被っている。純粋な感性を持ち情に厚い人物だが、好戦的で残酷な一面も持っている。若さもあり、心理戦は不得意で、会話の中で不用意な発言によって相手に状況を読み取られてしまう場面がある。ゆうえんちの戦いの中で、平穏な日々はつまらないと考えるようになり、敢えて危険な場面に身を置いて楽しんでいる様子も見受けられる。失踪後の後見人である松本太山の仇である柳龍光に勝利するまでの過程で、自分は純粋に戦いを楽しんでいるという側面がある事に気付いており、復讐を終えた後も燃え尽きる事は無く、突如乱入してきた蘭陵王とも真剣勝負を繰り広げている。これは闘争を日常とする者たちが潜る引き返せない一線といわれる「獅子の門」を超えた事を意味する。4歳下の弟である愚地克巳は現在、世界最高峰の空手団体「神心会」を代表する格闘家。幼少期は実父の渡流と実母の津葉沙、弟の克巳の4人家族でサーカス団に所属していた。渡流の不可解な事故死の後、再婚した同僚の正介が義父となる。克巳とは幼少期にミズノサーカスで天才兄弟として活躍していたが、無門が失踪して以来家族との交流はない。克巳を養子とした神心会総帥の愚地独歩はゆうえんちで無門をサポートするなど、作中で交流がある。

葛城無門の能力

コピー能力

とんぼの動きをコピーしようとする葛城無門

優れた洞察力と高い身体能力によって、一度見た技を正確にコピーし、自分のものにできる能力を持つ。さらにその技を自分でアレンジして実戦で使う事もできる。努力によって積み重ねた太山の力に屈した時からコピー能力をはじめとする才能に頼った戦いはせず、努力を怠らないようには肝に銘じている。

類いまれな身体機能

一気に筋力をパンプアップし、パワーアップした葛城無門

無門の筋肉は特殊であり、力を入れていない時は16歳の少女の乳房のごとき弾力と表現され、力を込めれば岩より柔らかいが生ゴムよりは硬いという理想的な強度を持つといわれる。パンプアップにより急激に筋力を増大させる事が可能。蛇の様とも表現されていた筋力はプロレスラー相手でも力負けしなかった。軽快な身のこなしと太山に習った受けの技術により、自動車にはねられても無傷である。

サーカス技

サーカス団に所属していた頃の経験は戦闘時に活かされており、特に空中戦において落下する速度や方向をコントロールして戦いを有利に進めた。

無我の境地

無意識に稽古した技が出るという、かなりの修行を積み重ねた者のみが体得できる境地。神奈村狂太戦や柳龍光戦では一時は完全に見切られたと思われた無門であったが、この無我の境地から放たれる技でピンチを脱している。

御式内(おしきうち)

会津藩に伝わる門外不出の武術。片膝をついて低い体勢をとる事で何をしてくるかわからない敵の攻撃を制限する事が可能。神奈村狂太が先に習得しており、無門がコピーした。

葛城無門の必殺技

無寸雷神(むすんらいじん)

無寸雷神を放つ葛城無門(上)

古武術「須玖根流」の必殺技。両手で挟んだものに、絶妙な時間差で振動を起こす事で内部に強い衝撃を発生させる。戦闘場面では脳や心臓などの臓器を狙う事で大きなダメージを与える事が可能。寝技でも使用できる汎用性がある反面、技の速度が遅い事が弱点であった。しかし、後に技は進化しており、地面や壁を利用して殴る速度で同等の衝撃を発する事が可能となった。

無寸止め(むすんどめ)

車にはねられても衝撃を吸収して無事な葛城無門

磯村露風から学んだ技で、皮膚や体中の各関節を伸ばしておき、衝撃が加わる瞬間に関連する関節を縮めて威力を消し去る事ができる。ビルの20階分から落下しても完全に無傷ですみ、実戦でも活用できている。敵は自分の攻撃が止まったように錯覚するという効果もある。

2663-8253
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