宮野エレーナ（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ

宮野エレーナの概要

宮野エレーナとは、『週刊少年サンデー』の漫画『名探偵コナン』、及びそれを原作としたTVアニメ『名探偵コナン』の登場人物。主役である工藤新一を幼児化させた薬「APTX 4869」の開発の担当者である。イギリス人と日本人のハーフで、日系イギリス人。

赤井メアリー / メアリー・世良 / 領域外の妹とは宮野エレーナの姉にあたる。
赤井メアリーの子供である、赤井秀一、羽田秀吉は甥であり世良真純は姪である。
宮野エレーナの夫である宮野厚司（みやのあつし）が「君のお姉さんも胡散臭いと言っていたし」とのセリフがあることから、家族で連絡を取り合っていたことがわかる。

宮野エレーナの職業は医師であり、薬を作るほどの腕を持つ。
作中では組織からの打診がありグループ加入を迷っていた宮野厚司と宮野エレーナの姿が確認できる場面が多々存在する。
元々宮野医院という病院を経営していたので医師としての腕は補償済みである。
組織に加入し、研究を続けた結果「APTX 4869」の開発に貢献するのだ。
「APTX 4869」は毒薬であると同時に稀に幼児化する劇薬である。
主人公の工藤新一（くどうしんいち）もこの「APTX 4869」で幼児化。
江戸川コナン（えどがわこなん）として生き延びている。
宮野エレーナのヘル・エンジェル（地獄に堕ちた天使）という呼び名は、見た目も大きく影響している。
本来は医者という、エンジェルが黒の組織に加入したことによりヘル・エンジェルと揶揄されていた。
しかし、宮野エレーナ自身は「毒薬」を作っている感覚はなく、純粋な研究を行なっていた。

組織加入後、1年で研究中の事故により死亡との記録が存在する。
「研究中の不幸な事故」と伝えられているが、研究所から宮野エレーナの遺体が出てきている証拠はない。
したがって、宮野エレーナの存命説も存在するのだ。

宮野エレーナのプロフィール・人物像

年齢：享年30〜31歳（推定）
一人称：私
国籍：イギリス人と日本人のハーフ（日系イギリス人）
家族構成：夫、娘2人
異名：ヘル・エンジェル（地獄に落ちた天使）
苦手なもの：他人

CV：鈴木弘子 / 林原めぐみ
第341話〜第771話 鈴木弘子
第953話以降 林原めぐみへ変更

イギリス系の美人な顔立ちとストレートヘアなどの見た目から、周囲から差別を受けていた。
したがって、他人と関わることが苦手な一面を持つ。

医者という職業の為、白衣姿での登場が多い。
性格は人見知りなので診療の時も必要最低限の会話しか行わないとの情報が宮野厚司からの言葉でわかっている。
だが、家族や心を許した相手には愛嬌がある優しい部分も見せていることから根は明るい性格であると推測される。
例えば、安室透 / 降谷零に対しても、悩みを解決したり、面倒を見てあげる場面もあるのだ。
さらに娘である宮野志保に対しては生後3ヶ月の時に、自身の死期を察知して成長した娘に送る思いをテープに込めている。

宮野エレーナの来歴・活躍

初登場

（アニメ）第329話お金で買えない友情/（漫画）File398引き裂かれた友情（1）

宮野エレーナの初登場は、阿笠博士（あがさはかせ）と江戸川コナンの会話の中で、シルエットのみの登場である。
江戸川コナン、灰原哀、小嶋元太（こじまげんた）、円谷光彦（つぶらやみつひこ）、吉田歩美（よしだあゆみ）は、休日にキャンプを楽しむため、阿笠博士の愛車（フォルクスワーゲン・タイプ1）でキャンプ場に向かっていた。
先日、黒の組織につながる情報を得た江戸川コナンと阿笠博士は、灰原哀に気づかれないように小さな声で話し出したのである。
発明品の発表会で数回、宮野厚司とあったことがあると告白した阿笠博士。
江戸川コナンは「学会から追放されたマットサイエンティスト」を知っていることに驚いたのだ。
阿笠博士は宮野厚司がマットサイエンティストと呼ばれていることを知らなかったと話した。
そして、自身が感じた感想は気さくな人物出会ったと告げるのだ。
反対に宮野厚司の妻のエレーナの方が「無口で何を考えているのかわからない」との感想を述べた。
江戸川コナンは宮野エレーナが外国人であったことに驚きを隠せず阿笠博士に外国人なのかと問いかけるのである。
阿笠博士は宮野夫妻の出会いは宮野エレーナがイギリスから日本に留学中に出会ったと馴れ初めを話したのだ。
同時に灰原哀の母親だとは知らなかったと驚くのある。
江戸川コナンは、灰原哀の日本人離れした雰囲気に納得するのだ。
さらに、阿笠博士は宮野厚司の研究内容について聞いたことがなかったと謎を深めたのだ。

宮野明美が残したもの

File424小さな密室に残された秘密/第341トイレに隠した秘密

宮野エレーナは無口で何を考えているかわからないという人物だが、実は娘思いの一面も持ち合わせている。
灰原哀はバスジャックの人質となってしまった以前の記憶の中、江戸川コナンに言われた言葉を思い出した。
「自分の運命から逃げるな」という江戸川コナンの言葉の後で、組織の影に追われる夢を見て目が覚める。
夢を見ていたことに安堵した灰原哀はホッとしながらうつ伏せで寝ている阿笠博士に目を向ける。
すると赤い液体が垂れているのに気がつき、組織に暗殺されたのではないかと驚き阿笠博士に近づく。
江戸川コナンに「やっと起きたか…。」と声をかけられて我に返る。
阿笠博士から垂れている赤い液体の正体は「トマトジュース」であることに再びホッとする。
黒の組織に近づくことで「大切な人」を危険に晒すことに不安を募らせる灰原哀だった。

翌日、毛利蘭がお粥を作りにきた。
毛利蘭はお粥が完成して灰原哀の元に運ぶが、灰原哀は寝たふりをして嬉しい気持ちを隠していた。
毛利蘭が帰宅すると、お粥を食べ出した灰原哀に阿笠博士は話し始めた。
灰原哀の容体が回復したので、宮野厚司の友人に話を聞きに行けるかもしれないと告げた。
同時に灰原哀の父親である宮野厚司の友人を見つけたことを語った。
阿笠博士は知り合いの博士に宮野博士のことを聞いてみた。
すると、小中高と一緒だった幼馴染がデザイナーをしていることがわかったことを告げたのだった。
灰原哀は自身の父と母のことを知りたいということで江戸川コナンと同行することにする。

黒の組織の情報を得るために江戸川コナンは心配する灰原哀と共にデザイン会社の出島社長（でじましゃちょう）の元へ出向く。
すると出島社長から、このデザイン事務所は元々宮野厚司のもので30年以上前に譲り受けるときにあったのが最後であったと告げた。
その後の宮野厚司の話を聞く。
すると最後にあったときは「自分の理論を認めてくれたスポンサーの大きな研究施設に行く」と言っていたことを語る。
江戸川コナンはそのスポンサーが黒の組織であると確信する。

その後宮野博士には会っていないという出島社長。
その横でデザイン事務所のスタッフが「社長が留守の時に1回きた」と告げる。
出島社長が留守にしているときに外国人の奥さんと4、5歳くらいの可愛い女の子を連れてきたこと。
さらに、出島社長に大事な話があったことあるので1泊して帰ったことを話した。
そして奥さんの名前がエレーナであり、娘が明美ちゃんであることを話す。
灰原哀はそれが自身の母親と姉である確信をする。

その後、「宮野博士には会っていないが、最近彼の娘はトイレを借りにきた。」と宮野明美が事務所を訪れたことを話す。
宮野明美が最近トイレを借りにきたという話を聞いた江戸川コナンは、トイレに何かを隠したのではないかと考えトイレに向かう。
だが、トイレに隠されたものを探そうとするが、出島社長に強いノックをされる。
「トイレに入りたいから、出てきてくれ！」と出島社長に急がされてトイレの中の探し物を後にする。
昼食の為、買ってきたハンバーガーを食べながら話す出島社長は急に苦しみ出して倒れて死亡してしまった。

死因は青酸カリの毒殺だったが食べ物には毒物が検出されず、出島社長の指から飲み毒物反応を示した。
亡くなる直前、出島社長がトイレに入ったことを踏まえ、トイレの中に毒物が仕掛けられていると推理した江戸川コナン。
江戸川コナンは阿笠博士に手伝ってもらい推理を始める。
推理の途中に「それでは、実際に再現してみましょう！」と阿笠博士と江戸川コナンはトイレに入り、鍵を閉める。
刑事から「ドアを閉めてしまったら再現が見えない！」との指摘を受け、トイレから出てきて、推理を話し始める。

実はトイレの中に入った理由はトイレの中に隠されたものを取り外す為であった。
事件解決して帰宅中の車内での会話で宮野明美がトイレに隠したものの話しを始める。
灰原哀が隠したものについて問いかける。

江戸川コナンは宮野明美がトイレを借りにきてから、出島社長が急に節水しろと言い出したことを踏まえ、トイレの水が少しづつ流れているのではないかと考えた。
そしてトイレのタンクに取り付けられているものがあるのではないかとの結論に至ったことを灰原哀に説明する。
そこに取り付けられていたものは1〜20の数字が降ってあるテープだったのだ。
さらに、その音声テープをすでに聞いている江戸川コナンに黒の組織に近づくことを懸念して、灰原哀は聞くのを止めようとする。
すると、江戸川コナンはカセットテープを自ら止めたのである。
そして、「これは自分が聞いてはいけないテープだった」と告げて、灰原哀に渡す。

灰原哀がヘッドホンを耳に当て聞いてみると、亡き母の声で自分へのメッセージが録音されていたのだ。
宮野エレーナが自分の死期を予測し、20歳になるまで毎年、誕生日メッセージを吹き込んだことを知った江戸川コナン。
そして宮野エレーナのことを「ヘル・エンジェルではなく、正真正銘のエンジェル」だということを知ったのである。
母親の思いを受け止め嬉しく思う灰原哀であった。

降谷零の記憶

安室透 / 降谷零 / バーボンは「怪我」の言葉を聞き何かを思い出す。
遠い記憶の先には、宮野エレーナとの思い出があったのだ。

回想は宮野明美の「ケガにーん！」という言葉からはじまる。
喧嘩をして怪我をした降谷零は宮野明美に連れられて、宮野医院に来院していた。
「また君？本当に喧嘩が好きなのね。」と宮野エレーナは呆れたように問いかける。

すると降谷零は喧嘩の原因を話し始める。
自分の髪の色や肌の色が違うことで、差別を受けたことによる喧嘩であると説明した。
宮野エレーナは「ご両親のどちらかが外国人なの？」と問いかける。
降谷零は「悪いのかよ？」と喧嘩腰に噛み付く。

すると、宮野エレーナは自身の見解をもとに話を始める。
「人間なんて見た目は違っても、切り裂いて一皮剥げば、みんな同じ肉の塊。その証拠に、黒人も白人も黄色人種も、みんなこの通り、赤い血が流れている」と言った。

宮野エレーナの言葉を聞き、降谷零は自身のこれまで抱えていた問題が軽くなったような気がした。
それから降谷零は宮野エレーナのことを「先生」と慕うようになったのである。

宮野エレーナの関連人物・キャラクター

宮野厚司（みやのあつし）

CV：中村悠一

宮野エレーナの夫であり宮野医院を経営する医師。
白鳩製薬で薬の開発をしていたが、倒産したため、自身で宮野医院を開業する。
黒の組織から勧誘され、宮野エレーナが懐妊したことをきっかけに黒の組織へ開発者として参加することになる。
研究所が火事になった為、エレーナと共に死去している。

宮野厚司（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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宮野厚司（みやのあつし）とは『名探偵コナン』シリーズの登場キャラクター。初登場は漫画95巻、アニメ第340話。宮野明美（みやのあけみ）、宮野志保（みやのしほ）の父親で、宮野エレーナの夫。宮野医院を経営している医者で、黒の組織の科学者として「シルバーブレット（銀の弾丸）」という名前の薬を開発していた。周囲から「学会を追放されたマットサイエンティスト」という異名で呼ばれていたという噂がある。見た目は、メガネに顎髭姿で優しそうな表情が描かれている。数年前に事故死したとされている。

宮野明美 （みやのあけみ） / 広田雅美（ひろたまさみ）

CV：玉川砂記子

宮野エレーナの長女。
両親が黒の組織の一員であったため、自身も黒の組織の一員となる。
研究には携わることがなく監視付きではあったものの大学にも進学し、比較的自由な生活を送っていた。
宮野エレーナに託された音声テープを隠した人物である。
黒の組織潜入のために近づいた諸星大（もろぼしだい） / 赤井秀一（あかいしゅういち）と交際した。
黒の組織に諸星大の正体がバレてしまい、交際は終了し諸星大は逃亡。
妹である宮野志保 / シェリー / 灰原哀を組織から抜けさせる為、10億円強盗をやり遂げる。
だが、強盗が成功した後に、黒の組織に条件を確認すると黒の組織であるジンに射殺された。
死に際に10億円強盗に立ち会った江戸川コナンに黒の組織に所属するメンバーであること、妹がいること、10億円の在処を伝える。

宮野明美（名探偵コナン）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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宮野明美（みやのあけみ）とは、『名探偵コナン』シリーズの登場キャラクター。当初、アニメ制作チームは原作が長く続くとは思っておらず、単なる1つの話の登場人物だった。しかし連載が続き、黒の組織から逃げ出してきた重要キャラクターの灰原哀（はいばらあい）を宮野明美の妹として設定するため、アニメ版で大幅に内容修正。漫画版初登場の話をベースに生まれ変わったアニメ版の回の犯人として再登場した。最期は黒の組織のジンに撃たれ死亡。その後は、物語の重要人物との関わりが強いため、回想シーンで度々登場していく。

宮野志保（みやのしほ） / 灰原哀（はいばらあい） / シェリー