BEYBLADE X(ベイブレードエックス)のネタバレ解説・考察まとめ

『BEYBLADE X』は、2023年10月よりテレビ東京系列ほかにて放送されているテレビアニメ。ベイブレードを題材としたアニメで、第4世代にあたる。漫画版は『月刊コロコロコミック』にて2023年7月号から連載され、原作を河本ほむらと武野光、作画を出水ぽすかが担当している。キャッチコピーは「"X"(見えないもの)を見せてやる。」。Xシティにやってきた風見バードは黒須エクスと出会いチーム「ペルソナ」を結成する。七色マルチもチームに勧誘し、3人はXタワーの頂上を目指していく。

23話でマルチがゆににかけた言葉。
劣勢であるはずの状況にも関わらず冷静な様子で試合をするマルチ。ゆにはそんな様子を見て焦りを感じ始める。マルチに対して無理をしているだけだと言うが、マルチは「君は無理をしているのか?」と問いかける。
「ボクは自分が楽しいからやってる。ただ自分が好きなことを好きなように。キミはなぜベイをやってるんだい?」
ゆにはいつの間にか周りが求めるからベイをやるようになり、本当に好きな気持ちを忘れていた。そんな中マルチに問いかけられ、自分が本当はベイが大好きなことを思いだし、勝ちたいという気持ちが溢れてくる。そしてサードバトル、マルチは「どんな君だっていい!心から楽しいと思えるんだったら何だっていいんだ!」と力強く伝える。ゆにはベイが大好きだという気持ち、勝ちたいという思いをたぎらせ、真っ向からマルチに立ち向かう。

マルチ「これから先、不安なことがあっても一人で悩むことがあっても、ボクたちがいることを忘れないで。約束!」

第26話でシャッフルバトルフェスに向けてマルチがバードに対してかけた言葉。バードはまだプロで一勝もできていないことに焦りや申し訳なさを感じていた。自分がこれからも勝つことができず、足を引っ張るようなら自分をおいて頂上に行くように言う。しかし、マルチとエクスは3人でXタワーの頂上を目指すことを改めて明言する。特にマルチはバードが思い悩んでいたことに気付いており、「これから先、不安なことがあっても一人で悩むことがあっても、ボクたちがいることを忘れないで。約束!」と言って手を差し伸べる。自分のことを大切な仲間だと思ってくれていることに対し、バードは号泣する。作中屈指の感動シーンである。

バード「ベイってもっと楽しいもんだろ!」

27話でのバードのセリフ。
自分と戦って負けた者のベイを破壊するという過去の行為を悔やみ、石山タクミはアマチュアブレーダーたちと体力の限界を超えても連戦を続けた。戦う相手がいなくなったとき、自らのベイであるストーンモンブランを破壊しようとする。そしてプロブレーダーを引退するつもりだった。
しかし、石山がベイを破壊しようとした瞬間、バードはそれを止める。今までたくさんのベイを壊してきたことの償いに自分の大切な相棒を巻き込むのは自分勝手すぎること、悪いと思っているなら素直に謝るべきであること、そして「ベイってもっと楽しいもんだろ!」と、バードは石山に訴えかけた。
そこに不死原バーンが現れる。バーンは石山にベイをやめたいのか問いかける。石山は何も言わなかったがバーンは石山の気持ちを察し、一本の電話をかける。ユグドラシル製薬が石山のスポンサーであるマウンテンラーメンを買収する。これで石山はプロを続けることになる。バーンは石山もまたベイブレード界に必要な存在だと言う。
最後にバードはストーンモンブランを拾い上げ、石山に渡す。石山はすまなかったと謝罪する。

『BEYBLADE X』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

女の子なのか男の子なのか分からない七色マルチ

インフルエンサーとして絶大な人気を誇り、ブレーダーとしての実力、ベイクラフターの能力でチームペルソナに多大な貢献をする七色マルチは、ポジション的には明らかにヒロインのそれに近く、容姿や物腰からやや女性的な印象が強い部分もあるが、実際の性別は第45話の時点では明かされていない。
ただ、私服のマルチが元々中性的な口調で話していたことから、彼女(もしかすると彼)の元の口調は中性寄りのものだと推測できる。骨格や腕の筋肉から、男性(男の娘)であることも推測できるが、下着に偽胸を着用している可能性も考えられる。

「主人公なのに一体いつ勝つのか」と話題になる風見バード

プロブレーダーを目指してXシティにやってきた風見バード。地元では敵ナシ最強であったものの、黒須エクス、七色マルチとの出会いという相当なラッキーでプロになったようなものである。そのため実力としてはプロレベルとは言い難く、アニメ40話の時点で公式戦0勝を記録している。3人チームを組んで他の2人がとても強いからチームとしては勝ち進んではいるが、それでも個人としては0勝だ。作中で描かれてはいない試合もあるはずだが、主人公はそれらも全て負けており、「オイオイ、大丈夫か主人公」と視聴者に思わせている。
ただ、確かな成長は感じられるし、いつかは才能が開花するのだろうなと思わせてくるシーンはある。スタミナ豊富で非常に高い身体能力、寿司を初めてでもとても上手に握れるなどの器用さを持つ、いわばベイ以外ではかなりのスペックを持つ主人公である。そしてレジェンドブレーダーである万獣クインから「あんたはいいブレーダーになれる」と言われている。
そんな主人公の最初の1勝を今か今かと待ちわびる「勝利待ちわび系アニメ」という、他にはないであろう唯一無二のアニメとして楽しむことができる。

闇堕ち枠ではないかと噂されている風見バード

こんな主人公風見バードだが、一部の人からはもうすでに「闇堕ちするのでは」と囁かれている。
主な理由として、以下の事が挙げられる。
・漫画版では出水ぽすかが作画を担当しており、出水が制作する漫画の副主人公枠、特に主人公の親友枠はよく主人公の影に隠れがちで、力を求めて闇堕ちするジンクスがある。
・前シリーズの副主人公の赤いバランスタイプ使いが闇堕ちしたことがある。
・前シリーズで鳥に因んだ名前を持つバランスタイプ使いも一時堕ちかけた。
更にヘルズサイズはマルチに「曰く付き」と言われてしまっている。
そもそもヘルとは地獄という意味である。『月刊コロコロコミック』で連載されているコンテンツで主人公が持つベイの名前としてはなかなか物騒である。
いつ初勝利するのかと合わせて、彼の行く末を案ずる視聴者は多い。

実際はとても強いバードのベイ「ヘルズサイズ」

劇中では勝てないバードだが、彼自身は決して弱いわけでもないし、実のところヘルズサイズというベイはとてつもなく強い。バランスを謳いつつもアタック寄りの性能を持つブレードにボールをはじめとした防御型のビットを履かせると雑に扱っても並のベイにはまず負けないほどある。
この「ヘルズボール」は圧倒的な重さと機動力を誇るフェニックスウイングが登場するまでは対戦における「環境カスタム」として最強の名をほしいままにしており、UX発売直前の環境でも無難に強いカスタムとして選択肢に上がる。
演出の都合で仕方ない部分があるであろうとはいえ、リアルブレーダーからは「何でバードはこれ使って勝てないんだ……」と言われる事もあるらしい。

『BEYBLADE X』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ONE OK ROCK『Prove』

ONE OK ROCKによるオープニングテーマ。
作詞・作曲はTaka、Toru、Lancaster、Mike Duce、Derek Tyler Carter、Jordan Fish、Jamil Kazmi。

ED(エンディング):aespa『ZOOM ZOOM』

aespaによるエンディングテーマ。
作詞はYui Mugino、Jamesy Minimal、Soma Genda。作曲はSoma Genda、Dirty Orange、Yui Mugino。

井野賢人
井野賢人
@go-118076146629317432162

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