約束のネバーランド(約ネバ)の鬼まとめ

『約束のネバーランド』とは、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本の漫画作品である。
エマは孤児院でママや他の孤児たちと一緒に楽しく過ごしていた。ある日、コニーという孤児が里子に出されることとなった。エマはコニーが忘れていった人形を届けようとするが、そこで目にしたのは死亡したコニーと鬼だった。エマは孤児院が鬼の食料である人間を育てる農園だったことを知る。エマ達は安住の地を求めて脱走する。鬼の中でも社会が形成され、様々な鬼が登場する。

『約束のネバーランド』の概要

『約束のネバーランド』とは、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本の漫画作品である。アニメや小説などのメディアミックスがされている。

エマは孤児院でママや他の子供たちと一緒に楽しく暮らしていた。エマに両親はいなかったが、その孤児院での暮らしに不満はなかった。
ある日、孤児の一人であるコニーが里子に出されることになった。エマはコニーの幸せを願って別れたが、コニーが大切にしていた人形を忘れていったことに気づく。エマと、孤児の一人であるノーマンはコニーに人形を届けに走った。二人がその先で見たものは、死亡したコニーと鬼だった。二人はそこで孤児院が鬼の食料を育てる農園だということを知る。
エマたちは安住の地を求めて農園を脱出することになる。

鬼とは

『鬼』とは、農園で人間を育てて食い物にしている化け物である。
1000年前までは人間と争っていたが、人間と鬼の間で約束が交わされ、人間を農園で育てることで争いは終結した。

鬼の中でも社会が形成されており、貴族階級の鬼が存在する。
鬼は捕食したものの特徴を取り込む性質を持っている。鬼は人間を捕食したことで知性を持った。しかし、人間を食い続けなければ、その知性は失われてしまう。貴族階級の鬼たちは農園の人肉を斡旋することで、下級の鬼たちをコントロールしている。

長命な種族であり、1000年以上生きている鬼も存在する。
個体差はあるが、人間よりもはるかに身体能力に優れた鬼が多い。さらに治癒能力があり、大きな傷を負っても死ぬことはない。殺すためには急所である目を攻撃するしか方法はない。

五摂家

『五摂家』とは、鬼を統べる『王家』に仕える5大貴族である。
王家と共に、かつて人間たちと契約を結んだ。農園の管理を担当など、重要な役割を持った鬼がいる。鬼は人間を喰わなければ理性を保つことが出来ないので、人肉を管理している五摂家は他の鬼よりも明らかに社会的地位が高い。下位の鬼と手を取り合うことがなく、王家と五摂家でコントロールしようとしている。知性を保つことができる効果がある血を持つ『邪血の少女』は、人肉で鬼をコントロールしている五摂家にとって邪魔な存在であり、かつてその力を持つ鬼を皆殺しにしている。

イヴェルク公

水牛のような角を生やし、五摂家のメンバーの中で最も大きな身体を持つ。
五摂家の中でも位が高いようで、五摂家のメンバーを取りまとめている。
800年前には人肉農園を作ることを五摂家のメンバーに提案した。1000年前、鬼と戦いを繰り広げていたユリウス・ラートリーと共に『鬼の頂点』へ行き約束を結んだのもイヴェルク公である(約束を結んだイヴェルク公は、当代のイヴェルク公と酷似した仮面をつけているが、もみあげ部分の毛がなく、同一人物かは分からない)。その時、『鬼の頂点』から、その年にできたもっとも良い肉を献上することを求められる。

かつて五摂家の一人であったギーラン卿は、配下の鬼であったドッザ卿に「『邪血の少女』を使って国家転覆を図ろうとしている」として売り渡された。イヴェルク公はギーラン卿に無実を訴えられるが、イヴェルク公は無実だと知りながらもギーラン卿を処罰した。それは五摂家や王家よりも民のことを大事にするギーラン卿が邪魔だったからである。

先代の王の時から政治上の実務を担ってきた為、レグラヴァリマからも重宝されている。
『儀祭(ティファリ)』の時に元五摂家であるギーランに襲撃を受け、イヴェルク公以外の五摂家メンバーは殺害されるが、イヴェルク公はレグラヴァリマから身を守られた。
女王はギーランを倒すが、続け様にノーマンの配下の人間が現れて戦闘を行う。ノーマンは鬼を強制的に退化する薬を開発しており、それによって身体を自在に制御する事ができなくなった女王は殺害される。イヴェルクを含むその場に残った鬼たちは、ノーマンの命令で虐殺された。

バイヨン卿(当代)

『GPの密猟者』の主であるバイヨン卿の息子である。父親が失踪し、代わりにバイヨン家を継ぐこととなった。父と容姿が瓜二つだが、宝石がない、角が捻れている、髪をまとめていない、などの違いがある。
弟はレウウィス大公である。

『儀祭(ティファリ)』の時にギーラン家による襲撃を受ける。ギーラン卿は事前に五摂家の家族を、配下の鬼に喰わせ、そのまま家族として成り代わらせていた。母親を殺されたバイヨン卿は激怒してギーラン卿に襲いかかるが、ギーラン卿に返り討ちにされて首を落とされた。

ノウム卿

顔にひし形状の印があり、全身に鳥の羽根のような装飾品をつけている。五摂家の中で最も体格が小さい。
ノーマン達が襲った農園がノウマ卿の領地内に多くあり、被害を多く受けている。ドッザ卿は「実に災難お察し申し上げる」と嫌味を言い、ノウマ卿は「白々しい…。いちいち癪に障る」と苛立ちを抱いている。

『儀祭(ティファリ)』の時にギーラン卿に襲撃を受け、首を落とされて喰われた。

ドッザ卿

4つの眼を持つ鬼。五摂家の中では最も新参者で、ギーラン家の代わりに五摂家に入った。
不遜で態度が悪く、女王への謁見前だというのに地面に座り込んでいた。バイヨン卿はその事でドッザ卿を注意し、心の中で「下賤の者」と蔑んでいた。ノーマンの農園襲撃により被害を受けたノウマ卿に皮肉を言い、反感を買っている。
『秘密の猟場』にいたルーチェはドッザ卿の息子である。

かつてはギーラン卿に拾われ、その家臣として仕えていた。農園の生産が追いつかずに、民が飢えていた時にギーラン卿から『邪血の少女』を探すように命を受けた。ドッザ卿は口では「ギーラン様の義は必ず届きます。私もどこまでもお仕え申し上げます。」と言っていたものの、ギーラン卿を邪血の少女を使って国家転覆を図るテロリストとして売り渡した。イヴェルク公はギーラン卿が無実だと知っていたが、正しすぎるギーラン卿より、薄汚れた欲を持つドッザ卿の方が五摂家や王家のために都合が良いとし、ギーラン卿を処罰した。そしてドッザ卿はギーラン卿の代わりに五摂家となった。

『儀祭(ティファリ)』の最中にギーラン卿の襲撃を受ける。
武力に自信があったドッザ卿は武器を持ってギーラン卿を討とうとするが、ギーラン卿の部下によって呆気なく首を落とされた。

プポ卿

襟が非常に長く、いかにも位がたかそうな服装をしている。
新たに家督を継いだバイヨン卿に、先代のバイヨン卿や、弟のレウウィス大公のことを話した。

鬼の頂点に最上肉を捧げる『儀祭(ティファリ)』の時にギーラン卿の襲撃を受ける。母親を逃がそうとするが、その鬼はギーラン卿の配下の鬼が成り代わっていた。その事に気づかなかったプポ卿はあっけなく殺害され、ギーラン卿によって喰われた。

GPの密猟者

バイヨン卿(先代)

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