攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(S.A.C. SSS)のネタバレ解説・考察まとめ

『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』とは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『攻殻機動隊S.A.C.2ndGIG』に続く長編SFアニメ作品である。原作は士郎正宗、監督は神山健治が務める。2006年にパーフェクト・チョイスで公開され、2011年には劇場で公開された。
主人公である草薙素子が公安9課を去り、トグサが新隊長として事件解決に挑む。現代にも通ずる社会問題と、その裏で動く組織と対峙するハードボイルドな作品である。

CV:岩尾万太郎
シアク共和国の特殊工作員であり、カ・ゲル大佐の親衛隊長。階級は中尉。特A級スナイパーであり、サイトーと同じく鷹の目を使い狙撃を行う。
衆議院議員の宗井仁からある男を狙撃するよう依頼される。そのある男が宗井本人であることを知らされていなかった。サイトーとの狙撃戦に負け、確保される。

宗井仁(むねいひとし)

CV:石田圭祐
連合与党の衆議院議員。電脳化を嫌い、手を義体化している。
反動保守のナショナリストであり、純潔の日本人による支配階級の形成を公約に掲げている。聖庶民救済センターの設立に関わり、管理運営の指導的立場にも就いている。外務省条約審議部とのつながりも深く、カ・ルマ将軍の暗殺にも関与していた。
聖庶民救済センターでは孤児を教育区画に集め教育を施すプロジェクトを指揮していた。

コシキ・タテアキ

CV:内田夕夜
傀儡廻の正体。ソリッド・ステートシステムの基本概念を1人で構築した。
しかし2年前に病死していたことから、全く別の誰かがコシキのリモート義体を利用し、事件を起こしたと推測される。
コシキは集めた子供たちを教育エリートにするという宗井の考えとは逆に、新しい人生を歩ませようとしていた。そのため宗井を消そうと画策していたが、宗井が電脳化していなかったため叶わなかったことが明かされている。

中村(なかむら)

CV:玄田哲章
外務省条約審議部部長。
カ・ルマ将軍の暗殺を素子に依頼する。公安9課から傀儡廻なるハッカーに心当たりはないかと問われ、素子のことだと思い込む。

『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』の用語

攻殻機動隊の世界

電脳

マイクロマシンを使用し、脳と外部世界を直接接続する技術。
電脳空間と呼ばれる仮想空間や他人の電脳に自分の意識が入ることで情報を得る。電脳化した者同士であれば、電話などの端末を利用しなくても意思疎通が可能である。

義体

電脳化技術の発達に伴い進化した、義肢や人工臓器を使用したサイボーグ化のこと。

ゴースト

いわゆる魂のような概念。電脳化や義体化によりロボットに近づくが、人間としての特性を保つために宿っているとされる。このゴーストにより個を判別できるとしている。またゴーストは複製できず、記憶をコピーしてもゴーストは宿らないとされている。

熱光学迷彩

全身を背後の景色に溶け込ませることができるもの。公安の一部、軍の情報部およびレンジャー部隊の一部の隊員にのみ許可されている。実際に存在を消せるわけではない。水や雨、雪により視認知が上がる。

並列化

情報や意識を共有すること。ゴーストまでは並列化できないとされている。

ハブ電脳

ネットワーク上で孤立した意思をあるホストが方向性を定義づけ、自らの電脳へ招き入れることで築き上げられた共同体のこと。

Solid State Societyにおける用語

KaoruNatsuki
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