ガスパーデ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ガスパーデの概要

ガスパーデとは、海賊漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版第4弾『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』（ワンピース ザ ムービー デッドエンドのぼうけん）の登場人物。

見上げるほどの大男で、海軍将校のコートに似たものを着ている。”力”こそが全てと考えており、その”力”を手っ取り早く手に入れるために海兵から海賊に転身した。自身の乗っていた艦を奪って海賊として名乗りを挙げており、この一件から「海軍最大の汚点」とまで言われている。懸賞金は9500万ベリーで、「将軍」を持つ。

傲岸不遜で冷酷。仲間であろうと弱者は簡単に切り捨てる。その逆に強ければ敵であっても仲間に勧誘する豪胆さを持ち合わせている。現実主義者で、夢や冒険といったもの、それを語る海賊を非常に嫌悪している。悪魔の実「アメアメの実」の能力者で身体全体を水飴に変化させることが可能。軟化することであらゆる物理攻撃の衝撃を吸収して防ぎ、硬化することで武器にもできる。弱点は小麦粉。

8年前、造船の街エレナを襲撃し、蒸気船「サラマンダー号」を手に入れた。その時のエレナの生き残りシュライヤ・バスクードから強い恨みを買う。映画本編では、海賊のみで行われる「デッドエンド」レースに参加するために、偉大なる航路（グランドライン）のハンナバルという島を訪れ、そこで主人公モンキー・D・ルフィと出会う。「海賊王になる」という夢を持つルフィと、夢や希望を嫌悪するガスパーデの関係は、まさに水と油。レース終盤でガスパーデはルフィと戦い、敗れる。

ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険（ワンピース）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』（ワンピース ザ ムービー デッドエンドのぼうけん）とは、少年漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版アニメ。『ONE PIECE』の劇場版第4作品目。シリーズ初となる長編映画で、麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンが始めて登場する作品となっている。公開は2003年3月。
主人公モンキー・D・ルフィ達麦わらの一味は深刻な金欠に陥る。そこで資金調達のため、優勝賞金3億ベリーの何でもありのデッドエンドレースに参加するのだった。

ガスパーデのプロフィール・人物像

名前：ガスパーデ
異名：将軍
懸賞金：9500万ベリー
所属：海軍 → ガスパーデ海賊団
肩書：ガスパーデ海賊団船長
悪魔の実：アメアメの実

CV：石田太郎

見上げるほどの大男で、海軍将校のものに似たコートを着ている。コートの背中には海軍のシンボルマークが描かれており、そのシンボルを上から大きなバツマークを消している。この海軍のシンボルをバツマークで消しているものは、ガスパーデ海賊団の海賊旗でもある。

傲岸不遜で、自身の目的のためなら手段を選ばない冷酷な性格。仲間であっても弱者とわかれば容赦なく切り捨てる。またその逆に敵でも実力のあるものであれば仲間にしようとする豪胆さを持ち合わせている。”力”が全てであるという考え方を持っており、手っ取り早くそれを手に入れるために海兵から海賊に転身した。しかし夢や冒険へ憧れる海賊といったものを馬鹿にしており、嫌悪している。また海賊が蔓延る海自体もつまらないものと考えている。海賊などを潰すのは、ガスパーデにとっては人生におけるちょっとしたゲーム、暇つぶし。そのためであればどんな卑怯なマネもする。

ガスパーデの能力

悪魔の実：アメアメの実

身体を水飴に変化させることができる。軟化すれば打撃や斬撃などの物理攻撃を無効化することが可能。また逆に硬化することもでき、ハリのように水飴を尖らせて槍のように武器として使用することもできる。水飴状になれば相手を拘束することも可能。弱点は小麦粉。水飴の性質上、小麦粉が付着すると水飴が固まってしまい、身動きが取れなくなってしまう。

ガスパーデの来歴・活躍

過去

海兵から海賊へ

ガスパーデは海軍に所属していた。しかしある時、自身が乗っていた船を奪って海賊に転身したという。具体的な時期は不明。この事件のせいでガスパーデは「海軍最大の汚点」と呼ばれるようになった。海賊になったのは手っ取り早く”力”を手に入れることができるため。1人で軍艦を奪ったことを考えると、海軍に所属していた時はそれなりの実力や地位があったと思われる。

造船の街エレナを襲撃

映画の物語から8年前（新世界編から10年前）。ガスパーデは一味を率いて造船の街エレナを襲撃した。住人は皆殺し、家々は焼き払う命令を出し、逃げ惑う人々を蹂躙していく。その中でガスパーデと側近のニードルスは、幼い兄妹と遭遇した。ガスパーデは冷酷な男で、子供相手でも容赦しない。兄の背中をニードルスが斬りつけ、そのはずみで妹のほうは川に流された。もちろん流された少女を助けるなんてことはしない。この時ニードルスが斬りつけた少年の名前はシュライヤ・バスクード。後に賞金稼ぎとしてガスパーデの前に現れることとなる。

ガスパーデはエレナに停泊していた蒸気船「サラマンダー号」に目をつけ、船を「サラマンダー号」に乗り換えてエレナを去っていった。

『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』

「デッドエンド」への参加

ガスパーデ海賊団は、海賊のみで行われる何でもありのレース「デッドエンド」に参加するために、偉大なる航路（グランドライン）のハンナバルを訪れた。ガスパーデは参加者達のみが集まる、秘密の酒場地帯のとある酒場で、側近のニードルスを側に控えさせて1人飲んでいた。店には他の客もいた形跡があった。ガスパーデに楯突いたのか、それともガスパーデのほうが気に入らないという理由で殲滅したのかはわからないが、他の客達は全員血まみれで酒場の至るところに倒れていた。

ガスパーデが静かに飲んでいると、店の前が騒がしくなる。他の店でケンカを始めた主人公のモンキー・D・ルフィと「海賊処刑人」という異名で恐れられる賞金稼ぎシュライヤ・バスクードと、ガスパーデ海賊団の下っ端がやってきたのだ。ガスパーデはシュライヤとルフィを見て、その腕を見込んで仲間にならないかと勧誘をした。ガスパーデは敵であっても強い人間を仲間に入れる豪胆さを持っているのだ。しかしルフィの返答はノー。しかもルフィはガスパーデから「クズの臭い」がすると言う。ガスパーデはそれに対して怒りを覚えたが、生意気だと一蹴するだけでその場は留めた。その後ルフィが海賊王になる夢を語ると、ガスパーデはそれを大笑いしてその場を去っていった。

「サラマンダー号」での戦い

翌朝、「デッドエンド」がスタートした。参加者達は次々に出発し、ハンナバルをからゴールであるパルティアを目指す。ガスパーデの船「サラマンダー号」も出発した。その船上にはシュライヤも乗っていた。シュライヤは8年前に故郷をガスパーデ海賊団に襲撃されて、家族や友達を失った。以来、ガスパーデに復讐するために己を鍛えて技を磨き、ガスパーデを殺すことだけを考えて生きてきたのだ。ガスパーデの勧誘を受けたシュライヤは仲間になるフリをして「サラマンダー号」に乗り込んだのだ。

シュライヤが仲間になるために船に乗ったわけではないことに、ガスパーデは気づいていた。そしてシュライヤからの決闘を受け入れることにする。ただガスパーデがシュライヤと戦う前に、ニードルスがシュライヤと戦いたいと申し出た。ニードルスもまたガスパーデを殺すために生きており、自分でガスパーデを殺したいと思っていたのだ。ガスパーデはシュライヤとニードルスの決闘を大人しく見ていた。シュライヤとニードルスの実力はほぼ互角。お互い傷を負いながら戦い、シュライヤがなんとか勝ち残った。そのままシュライヤはガスパーデと連戦。ガスパーデは自身の身体を水飴に変化することができる悪魔の実「アメアメの実」の能力を使って、シュライヤをあっという間に倒してしまった。

そこへ現れたのはルフィが乗るゴーイング・メリー号である。ルフィ達はガスパーデがレースの胴元と組んで他の海賊全てを罠にハメたことを知り、自分達もまた壊滅するところだった。姑息で卑怯な手を使うガスパーデをぶっ飛ばしたくて、ルフィはガスパーデを追ってきたのだ。ルフィは「サラマンダー号」の甲板に上がり、ガスパーデに強いのに何故卑怯なマネをしたのかと尋ねる。ガスパーデはルフィを小馬鹿にするように鼻で笑い、「海賊なんざ夢抜かすゴミばかりだ。隠された財宝？見たことのない大冒険？それがなんだってんだ。本当に必要なのは力だ。力さえあればなんだって手に入る！」と語った。ルフィはその答えが心底どうでもよかった。そうしてガスパーデとルフィの戦いが始まった。

勝負はガスパーデの優勢だった。ルフィは悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力で、全身がゴムであるため打撃はほぼ効かないが、斬撃や刺突は食らってしまう。ガスパーデは「アメアメの実」の能力で、アメを硬化させて槍のように使い、ルフィに攻撃を仕掛ける。ルフィが劣勢なのを見て、麦わらの一味コックのヴィンスモーク・サンジはとあることを思いつき、「サラマンダー号」から小麦粉の袋を探してきてルフィに渡した。ルフィは最初はワケがわからなかったが、戦いの中でガスパーデの弱点が小麦粉であることを理解した。水飴の性質上、小麦粉が付着すると固まってしまう。ガスパーデはルフィに小麦粉をかけられて能力をうまく使えなくなってしまった。そこをルフィに畳み掛けられて敗北。「ゴムゴムのバズーカ」で遥かかなたにぶっ飛ばされて、超巨大なサイクロンに巻き込まれてしまうのだった。

ガスパーデの関連人物・キャラクター

ニードルス