約束のネバーランド(約ネバ)の五摂家まとめ

原作:白井カイウ、作画:出水ぽすかによって描かれた人気漫画『約束のネバーランド』に登場した、貴族階級のトップである「五摂家(ごせっけ)」。イヴェルク公、バイヨン卿、ドッザ卿、ノウム卿、プポ卿の5名が女王レグラヴァリマに仕えており、農園の管理や運営一任されている。五摂家の中でも、特にイヴェルク家は1000年前から治世に携わる重要な立場であり、五摂家の中でも別格の権力を与えられていた。一方で一家臣からの成り上がりであるドッザ卿は他の五摂家に対しても横暴な態度を示しており、評判が悪い。

『約束のネバーランド』の概要

『約束のネバーランド』とは原作:白井カイウ、作画:出水ぽすかによって執筆され、2016年より『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始されたダークファンタジー漫画である。全20巻のコミックスは総発行部数4400万部を超える大ヒット作となっており、テレビアニメ・小説・実写映画も制作された。

孤児院(ハウス)で暮らしていた11歳の少女エマは、運動神経・学習能力が非常に高いとても優秀な人物だった。ある日エマは「ハウス始まって以来の天才」である親友のノーマンと共に、「ハウス」が抱える大きな秘密に偶然気が付いてしまう。「ハウス」とは「食人鬼」が管理している農園であり、エマたちは鬼が食べるための「商品」だったのだ。更に子供たちが「ママ」と慕う優秀な女性「イザベラ」は、鬼の味方であることが判明する。
エマとノーマンは二人と同様にけた外れの頭脳を持つ少年「レイ」に協力を仰ぎ、共に過ごす子供たち全員を連れて「ハウス」からの脱出に挑む。しかしそれは「ノーマンの犠牲」という大きすぎる代償の上に成り立つものだった。鬼の協力者「ムジカ」「ソンジュ」の力を借りながら、エマたちは「1000年前」に交わされた約束を結び直すため、様々な試練に挑むこととなった。

ストーリーは大きく分けると「ハウスからの脱出まで」を描いたものと、ハウス脱出後の「約束を結び直す」ための戦いを描いたものの2部構成になっている。特に「ハウスからの脱出」までのストーリーではミステリーやホラーテイストな演出が読者の心を掴み、非常に人気が高い。「約束を結び直す」ための戦いでは「鬼と人間との友情」に焦点を当てたストーリーが楽しめるほか、激しい銃撃戦などインパクトあるシーンが増えてくるので、前半とはまた一味違った楽しみ方をすることができる。

鬼たちは大きく分けると人型をした「知性鬼」と、野生の獣たちのような姿をした「野良鬼」に分類される。知性鬼の頂点に立つ女王レグラヴァリマには「五摂家(ごせっけ)」と呼ばれる5人の上流貴族が仕えており、女王と五摂家が人肉の供給量を調整するなどして一般の鬼たちを支配していた。

五摂家について

「五摂家(ごせっけ)」とは鬼の社会の頂点に立つ女王・レグラヴァリマに仕える、5人の鬼たちの事である。イヴェルク家、バイヨン家、ノウム家、プポ家、ドッザ家が該当し、農園の管理を一任されている。

五摂家の中でも権力には差があり、特にイヴェルク家は1000年前から政治の中枢を担ってきたため多大なる権力を持っている。一方ドッザは元五摂家であるギーラン卿に仕えていた家臣であったが、ギーランを陥れて彼の一族・部下を捕縛するという功績が認められて五摂家の仲間入りを果たした成り上がり者である。そのため女王に対する忠誠心も薄く、他の五摂家の面々に対しても尊大な態度をとっている為評判が悪い。

鬼たちは「食べたものによって姿かたちが変わっていく」という性質を持っているため、人間を食べなければどんどん知能が低下して「野生鬼(のらおに)」のように醜悪な姿へといずれ変貌してしまう。一方レグラヴァリマと五摂家の人々は、「何も食べなくても知能や姿かたちが変化しない」という特性を持つ「邪血(じゃけつ)」を摂取しており、長い期間に渡って人間の形態と高い知能を維持して鬼の社会を支配していた。

『約束のネバーランド』の五摂家のメンバー

イヴェルク家

イヴェルク公

CV:佐久間元輝

イヴェルク公はおよそ1000年前から鬼社会の政治の中枢を担ってきており、「五摂家」の中でも突出して高い権力を持っている。同時に女王レグラヴァリマに対する忠誠心は非常に深い。

イヴェルクはかつての「人間と鬼」との間に交わされた約束の締結に立ち会っており、「農園システム」の中でも特に高級商品を取り扱っている「GF(グレイス・フィールド)農園」を任される程に信頼されている。ノーマンたちの策略によって五摂家がギーラン家によって襲撃された際には生き残っていたが、鬼たちの争いがひと段落した瞬間を狙って襲撃してきたノーマンによって殺された。

バイヨン家

当代バイヨン卿

ゴールデン・ポンドで秘密の狩りを行っていたバイヨンの息子であり、民の事を思って行動する真面目で堅苦しい性格。ドッザとは性格が合わず、女王との謁見前に座り込んでいたドッザを注意した。
幼いころに五摂家の一員だった「野良落ち」する前のギーランに会っており、バイヨンは「美しく清廉な方だった」とギーランの事を尊敬していた。しかしドッザによってあらぬ罪を着せられたギーランの家臣によって家族を食い殺され、怒りに燃える。バイヨンはギーランに向かっていくも、力及ばずギーランに食い殺された。

先代バイヨン卿

ゴールデン・ポンドの秘密の狩り庭で、人間狩りを楽しんでいたバイヨン家の先代である。元々は大好きだった「人間狩り」を我慢して人間と鬼との間で交わされた「約束」を長いこと守っていたが、来る日も来る日も提供される「養殖の死んだ肉」にうんざりしていた。
ある日「バイヨンさまだけの特別ですよ」として、特別に生きたままの人間を庭に放ち「狩り」を楽しむようになる。「生きた肉」を口にした際には感動のあまり涙を流していた。

その後徐々に「秘密の狩り」の開催間隔が短くなっていく。バイヨン自身は「止めなければ」と葛藤していたが、バイヨンを利用しようと考えたピーター・ラートリーに唆され、ゴールデン・ポンドの「秘密の狩り庭」が誕生した。1000年以上付き合いのあるレウウィス公や他の貴族の連中を招いて狩りを楽しむようになる。
しかしかつての狩りで生き残った「農園脱走者」ルーカスとユウゴ、ルーカスに鍛えられた子供たち、エマやレイの活躍によって狩り庭は崩壊する。バイヨンも狩りの最中に銃撃されて殺された。

ノウム家

ノウム卿

ノウム卿は五摂家の中では唯一の女性であり、羽飾りなどで着飾った姿を見せている。成り上がり者であるドッザとは相性が悪く、女王との謁見前にいら立った表情を見せていた。ノーマンの手引きによって襲撃を仕掛けてきたギーラン家の者に殺された。

ノウスとノウマ兄妹

左がノウス(兄)で右がノウマ(妹)

ゴールデン・ポンドの「狩り庭」を楽しんでいた上級貴族で、それぞれノウムの兄および姉に当たる。ノウスの妹であるノウマは狩りの最中、ルーカスの教え子のうちの一人である女性のソーニャを食べようと夢中になって油断しているところを、隠れていたポーラに銃撃されて死亡する。
ノウスはノウマの遺体を抱きかかえながら涙を流して嘆き悲しんでいたが、突如ノウマの遺体を食い始める。理由は不明だがノウマの意識を取り込んでパワーアップし、妹を殺した子供たちを追い詰める。しかし絶体絶命のところに駆け付けたユウゴによって狙撃され、一撃で絶命した。

プポ家

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