BEYBLADE X(ベイブレードエックス)のネタバレ解説・考察まとめ
『BEYBLADE X』は、2023年10月よりテレビ東京系列ほかにて放送されているテレビアニメ。ベイブレードを題材としたアニメで、第4世代にあたる。漫画版は『月刊コロコロコミック』にて2023年7月号から連載され、原作を河本ほむらと武野光、作画を出水ぽすかが担当している。キャッチコピーは「"X"(見えないもの)を見せてやる。」。Xシティにやってきた風見バードは黒須エクスと出会いチーム「ペルソナ」を結成する。七色マルチもチームに勧誘し、3人はXタワーの頂上を目指していく。
『BEYBLADE X』の概要
『BEYBLADE X』は、2023年7月18日より展開が始まった第4世代ベイブレードであり、漫画およびアニメでメディアミックス展開されている。2023年10月よりテレビ東京系列ほかにてアニメが放送開始。キャッチコピーは「"X"(見えないもの)を見せてやる。」。過去のシリーズとは直接的な関係は無く、登場人物やベイブレードも一新されている。
漫画版は『月刊コロコロコミック』(小学館)にて2023年7月号から連載されている。河本ほむらと武野光が原作、出水ぽすかが作画を担当している。
プロのブレーダーを目指してXシティにやってきた風見バードは、ルーキー潰しに遭ってしまい、自分のベイもチームメイトも失ってしまう。そんな時、Xタワーのチャンピオンチーム「ペンドラゴン」の元メンバー、黒須エクスと出会い、チームに誘われる。その後、バードは通りすがりの子からベイをもらい、プロ選抜試合に参加する。対戦相手はバードにベイをあげた超人気インフルエンサーの七色マルチだった。エクスはマルチに勝利するとともにチームに勧誘する。バード、エクス、マルチの3人体制になったチーム「ペルソナ」はXタワーの頂上を目指していく。
ベイブレードがスポーツとして根付いており、プロリーグが整備された世界観が大きな特徴となっている。ベイブレードを『BEYBLADE』とアルファベット表記していること、OPはONE OK ROCK、EDはaespaが担当するなど、作品全体を通じてスタイリッシュなイメージを全面的に打ち出している。
これまでのシリーズにあった相手より長く回る「スピンフィニッシュ」、相手をスタジアムの外にはじき飛ばす「オーバーフィニッシュ」、相手を破壊(バースト)する「バーストフィニッシュ」に加えて、超加速のエクストリームダッシュの状態で相手をはじき飛ばす「エクストリームフィニッシュ」が追加されている。
本作が放送してから、過去作のベイブレードもX仕様の機体になって復刻して発売されている。また、スタジアムの内側にレールが付き、そのレールとベイの軸に付いているギアがかみ合うことで超加速を生み出す新ギミック「Xダッシュ」が搭載されたスタジアムも実際に販売されており、実際に「エクストリームフィニッシュ」することが可能である。
『BEYBLADE X』のあらすじ・ストーリー
チームペルソナ結成
ベイブレードのチーム「アルバトロストライカーズ」の一員として活動するアマチュアブレーダーの風見バードは、チームメイトのツル、スザキと共にベイブレードの聖地「Xシティ」にやって来た。しかし、そこではプロのチーム「ファランクス」がルーキー潰しをしていた。風見バードはチーム「ファランクス」のリーダーである石山タクミによって打ちのめされてしまう。自分のベイを破壊され、チームメイトのツルとスザキに見捨てられてしまったバードだったが、そこへ仮面を被った謎のブレーダー仮面Xが現れる。彼はベイブレードのプロの試合が行われるXタワーの最上階にいるチャンピオンチーム「ペンドラゴン」の元メンバー、黒須エクスだった。エクスはバードを勧誘し、チーム「ペルソナ」を結成する。ベイを壊されてバトルに出ることができないと焦るバード達の前に、謎の人物が現れベイを譲ってくれる事に。そこでバードはヘルズサイズというベイを手にする。
そしてエクスとバードはプロ選抜試合に参加する。そこで対戦するのはバードにベイを譲った七色マルチだった。マルチはチーム「レインボー」として一人だけのチームで参加していた。まずバードとマルチが戦うが、余裕を持ったカウンターでバードは負けてしまう。次はエクスとマルチの戦い。マルチは既にエクスの闘い方を研究しており、新たなベイと自らの衣装やキャラを変えて有利な戦法で勝ちにくる。エクスにとって不利な闘いが予想される中、必殺技であるエクストリームダッシュを連続で放ち、エクスはマルチに勝利を収める。
プロ選抜試合で勝利したエクスは、悔し泣きするマルチをチームに勧誘し、マルチは承諾。チーム「ペルソナ」は3人体制となる。晴れてプロになることが出来たと喜ぶバードだったが、正式にプロになるにはスポンサーが必要となる。さっそくエクスにオファーがあり、スポンサーの会社があるという場所へ向かうと、そこは創業200年のお寿司店「駒刃寿司」だった。そこには社長の寿司谷タイショーと秘書の冥殿メイコ(めいでんメイコ)がいた。メイコは無条件でスポンサーになるのではなく、バード、エクス、マルチがメイコと1戦ずつ勝負し、2勝以上することをスポンサーになる条件として提示する。バードは負けてしまったものの、エクスとマルチは勝利を収め、駒刃寿司はチーム「ペルソナ」のスポンサーになることが決定する。
ズーガニックとのデビュー戦
正式にプロチームになったチーム「ペルソナ」はプロが集まるベイブレードの聖地、Xタワーへ行く。プロ専用エリアで練習バトルをして初試合へのモチベーションが高まる中、ライバルチームの試合速報が流れ、バードは衝撃を受ける。なんとそのバトルの勝利チームがチーム「ペルソナ」の初戦の相手になることが決定する。
そのバトルはバードのベイを破壊したチーム「ファランクス」と、注目のルーキーのチーム「ズーガニック」だった。結果は3-0でチーム「ズーガニック」の圧勝。チーム「ペルソナ」のプロデビュー戦はチーム「ズーガニック」に決定する。チーム「ペルソナ」のメンバーはチーム「ズーガニック」のスポンサーが運営する動物園「ライオンズジャングル」に偵察に行くなどの対策をして試合に臨む。
ファーストバトルは七色マルチと億長トグロの試合。試合前、トグロはマルチに対し「こちらのベイはスタミナタイプだからアタックタイプできなよ」と煽る。しかしマルチが選んだのはスタミナタイプのウィザードアローだった。結果、シュート力などの自力の差でマルチが勝利する。
セカンドバトルはバードの出番。相手はランチャーが軋むほどのパワーの持ち主であるチョー・パン。バードは積極的に攻め込み、見よう見まねの必殺技「エクストリームダッシュ」をかますも、強力な防御で弾き返されて敗北する。
1勝1敗でサードバトルとなり、黒須エクスと万獣キングの試合となる。エクスがエクストリームダッシュを仕掛けるも、キングも後ろから追尾する形で同じくエクストリームダッシュをかます。両者の技がぶつかり合い、まずは引き分けに終わる。次のサドンデスでキングはディフェンス重視の戦法に変えてくる。キングはありとあらゆる戦法が取れるのが王である所以と言う。しかし戦法を変えたのはエクストリームダッシュのぶつけ合いでは勝てないと判断したからだった。そしてエクスは再度、必殺技「エクストリームダッシュ」をぶつけ、勝利する。
チーム「ペルソナ」はプロデビュー戦で見事勝利を収めた。
ベイタイムシフト
その後も順調に勝利を重ねていくチーム「ペルソナ」。そんな中、Xシティ中に謎のベイがばら撒かれる。バードがその存在を知った頃には、既にたくさんのブレーダーたちの手に渡っていた。それを手にしたアマチュアブレーダーたちの力はプロにも匹敵し、無邪気にバトルをする子供たちが放つシュートですら、そのベイでは目で追えない程のスピードを出していた。至る所でそれを目の当たりにしたバードは驚愕する。謎のベイをばら撒いたのは不死原バーン(ふじわらバーン)。彼は「ノブレス・オブリージュ(高貴な者はそれに応じた責務を果たさなければならない)」をモットーとするブレーダーだった。
ペルソナのメンバーはトレーニングや人気を上げるための活動をする中、不死原バーン率いるチーム「ユグドラシル」との試合が決定する。
不死原バーンの到着は遅れているものの、ファーストブレーダーのゾナモスはペルソナに変則ナゾトキバトルを提案してくる。ゾナモスはベイブレードとナゾトキが一体化した話題沸騰中のテーマパーク「ゾナモスハウス」の管理人を務めており、謎をこよなく愛し、謎を生み出す謎クラフターでもある。ペルソナのファーストブレーダーであるバードはナゾトキには正解するものの、ベイバトルではスピンフィニッシュで敗北する。
セカンドバトルは七色マルチと難波ゆにの戦い。ゆにはマルチにインフルエンサーの引退をかけて闘うことを提案してくる。リスクある提案に対し、マルチは臆さず受けて立つ。ゆには序盤から激しいアタックを繰り出し、派手にバトルを進め、マルチを追い詰める。それに対してマルチは動揺することなく冷静に局面を見抜いて反撃し、勝利を収める。試合後、マルチは悔しがるゆにの元に歩み寄り「インフルエンサーを引退する必要はない。今度コラボしよう」と言い、ゆにはマルチに心酔するようになる。
試合会場に来ていなかった不死原バーンはヘリコプターで到着する。そしてサードバトルの黒須エクスと不死原バーンの試合が始まる。エクスは得意のエクストリームダッシュで仕掛けていくが、バーンは余裕の笑みで迎え撃ってくる。バーンはエクスの最大の武器であるスピードでエクスを上回る。そして今までにないスピードを実現してベイブレードをさらなるレベルへと引き上げる「ベイタイムシフト」を起こした。バーンのベイはスピードに加え、重量やパワーもエクスのベイを上回っているが、それでもエクスは心からベイバトルを楽しむ。そしてエクスはさらにスピードを上げ、必殺技のエクストリームダッシュを連続で繰り出す。耐えきれなくなったバーンのベイは場外にはじき出されて、オーバーフィニッシュでエクスが勝利する。
試合後、バーンはヘリコプターで颯爽と去っていく。ゾナモスとゆには取り残された形になるが、両者とも特に気にしていない。バードとマルチは「寿司、食べにきます?」と二人を誘い、駒刃寿司で祝勝会をするのだった。
シャッフルバトルフェス
既存のチームをバラバラにし、運営が新たにランダムでチーム編成を行うイベント「シャッフルバトルフェス」が開催される。現役プロだけでなく引退したプロやスポンサーからもブレーダーがイベントに参加し、それぞれの編成チームが出揃う。そしてバトルの勝敗ではなく人気投票によって順位が決定し、最終的に最も人気のあるチームと人気のある個人ブレーダー上位3人で組むチームでのバトルが行われる。チームペルソナのエクス、バード、マルチもそれぞれの編成チームに所属し、バトルを盛り上げて投票の獲得に動いていく。そして投票の結果、チーム「ペルソナ」がチーム投票一位を勝ち取った。
オールスターバトル
チーム「ペルソナ」の対戦相手は、個人投票トップ3で組まれた即席チーム「ドリームズ」。そのチームの1人、生ける伝説と言われるブレーダー万獣クインによって、バトル形式が勝ち抜き戦へと変更される。
ファーストブレーダーのバードが対戦するのは超人気ベイチューバーのぱっくんだった。ぱっくんが取り出したのは、なんと新作であるバードと全く同じベイだった。ぱっくんはバードの新作ベイのデータを盗み出し、同じものを作り上げていた。バードが使うベイをバード以上に理解しており、バードの戦略を上回る攻撃を仕掛けてぱっくんが勝利した。
チーム「ペルソナ」のセカンドブレーダーはマルチ。プロブレーダーとしてあるまじき方法でコピーしたバードのベイを初戦で使用してきたぱっくんに対し、マルチは静かに怒りを燃やす。結果、マルチが勝利するが、ぱっくんのベイのコピーの真相に迫る会場に戸惑いや非難が広がる。オールスターバトル中止を求める声も高まる中、万獣クインの一喝で試合の続行が決まる。
続くチーム「ドリームズ」のセカンドブレーダーは、無敗殺しと呼ばれる珠羅レックス(じゅらレックス)だった。猛々しさが持ち味で、血沸き肉躍るバトルを求めるファンから圧倒的な支持を集める。レックスの登場に観客からは大歓声が上がる。終始飛び跳ね暴れまわる、レックスの予測不能な猛攻に対応しきれず、マルチは敗北する。そしてチーム「ペルソナ」の3人目としてエクスがレックスと試合をし、レックスを上回る予測不能な動きで勝利を収める。
チーム「ドリームズ」の3人目として、個人投票1位の万獣クインが出てくる。大勝利宣言をするエクスだが、不敵に笑うクインは豊富なベイブレードの経験と知識を生かした戦略で迎え撃つ。試合が始まった瞬間、クインは時が止まった空間でバトルをシミュレーションすることができる「バック・オブ・ウィズダム」を発動する。しかし、シミュレーションを終了しようとしても、何度もループする状態に陥る。やむを得ず「バック・オブ・ウィズダム」を中止し、バトルを続けるが、エクスが勝利。エクスはクインを倒した10人目のブレーダーとなった。
『BEYBLADE X』の登場人物・キャラクター
主要人物
黒須エクス(くろす エクス) / 仮面X(かめんエックス)
CV:斉藤壮馬
使用ベイブレード :ドランソード3-60F→ドランダガー4-60R→ドランバスター1-60A
Xタワーのチャンピオンチーム「ペンドラゴン」の元メンバー。
圧倒的な強さと速さで、戦績は無敗を誇るが、「頂上」に上り詰めた途端に行方をくらました。Xシティに現れた彼はヘルメットで正体を隠して「仮面X」と名乗り、元チームメイトで現チャンピオンの龍宮クロムと戦うため、再びプロになる。風見バードとチーム「ペルソナ」を結成し、Xタワーに挑む。
「ベイブレードは遊び」と断言するなど、掴みどころが無い人物。どんな強敵との戦いも心から楽しむことができる。使用するベイはアタックタイプでスピードを持ち味としており、積極的に攻撃するバトルを展開する。
風見バード(かざみ バード)
CV:梅田修一朗
使用ベイブレード:ヘルズサイズ4-60T→ヘルズチェイン5-60HT→ヘルズハンマー3-70H
プロになるため、Xシティに来たアマチュアブレーダー。
地元では最強だったが、プロの石山タクミに大敗してストライクホークを破壊された。仲間からも見捨てられて絶望するが、黒須エクスと出会ってチーム「ペルソナ」を結成。当初はエクスを怪しんでいたが、彼の無類の強さとベイブレードを心から楽しむ姿勢を見て、ベイブレードが大好きだった気持ちを思い出す。その後、幸運にもプロに昇格した。才能が無くても決して諦めないと誓い、Xタワーの「頂上」を目指す。
ベイの実力はまだ開花していないものの、豊富なスタミナや抜群の運動神経、寿司を握る才能があったりゲームも強いなど、ベイブレード以外では相当な才能や器用さを持っている。
プロになって以降、未だ試合で一勝もしたことがないが、成長の兆しを確実に見せつつある。
七色マルチ(なないろ マルチ)
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目次 - Contents
- 『BEYBLADE X』の概要
- 『BEYBLADE X』のあらすじ・ストーリー
- チームペルソナ結成
- ズーガニックとのデビュー戦
- ベイタイムシフト
- シャッフルバトルフェス
- オールスターバトル
- 『BEYBLADE X』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 黒須エクス(くろす エクス) / 仮面X(かめんエックス)
- 風見バード(かざみ バード)
- 七色マルチ(なないろ マルチ)
- チーム「ペンドラゴン」
- 龍宮クロム(りゅうぐう クロム)
- 七色シグル(なないろ シグル)
- 神成シエル(かみなり シエル)
- チーム「ファランクス」
- 石山タクミ(いしやま タクミ)
- 陣内バリキ(じんない バリキ)、左葉ゲンリ(さよう ゲンリ)
- チーム「ズーガニック」
- 万獣キング(まんじゅう キング)
- チョー・パン
- 億長トグロ(おくなが トグロ)
- チーム「ユグドラシル」
- 不死原バーン(ふじわら バーン)
- 難波ゆに(なんば ゆに)
- 猫山ゾナモス(ねこやま ゾナモス)
- チーム「ドリームズ」
- 万獣クイン(まんじゅう クイン)
- 珠羅レックス(じゅら レックス)
- ぱっくん
- B4(ビーフォー)
- カドバー / 門バンタロウ(かど バンタロウ)
- 駒刃寿司
- 寿司谷タイショー(すしや タイショー)
- 冥殿メイコ(めいでん メイコ)
- その他の登場人物
- スザキ、ツル
- アルカ、ななせ、にじこ
- ゼロゴー
- イチゴー
- ニゴー
- 丸湖カルロ(まるこ カルロ)
- ヒナ
- グラト、パンク、エンジ
- スフィー
- イエティ
- 熱気アイ(ねっき アイ)
- 『BEYBLADE X』の用語
- ベイブレードの周辺アイテム
- ランチャー
- ワインダーランチャー
- ストリングランチャー
- ランチャーグリップ
- ベイバトルパス
- ベイスタジアム
- エクストリームスタジアム
- 作中用語
- B4(ビーフォー)
- Xタワー(エックスタワー)
- ベイクラフター
- ベイマシン
- 『BEYBLADE X』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マルチ「どんな君だっていい!心から楽しいと思えるんだったら何だっていいんだ!」
- マルチ「これから先、不安なことがあっても一人で悩むことがあっても、ボクたちがいることを忘れないで。約束!」
- バード「ベイってもっと楽しいもんだろ!」
- 『BEYBLADE X』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 女の子なのか男の子なのか分からない七色マルチ
- 「主人公なのに一体いつ勝つのか」と話題になる風見バード
- 闇堕ち枠ではないかと噂されている風見バード
- 実際はとても強いバードのベイ「ヘルズサイズ」
- 『BEYBLADE X』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):ONE OK ROCK『Prove』
- ED(エンディング):aespa『ZOOM ZOOM』