アンデッドアンラック（アンデラ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2023.11.09

『アンデッドアンラック』（公式略称：アンデラ）とは、日本の漫画家・戸塚慶文による少年漫画。2020年に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始。同年、「次にくるマンガ大賞 2020」にてコミックス部門1位を受賞して一躍話題となった。2022年8月にTVアニメ化が発表され、翌2023年7月に放映が開始される。
主人公・出雲風子（いずもふうこ）は、相手に生身で接触すると相手に不運が起きる特殊な能力「不運（アンラック）」の否定者。そんな風子が「不死（アンデッド）」のアンディと出会い、物語は幕を開ける。

『アンデッドアンラック』（アンデラ）の登場人物・キャラクター

フィル

円卓メンバーのNo.4。まだ幼い少年で、「感情」を否定することで何に対しても感情を抱かなくなる「不感（UNFEEL／アンフィール）」の否定者である。この否定能力を使って古代遺物（アーティファクト）をいくつも装着している。古代遺物は触れると過去の「ループ」の記憶が頭に映像として流れ込む。そのため、精神に異常をきたす場合があるが、フィルは「不感」の能力で何も感じないためいくつも古代遺物を装着できた。

タチアナ

CV：釘宮理恵

円卓メンバーのNo.5。ロシア出身の幼い少女。自分への「接触」を否定する「不可触（UNTOUCHABLE／アンタッチャブル）」の否定者である。自身の周囲に「UTエリア」呼ばれる不可触の空間が常に存在しており、本人以外のあらゆるものを全て消滅させてしまう。皮膚や髪の毛のすぐ上から不可触の空間があるため、服を着ることもできない。普段は、前面にレンズ状のハッチがついた、「球（スフィア）」と呼ばれるメカの中にいる。

能力を持ってしまったためにマフィアに捕まり、オークションに賭けられたところをビリーに救ってもらった過去がある。そのためビリーのことをビリー様と呼んで家族のように慕っている。風子とアンディが「ユニオン」に加入してきた時は、「不変（アンチェンジ）」の否定者であるジーナ＝チェンバーを殺したとして恨んでいたが、風子の優しさに触れて心を開き、友達になる。

山岡一心（やまおかいっしん）／春歌（はるか）

円卓メンバーのNo.6。鎧武者のような格好をした大柄な人物。無口であり、筆談をする。物に「不壊（ふえ）」を付与することができる「不壊（UNBREAKABLE／アンブレイカブル）」の否定者である。しかし「不壊」の度合いは本人の練度に大きく関わっており、自信や覚悟が足りない場合は「不壊」が解けてしまう。「一心」という名前は鍛冶屋としての一族の襲名であり、本名は「春歌」。他の否定者達とは異なり、一族で「不壊」の能力を継承している。

当初、男性かと思われていたが、鎧の中は女性だったことが後に明らかになった。長身で筋骨隆々な女性だが、性格は見た目に反して気弱。臆病なのでクエストにもあまり参加していないが、能力で壊れない武器を作ることで組織に貢献していた。トップのことが好き。101回目のループの際はまだ赤ん坊で、「不壊」の能力は祖父である第12代目山岡一心が持っている。

トップ＝ブル＝スパークス

CV：岡本信彦

円卓メンバーのNo.7。髪の毛を逆立てた褐色肌の少年。ブラジルのファべーラ出身で、年齢は15歳である。一定以上のスピードを出してから停まろうとする際の「停止」を否定して、瞬間的に倍以上の速度で押し出される「不停止（UNSTOPPABLE／アンストッパブル）」の否定者。この能力を使って高速で走ることができるが、停止するためには骨折など肉体の形状を著しく変化させる必要がある。専用パワードスーツ「UN-ST TACHYORIZER（アンストッパブルタキオライザー）」を使用することで、能力を全開にして使用することが可能。

能力が発現した際に、自身の能力で友人を死なせてしまった。そのことを悔やんでおり、こんな能力を付与した神の顔面に蹴りを入れるために「ユニオン」に加入する。重野力（しげのちから）が「ユニオン」に加入してからは、コンビを組むことが多かった。

ニコ＝フォーゲイル

CV：遊佐浩二

円卓メンバーのNo.8。バンダナで髪を逆立てた、不気味な笑みの男性。目の下に濃い隈がある。自身の「忘却」を否定する「不忘（UNFORGETTABLE／アンフォーゲッタブル）」の否定者。あらゆる出来事を記憶することができるため、辛い記憶も鮮明に覚えている。覚えている記憶は、「不忘」が発現した後の出来事に限られ、発現前の記憶は対象外。新しい記憶が増える度に、発現前の記憶が薄れていき、やがて思い出せなくなる。否定者である前に優秀な科学者でもある。「ユニオン」の基地や武器の開発、研究を担うラボの主任も務めている。開発した「サイコポッドベリーズ」という飛行する黒い球体を脳波で操ることが可能。かつて「ユニオン」のメンバーだったイチコ＝ネムリとは夫婦関係で、ラボのメンバーであるミコ＝フォーゲイルは実の娘。

100回目のループの終盤で、UMA・ゴースト（霊）が追加された際に、アンディの霊を差し出せばイチコを蘇らせるという取引を「不滅」の否定者・ルインに持ちかけられた。イチコを深く愛していたニコはその取引に応じて、「ユニオン」を裏切り、基地を壊滅に追い込んだが、最後にはアンディの手によって殺される。101回目のループでは、若い姿で登場。否定能力は発現していないが、科学の力で「ユニオン」をサポートする。

重野力（しげのちから）

CV：村瀬渉

円卓メンバーのNo.11。気弱な性格をした普通の男子高校生。自分の手足が動かない間、視界に入るあらゆるものの「動き」を否定する、「不動（UNMOVE／アンムーブ）」の否定者である。

マフィアに捕まりオークショに出されそうになっていたところを風子達に助けられ、「ユニオン」に加入。「不停止」の否定者であるトップとコンビを組んで戦いに参加することが多くなる。

ボイド＝ボルクス

CV：乃村健次

物語開始時点で「ユニオン」のメンバーだった大柄な男性。元ボクシングヘビー級世界王者。戦闘時は、特殊なスーツを着ている。攻撃の構えを取ることで相手の「回避」を否定する「不可避（UNAVOIDABLE／アンアボイダブル）」の否定者。能力発現時に意図してボクシングの対戦相手を死に至らしめたため、ボクシングの世界にいられなくなった。その後酒に溺れていたところを「ユニオン」にスカウトされる。任務に生きがいを感じる一方、性格が粗暴になっていき、「ユニオン」在籍時は仲間との関係はあまり良くなかった。

アンディの捕獲と風子の処分という命令を受けて2人の前に現れたが、アンディとの戦闘で死亡する。これにより円卓に空きが出てアンディ達は「ユニオン」に加入することができた。101回目のループでは、能力発現と同時に風子にスカウトされ、「ユニオン」のNo.3として円卓についた。

ジーナ＝チェンバー

CV：悠木碧

物語開始時点で「ユニオン」のメンバーだった女性。見た目は10代だが、年齢は66歳。ロシア出身。あらゆる物の形の「変化」を否定する「不変（UNCHANGE／アンチェンジ）」の否定者である。

50年前に「ユニオン」の命令でアンディを捕獲。その時にアンディに恋をした。しかしその10年後にアンディが「ユニオン」から逃走。以来40年、探し続けていた。
アンディと風子が2人で「ユニオン」に入るために、「不可避」の否定者ボイド＝ボルクスともう1人否定者を殺す必要がある。そのため、アンディはロシアのバイカル湖でジーナと戦闘。ジーナを殺して、風子と「ユニオン」に入ることができた。101回目のループでは、発現時に風子と出会い、風子のカッコよさに憧れて「ユニオン」に加入。神を倒すその日まで、風子の右腕で居続けるため、日々奮闘する。

アンダー（UNDER）