アンデッドアンラック(アンデラ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アンデッドアンラック』(公式略称:アンデラ)とは、日本の漫画家・戸塚慶文による少年漫画。2020年に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始。同年、「次にくるマンガ大賞 2020」にてコミックス部門1位を受賞して一躍話題となった。2022年8月にTVアニメ化が発表され、翌2023年7月に放映が開始される。
主人公・出雲風子(いずも ふうこ)は、相手に生身で接触すると相手に不運が起きる特殊な能力「不運(アンラック)」の否定者。そんな風子が「不死(アンデッド)」のアンディと出会い、物語は幕を開ける。

「不治」の否定者リップ=トリスタンの幼馴染で婚約者。ライラの妹。幼い頃から病を患っており、それを治すためにリップは医者になった。しかしリップが執刀した手術が失敗して、2015年10月15日に亡くなってしまう。

ジーナの祖母

「不変」の否定者・ジーナ=チェンバーの祖母。ジーナの唯一の肉親だったが、死んでしまった。それをきっかけにジーナは「不変」の否定者になってしまう。

ベロニカ=アルフレッド

「不公平」の否定者ビリ=アルフレッドの妻。事故で亡くなった。

ベティ=アルフレッド

「不公平」の否定者ビリ=アルフレッドの娘。事故で亡くなった。

『アンデッドアンラック』(アンデラ)の用語

世界を創り出した存在。世界を創っては破壊するを繰り返すため、「ユニオン」の否定者達は、神を倒して世界の崩壊を防ぐために戦っている。サン(太陽)とルナ(月)という2人の神が存在するが、ジュイス以外の「ユニオン」のメンバーは、神が2人いることを知らなかった。

サンとルナは互いに臨む世界の形が異なる。そのため2人はゲームと称して世界を翻弄している。サンは「理(ルール)」が勝つことに賭けてUMAを生み出し、ルナは人が勝つことに賭けて古代遺物(アーティファクトを生み出したという。

理(ルール)

作中の世界に存在する「理(ルール)」。もともと世界ができた時には「理(ルール)」というものが存在しておらず、全て後から足されたものであるとのこと。「性別(セックス)」、「言語(ランゲージ)」、「人種(レイス)」、「死(デス)」、「病気(シック)」などもその一例である。物語開始時点では98個の「理(ルール)」がある状態。3ヶ月に1度、「ユニオン」の面々が何もしなければ自動的に1つずる足されていく。UMA(ユーマ)と深い関係があることが示唆されている。

現実世界で当たり前にある「理(ルール)」が、作中の世界には存在しないことがある。例えば、物語開始時点では、「銀河(ギャラクシー)」という概念がなかった。そのため、太陽と月以外の天体は存在せず、夜空には月しかなく星々はない。また星にまつわる神話や曜日の概念も存在しなかった。

作中の世界では、「理(ルール)」が追加されると否定者以外の文明が改変される。そのため、否定者は「理(ルール)」が追加された際にその「理(ルール)」がどういったものなのか理解する必要がある。

UMA(ユーマ)

作中に登場するモンスターのような存在。「理(ルール)」と深い関係があるとされている。神・サンが生み出した存在であり、「人間を苦しめる」という命令に従って行動する。自身の縄張りを持ち、その縄張りに入ったものに対して無差別にルールを課して危害を加える危険な存在。「概念(コンセプト)系」と「現象(フェノメノン)系」の二種類に分類される。

UMAには核(コア)を持つ本体がある。本体は能力で生み出したり、人間の姿を変えたりして「ジュニア」を生み出すことが可能。一度姿を変えられた人間を元に戻すことはできないため、好事家のペットにするために闇オークションで取引されたりする。

対未確認現象統制組織「ユニオン(UNION)」は、クエストでUMAの討伐、捕獲を任務としている。

否定者(ひていしゃ)

特定の「理(ルール)」を否定することで超常的な力を発揮することができる異能力者達の総称。能力の名称は基本的に、「不◯(アン✕✕)」という表現がされている。能力によっては世を乱すことができ、危険な存在として「ユニオン」の捕獲、討伐の対象とされる場合がある。発動条件は、能力によって様々なので、否定者同士での戦いの際は、相手の能力の発動条件をいち早く分析することが勝利への鍵となる。

否定能力は、自分を対象とする「自己対象」と自分以外のものを対象とする「他対象」の二種類がある。また能力は自分の任意で発動できるものと発動できないものが存在する。

この能力は神によって前触れもなく付与される。付与された人物は突然のことすぎて能力に関して把握することができず、何が起こっているか理解できない。そのため、能力の発現とセットで悲劇が起きることがほとんど。そのため、否定者達には辛く悲しい過去を持つ者が多い。

対未確認現象統制組織「ユニオン(UNION)」

罪のない人々を守るために集まった否定者や、その他の構成員からなる巨大な組織。本拠地はオーストラリア。組織に所属していない否定者、UMAや古代遺物などを管理している。所属できる否定者は、円卓に座ることが許されたメンバーのみで、この世を乱す恐れがあるとして組織以外の否定者を捕獲、討伐することもある。否定者相手には有無も言わずに処罰するなど、非人道的な対応をすることもあるが、一般人の命を守るためという意識が前提としてある。創始者は、円卓メンバーのNo.1であるジュイス。

ニコラボ

「不忘」の否定者であり、優秀な科学者でもあるニコ=フォーゲイルを所長とした「ユニオン」の開発室。基地のシステムから兵器まで様々なものを開発している。所属する科学者達は、通称「ニコラボメンバーズ」という。

孤児院

「ユニオン」が運営している孤児院。UMAや否定能力のために孤児となった子供達を預かって育てている。

アンダー(UNDER)

対未確認現象統制組織「ユニオン(UNION)」の敵対組織。円卓を囲む否定者のみで構成された少数精鋭の組織である。創始者は「不公平」の否定者ビリー=アルフレッド。99回目のループまでは存在しなかった組織であり、100回目のループ(物語の開始時点の世界)で初めて登場した。初期段階では「否定者狩り」と呼ばれており、独自に否定者を捜索し接触し、意にそぐわない場合は殺害していた。神殺しのためには一般人の命がどうなっても良いという過激な思想を持っている。メンバーは自身の目的を叶えるために集まった者達ばかりで、信頼関係はなく利害関係しかない。戦闘に特化した否定能力を持つ者が多く、「ユニオン」のボス・ジュイスは、「課題のUMAより危険だ」、「世界に復讐しようとしている」とかなり危険視していた。

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