葛城無門(刃牙)の徹底解説・考察まとめ

葛城無門(かつらぎ むもん)とは夢枕獏の小説と藤田勇利亜の漫画『ゆうえんち-バキ外伝-』の主人公。『刃牙シリーズ』主要人物の空手家「愚地克巳」の実兄である。優れた身体能力と洞察力を持ち、必殺技「無寸雷神」の威力は凄まじい。かつて克巳と共にサーカス団で天才兄弟として活躍したが、9歳の頃に義父の死の直前に失踪。窃盗や無銭飲食で生活していたところを「松本太山」に拾われて格闘技を教わる。「ゆうえんち」と「柳龍光」という僅かな手掛かりを残して謎の死を遂げた太山仇討ちのために真相を究明していく。

葛城無門の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「相手が、どれだけ親しかろうと身内だろうと、ほんとはやれるんです」

相手を倒す事の厳しさは常日頃から太山に教わっている無門。瀕死の太山との卒業試験の際、止めを刺す覚悟を持った攻撃をしなくてはならなかった時、無門は「おれ、ほんとはやれるんです。相手が、どれだけ親しかろうと身内だろうと、ほんとはやれるんです」と言って、太山に無寸雷神を放つ。僅か9歳で人を殺めた無門の、誰にも言えずにいる心に闇が表されているシーンであった。

「決めたんだよ」

ゆうえんちへの参加の意志を久我に伝えた無門だが、久我からは死の危険性が高い事を告げられる。無門の気持ちとしては、死んでもいいとも死なないとも言えない不安が強い心境であった。しかし無門は「決めたんだよ」と言って意志の固さを伝えた。無門から危険な道に足を踏み入れる覚悟が見られた名シーン。

「この地球、この世界こそが、巨大な"ゆうえんち"なのだ」

ゆうえんちでの戦いを終え、無門は闘争を喜びと感じるようになる境地「獅子の門」を超えた。最終回で新たな強敵に出会った無門は「おもしろい。とてつもなくおもしろい。わくわくしている。この地球、この世界こそが、巨大な"ゆうえんち"なのだ」と楽しんでいる。柳龍光との因縁に終止符を打ち、新たな物語が始まる名シーンであった。

葛城無門の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

柳龍光を最初に捕まえたのは葛城無門

本篇の『刃牙シリーズ』第2作『バキ』で初登場する柳龍光だが、その時は既に刑務所で死刑囚となっている。この時の刑務所に入る原因となったのがゆうえんちでの戦いである。無門に戦闘不能にされた柳は警察に運ばれている。柳は後に自分が絶望してないという理由で敗北を認めていないが、本編では地上最強の生物「範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)」に一撃で戦闘不能にされて再び逮捕されている。

愚地独歩の養子になるはずだった葛城無門

無門は生まれながらにして弟の克巳を超える身体能力を持ち、弟と共にミズノサーカスの新世代スターとして活躍していた。サーカス団としてもこの2人を世界に羽ばたかせるために、世界的空手団体「神心会」総帥の愚地独歩の養子にさせようという計画があった。しかし、独歩が2人を見に来た頃には無門が失踪した2日後であり、結局克巳のみが養子となっている。

漫画版では黄金丸と対戦

小説版では無門と次期蘭陵王の黄金丸の直接対決は実現していないが、漫画版では少年の頃に一度手合わせをしている。この時は黄金丸が勝利した。小説版で彼らがお互いの事を覚えているかは不明である。

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