わたしは真悟(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『わたしは真悟』とは、楳図かずおによる漫画。1982年から1986年まで『ビッグコミックスピリッツ』誌上にて連載された。恐怖漫画の第一人者楳図かずおが、来るべき近未来を描いた長編SF作品であり、連載終了後もラジオドラマ化やミュージカル化されるなどの大ヒットを記録した。また、楳図かずおの1980年代の代表作としても知られている。ともに小学6年生である近藤悟と山本真鈴の淡い初恋と、2人の行動の影響で自我を持つに至った産業用ロボットを中心にしてストーリーが展開される。

真鈴の父親は外交官をしており、後に家族を連れてイギリスへ渡った。娘のことをとても可愛がっている。しかしながら、イギリスでは日本企業の排斥運動が起こり、過激化した人々に襲われて怪我をするなど受難の日々を過ごした。

真鈴の母親(まりんのははおや)

真鈴の母親の職業は不明だが、イギリスの赴任が決まった夫について行くなど専業主婦であることが窺える。悟のことを快く思っておらず、イギリスで落ち込む真鈴に対して彼のことを早く忘れさせようとロビンと付き合うことを勧めた。

ロビン

イギリス人の少年。年齢は不明だが、真鈴よりも年上であることは確実。ロリコンの気があり、真鈴を自分のものにせんと画策して数々の嫌がらせを行った。特にいきなり真鈴にキスを迫った時には、彼女は記憶喪失になるほどのショックを受けている。どんなことをしても真鈴が自分になびかなかったため、エルサレムで彼女を地下室に監禁し、「核戦争で生き残りが自分達だけになった」と嘘をついて強引に結婚しようとした。彼のせいで真鈴の子供時代の終焉が早まったとされている。

真悟の関係者(しんごのかんけいしゃ)

リー

モンローと同じ時に豊工業にリースされた産業用ロボット。型もモンローと同じであり、ベルトコンベアを挟んだモンローの反対側で動かされていた。名前の由来は、映画『風と共に去りぬ』で有名なイギリスの女優ヴィヴィアン・リー。

社長(しゃちょう)

豊工業の社長。妻と3人(息子2人・娘1人)の子供がいて、「エス」という犬を飼っている。徹底した合理主義者であり、産業用ロボットのモンローとリーを導入した。工場の機械化が推進され、人件費の削減ができると確信して悟の父親をはじめとする労働者全員を解雇した。その後、娘がモンローによって大怪我をしたことを受けて解体業者を呼んだが、モンローは既に自我に目覚めており、逆に業者2人が大怪我を追った上にエスを殺害され、結果的にモンローの逃亡を許すこととなった。

さんちゃん

悟が住んでいた東京の団地の子供の1人。しずかの友達であり、新潟県に引っ越した悟の行方を探すべく近藤一家が住んでいたマンションへやって来た。真悟が自我を持った存在であることを確信しており、真悟が解体されないように匿った。しかし、東京コンピューター研究所の追手から逃れようと、たっちゃんや他の子供たちとトラックを運転して交通事故死してしまう。死後は、真悟のコンピューターの中から姿を見せており、しずかと会話した。

たっちゃん

悟が住んでいた東京の団地の子供の1人。真悟が悟と真鈴の子供だと理解した。さんちゃんたちとともに真悟への追手をかわすため奮闘するも、トラックを運転中に事故死している。後に真悟のコンピューター内に現れるようになり、最後まで真悟を助けた。

オオタ・ナオヤ

産業用ロボットの制作者で、モンローの生みの親である。モンローに別のプログラムが打ち込まれてブラックボックス化していることにいち早く気づいた。真悟と名乗るロボットを解体するために、仲間2人と共にロボット探しに向かった。各部品を回収しながら、最後は新潟県の港でアームを発見して組み立てたものの、真悟の謎を究明することはできなかった。

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@yudai1004

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