桝山憲三/ピスコ(名探偵コナン)の徹底解説・考察まとめ

桝山憲三(ますやまけいぞう)/ピスコとは『週刊少年サンデー』の漫画『名探偵コナン』、及びそれを原作としたTVアニメ『名探偵コナン』の登場人物。表向きは大手自動車メーカーの会長、裏の顔は黒の組織の幹部の一人でコードネームはピスコ。「経済界の大物」と呼ばれるほどの著名人である。白髪で口ひげもあり、普段は目が開いているかわからないほど細く、温厚な老人の見た目をしているが、黒の組織の一員として行動する際は表情が180度変わり、紙タバコを加えて目を見開き、鬼の形相で相手を追い込む姿に変貌する。

「もしかしたらその通報者が犯人かもしれんからのォ…」

ピスコの表の顔である桝山憲三として参加したパーティーで殺人事件が起こる。
警察が駆け付けた時にピスコが放ったセリフが「我々を詮索する前にまずは通報者の事を詳しく教えてほしいもんじゃ…」のあとに、
「もしかしたらその通報者が犯人かもしれんからのォ…」である。
殺人を示唆する電話があったとのことで発言したこの1コマでは容疑者の一人という紹介だった。
結果、犯人はピスコであるためこのセリフは自分が犯人ということを隠すためにわざと発したと考えられる。
桝山憲三の風貌は優しそうなおじいちゃんであり、老人風の口調で無関係を装ったセリフである。

「フン…世の中には知らなくていいこともあるんだよ」

コナンが議員を殺害した犯人であるピスコを追い詰めたシーンの会話。
殺害したのはピスコであることがわかっていたが、その時の警察の取り調べでピスコが容疑者からはずれたことをコナンが疑問に思っていた。
会場で配られた『紫のハンカチ』をピスコが銃口にかぶせて撃ったことがわかっていたコナン。
そのため『紫のハンカチを持っていない人が犯人』と警察に伝えたのにピスコはハンカチをもっていたので取り調べをクリアしたのである。
最終的には同じ『紫のハンカチ』をもっていたベルモットが協力者で、ピスコの取り調べ直前にハンカチを貸していたことがわかるが、この時の会話ではピスコから真実は出てこない。
コナンからの問いに「フン…世の中には知らなくていいこともあるんだよ」と答えた名シーンである。

「よせ…私を殺すとシェリーを探せなくなるぞ…私には見当がついている」

シェリーこと宮野志保が灰原哀として幼児化していることを知ったピスコがジンに銃口を向けられて命乞いをする名セリフ。
ピスコの目の前で成人姿の宮野志保が幼児化してしまい、志保の幼少期を知るピスコからするとすぐに同一人物だと理解できていた。
ジンは幼児化したことを知らないため、この場で殺されなければ説明するつもりだったかもしれない。
しかしあのお方にピスコの射殺命令が出たことでジンは引き金を引き、ピスコは始末されてしまうのだった。

桝山憲三/ピスコの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ピスコはあのお方の側近

ピスコは実年齢が71歳で、組織にいた年月も長いことがわかっている。
ボスの右腕とされていたことがセリフからもわかっていて、シェリーが幼児化した結果灰原哀として過ごしていたことを理解することも早かった。
長くボスに仕えていたことで、組織に昔いたシェリーの両親である宮野厚司と宮野明美とも親交があったこともピスコの口から明かされている。
側近だったからこそ自分は少し失態しても死ぬことはないと高をくくった結果、ボスに見放され最終的には若手のジンに撃たれるという最期を迎えたキャラクターである。

劇場版「漆黒の追跡者(チェイサー)」

劇場版「漆黒の追跡者(チェイサー)」は『名探偵コナン』劇場版第13弾の作品で、黒の組織との闘いがメインで進む物語になっている。
警察官の一人に成りすまし捜査会議に潜り込んだコードネーム:アイリッシュの変装がバレたクライマックスでコナンと対峙した際に、アイリッシュのセリフからピスコの名前が出てくる名場面がある。
アイリッシュは劇場版で初めて出てきたキャラクターでこの作品中で死亡してしまうため、最初で最後の出演となった。
アイリッシュはピスコを父親のように慕っており、そんなピスコを殺したジンを恨んでいる。

「ピスコ」の由来はブドウ果汁を原料とした蒸留酒

黒の組織の幹部はすべて蒸留酒の名前がコードネームになっている。
ピスコは爽やかな風味とまろやかな口当たりのブドウ果汁を原料とした蒸留酒である。
原産地はチリとペルー。アルコール度数は38~48度で高めである。

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