葛城無門(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
葛城無門(かつらぎ むもん)とは夢枕獏の小説と藤田勇利亜の漫画『ゆうえんち-バキ外伝-』の主人公。『刃牙シリーズ』主要人物の空手家「愚地克巳」の実兄である。優れた身体能力と洞察力を持ち、必殺技「無寸雷神」の威力は凄まじい。かつて克巳と共にサーカス団で天才兄弟として活躍したが、9歳の頃に義父の死の直前に失踪。窃盗や無銭飲食で生活していたところを「松本太山」に拾われて格闘技を教わる。「ゆうえんち」と「柳龍光」という僅かな手掛かりを残して謎の死を遂げた太山仇討ちのために真相を究明していく。
放華(ほうか)
松本太山から受け継いだ技。気の流れを操作する事で、植物を開花させるなどの変化を起こす技。柳の技「毒手」による毒を放華によって体外に放出する応用技もみせた。
蝉丸(せみまる)
飛びつき三角絞め。三角絞めとは自分の両脚で相手の首を絞める技。相手が地面に叩きつけて返そうとした場合は、その勢いを使って投げ飛ばす事も可能。久我重明が使用したものを無門がコピーしている。
鞭打(べんだ)
平手打ちを格闘技に進化させたもの。絶妙な脱力からの関節のしなりを利用した打撃である。マスター国松が無門に放ったものをコピーした。
葛城無門の来歴・活躍
ミズノサーカスから失踪
葛城無門(かつらぎ むもん)は父の渡流(わたる)、母の津葉沙(つばさ)、弟の克巳(かつみ)の4人家族でミズノサーカスに所属している。空中ブランコの花形スター渡流は、津葉沙に好意を持つ同僚の神奈村正介(かなむら しょうすけ)に不慮の事故に見せかけて殺害されてしまう。津葉沙は正介に無門と克巳の事を同様の方法で殺害する事ができると脅され「葛城」性を残す事を条件に再婚するが、再婚後は家庭内暴力が絶えない状況であった。ある日、無門は正介が同僚に「自分が渡流の事故の細工をした事」と「津葉沙の殺害計画もあるという事」を酔った勢いで話しているのを聞いてしまう。無門は家族を守るために正介殺害の計画を立てる。無門はプロレスごっこと称して正介の足を負傷させ、空中ブランコが使用中にちぎれたように正介の靭帯も踏ん張った時にちぎれるようにした。正介の脚に細工をした無門は誰にも告げずに姿を消した。後にライオンの調教をしようとした時に脚が使えなくなり、間接的にライオンを使った殺害に成功した。
松本太山との出会い
正介の殺害に成功した無門だが、人を殺めた罪悪感で家族のいるサーカス団には帰れず、自慢の身体能力を活かして窃盗と無銭飲食を繰り返す日々を送っていた。ある日、ヤクザに追われる無門をみた松本太山(まつもと たいざん)は無門を拾い、育てる事にした。太山は無門の後見人になり、放課後は格闘技を教えた。太山は格闘家の最強を決める極秘の闘技場「地下闘技場」の選手であり、実力は世界最強クラス。さらに、太山の知人で格闘家の磯村露風(いそむら ろふう)からも一流の指導を受け実力をつけていった。磯村との修行の中で「無寸雷神(むすんらいじん)」という両手で時間差で振動を与える事で体内に強力な衝撃波を起こす必殺技を手に入れている。
師匠の死
太山からの格闘技の修行が始まって5年。いよいよ卒業試験が行われる事となった。しかし、当日「ゆうえんちに行く」と言ってなかなか現れない太山。遅れて無門の前に姿を現した太山はなぜか胸がえぐられる重傷を負っている。卒業試験の延期を提案した無門であったが、太山は死を覚悟していたのか頑なにこの場での試験を望み、無門に襲い掛かる。泣きながらの殴り合いになった真剣勝負という卒業試験であったが、無門は無事に合格を手にし、太山は命を落とした。死の間際、太山は無門にゆうえんちで手に入れた金を徳川光成(とくがわ みつなり)に手渡すように託す。徳川は格闘家が真の最強を求めて集結する極秘の闘技場「地下闘技場」支配人であり、巨額の財産を持つ人物であり、太山は徳川に娘の治療費を借りていたのだ。無門が徳川に金を届けた際、徳川は傷の状況から「柳龍光(やなぎ りゅうこう)」の仕業ではないかと語った。
葛城無門VS神野仁
太山の死から3年が経過していた。太山を死に追いやった相手に復讐しようにも、ほとんど手掛かりが掴めずにいる無門。そんな中、一人で修行していた無門にボクサーが挑んでくる。通常のボクサーの攻撃は全く通用しない無門。その姿を見たジムの経営者「早田繁(はやた しげる)」にスカウトされる形でジムに招待される。ジムに足を運ぶと、「空動(くうどう)」という危険な技を使う神野仁(かんの じん)がジムを襲撃しており、次々にジムのボクサーを倒している。神野は依頼主からジムを壊滅するよう依頼されている。早田は暴力事件でライセンスを剥奪られているが、実力はジムで一番であり、神野に戦いを挑む。神野は早田に空道の技を放つと早田の体は破れ、肋骨がむき出しになる。この傷を見た無門は太山の時と同じ傷だと確信する。無門は神野が柳では無い事を確認し、柳とは同門の戦士で父を殺害されており、神野も柳に復讐をしようとしている事を知った。ゆうえんちの事を聞き出そうとする無門だが教えてもらえず、神野は「遊ぼうか」と戦いを始める。お互いに有効な攻撃が命中する前に救急車のサイレンが聞こえ、神野は逃走していった。
マスター国松
無門は、かつて神野仁や柳龍光が腕を磨いた「大日本武術空道」の道場を探し当て、師範「マスター国松(くにまつ)」に会いに行く。国松は柳の情報を提供する条件として、自身が柳を倒す為に特訓して習得した技を試させてほしいと言う。殺人術を次々と放つ国松の攻撃をなんとか防いだ無門は、国松からゆうえんちの情報を得る。さらに、ゆうえんちに詳しい人物「久我重明(くが じゅうめい)」の存在を教えられた。
葛城無門VS町田隼人
久我重明は裏社会で活躍する格闘家で、プロレスの収益トラブルによって依頼を受け、極東プロレスの選手を襲撃していた。3名のプロレスラーがあっさり敗北し、リーダーの町田隼人(まちだ はやと)が自ら久我を倒しに現れる。そこに、久我に恩を売る事で「ゆうえんち」の情報を得ようとしていた無門が乱入する。急遽無門と町田の対決となったが、プロレス仕込みのパワーが自慢であった町田に圧倒的な実力をみせつけ、最後は無寸雷神を食らわせて無門が勝利した。
ゆうえんち出場決定
無門は久我に実力を示し、ゆうえんちの出場申請に協力してもらえるようになり、主催者の住む豪邸に案内された。ゆうえんちの主催者は蘭陵王(らん りょうおう)という仮装をして本人の容姿がわからなくなっている人物。蘭陵王とは偽名であり、ゆうえんちを主催する人物が代々受け継いでいる名前である。蘭は出場の条件として息子の蛟黄金丸(みずち こがねまる)の許可を受ける事とした。無門は黄金丸とその指導者「黄海王(ほぁんかいおう)」からの試験としてワニのいる池からの生還と太山と柳の対決したビデオを見てどのように思うかを確認する課題を受ける。無門はワニの口を封じて生還し、ビデオで見た柳の卑怯な作戦にも動じず、ゆうえんちへの出場者として認められた。
葛城無門VSゴブリン春日
ゆうえんちに出場する無門。最初の相手は元プロレスラーのゴブリン春日(かすが)である。異常な指の力によって相手の肉を摘んでちぎる技を得意としてる。ゴブリン春日の怪力とタフネスで苦戦した無門であったが、最後は無寸雷神を心臓に食らわせてゴブリン春日の心臓を止めて戦闘不能とした。
葛城無門VS羽鳥薫
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目次 - Contents
- 葛城無門の概要
- 葛城無門のプロフィール・人物像
- 葛城無門の能力
- コピー能力
- 類いまれな身体機能
- サーカス技
- 無我の境地
- 御式内(おしきうち)
- 葛城無門の必殺技
- 無寸雷神(むすんらいじん)
- 無寸止め(むすんどめ)
- 放華(ほうか)
- 蝉丸(せみまる)
- 鞭打(べんだ)
- 葛城無門の来歴・活躍
- ミズノサーカスから失踪
- 松本太山との出会い
- 師匠の死
- 葛城無門VS神野仁
- マスター国松
- 葛城無門VS町田隼人
- ゆうえんち出場決定
- 葛城無門VSゴブリン春日
- 葛城無門VS羽鳥薫
- 葛城無門VS神奈村狂太
- 葛城無門VS柳龍光
- 葛城無門VS蘭陵王
- 新たな戦い
- 葛城無門の関連人物・キャラクター
- 家族
- 松本太山(まつもと たいざん)
- 葛城渡流(かつらぎ わたる)
- 葛城津葉沙(かつらぎ つばさ)
- 葛城正介(かつらぎ しょうすけ)
- 愚地克巳(おろち かつみ)
- ゆうえんちで対戦した相手
- 柳龍光(やなぎ りゅうこう)
- 蘭陵王(らんりょうおう)
- ゴブリン春日(かすが)
- 羽鳥薫(はどり かおる)
- 神奈村狂太(かなむら きょうた)
- 情報提供者
- 久我重明(くが じゅうめい)
- 徳川光成(とくがわ みつなり)
- マスター国松
- 神野仁(かんの じん)
- その他
- 愚地独歩(おろち どっぽ)
- 蛟黄金丸(みずち こがねまる)
- 黄海王(ほぁんかいおう)
- 磯村露風(いそむら ろふう)
- 早田繁(はやた しげる)
- 町田隼人(まちだ はやと)
- 葛城無門の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「相手が、どれだけ親しかろうと身内だろうと、ほんとはやれるんです」
- 「決めたんだよ」
- 「この地球、この世界こそが、巨大な"ゆうえんち"なのだ」
- 葛城無門の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 柳龍光を最初に捕まえたのは葛城無門
- 愚地独歩の養子になるはずだった葛城無門
- 漫画版では黄金丸と対戦