柳生輿矩（銀魂）の徹底解説・考察まとめ

柳生輿矩（銀魂）の概要

柳生輿矩（やぎゅう こしのり）とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』（ぎんたま）の登場人物で、将軍家の剣術指南役である柳生家の現当主。
家族への愛情が深い人物だが妻に早くに先立たれ、一人娘を妻の家に奪われたくない一心で「この子は男子であり、柳生家の跡取りである」と周囲に宣言し、彼女に九兵衛（きゅうべえ）という男子名を与える。結果九兵衛に「自分は男なのか女なのか」との悩みを抱えさせてしまい、これを案じつつも今さら男扱いをやめられない状態を続けていた。

やがて年頃になった九兵衛が、「嫁にする」と言って幼馴染の志村妙（しむら たえ）という娘を家に連れてきた時はいよいよ困惑するが、強引に連れ去られた姉を助けようと妙の弟の志村新八（しむら しんぱち）が乱入。九兵衛と柳生一門が新八とその仲間たちを相手に嫁取り合戦を繰り広げることとなり、後者が勝利したことで妙の嫁入りは中止となる。
この一件で成長した九兵衛は、その後も妙や彼女の仲間たちと交流する中で「自分は男でもあり、女でもある」という結論に達し、その様を厳しくも優しく見守った。

柳生輿矩（銀魂）のプロフィール・人物像

出身：地球
家柄：柳生家
誕生日：5月10日
身長：122cm
体重：38kg

CV：黒田崇矢

セレブであることを誇り、権力に擦り寄ることを得意とする世渡り上手。一方で家族に対しては惜しみない愛情を注ぎ、これが結果として混乱を生み出す元ともなった。

「自分は男でもあり、女でもある」という考えに至った九兵衛の成長を好ましく受け止める一方、彼女がその上でさらに妙と仲良くしたり、その周囲の男性と交流するようになったことを「また女の子を嫁だと言って連れてくるのか、それとも男と仲良くなったのか」と気に病み、さりとて今さらやめさせるわけにもいかず悶々としている。
自身の父の柳生敏木斎（やぎゅう びんぼくさい）が、妙の友人である坂田銀時（さかた ぎんとき）を認めているのがまた状況をややこしくしている。敏木斎が銀時を認めているのは、基本的に「剣士としての力量」という部分なのだが、これには思い至っていない。

柳生輿矩（銀魂）の来歴・活躍

妻との死別と娘の成長

父の柳生敏木斎（やぎゅう びんぼくさい）から柳生家の当主の座を譲られ、これを取り仕切っていく。代々将軍家の剣術指南役を務める柳生家でも歴代最強とされるほどの剣士である敏木斎とは異なり、権謀術数や政治的な立ち回りを得意とし、柳生家の権勢をさらに盤石な物としていく。
私生活では妻を得て、彼女との間に一女を儲ける。しかしその妻を早くに失い、彼女への愛情のために後妻をもらうことも拒否。さらには「妻の家の人間に娘を奪われたくない」との一心から、「自分の子は男子であり、柳生家の跡取りである」と宣言し、我が子に九兵衛（きゅうべえ）とのいう男子名を与える。

輿矩が本気であることを見て取った周囲の者たちは彼を諫められず、当主に言われるまま九兵衛を男子として育てられる。九兵衛は優秀な人物で、若くして柳生一門屈指の猛者へと成長するが、同時に「自分は男なのか、女なのか」との疑問を抱いていくことともなった。
自分のエゴのせいで娘が不要な悩みを抱えるようになったことを知った輿矩は、それに心痛めつつも今さら男子扱いをやめることもできず、親子そろって苦悩する日々を続けていた。

柳生家の嫁取り合戦

年頃になった九兵衛は、自身の幼馴染である志村妙（しむら たえ）という娘を強引に屋敷に連れ込み、「この子と結婚する」と言い出す。輿矩はこれに慌てふためき、「女同士での結婚なんて許されるのか、跡取りはどうなるのか」と頭を抱える。
ここで妙の弟である志村新八（しむら しんぱち）が、兄貴分である坂田銀時（さかた ぎんとき）らを含む仲間たちと共に柳生の屋敷に乱入。「姉を解放しろ」と迫る。妙の処遇を巡って九兵衛と柳生一門が新八とその仲間たちを相手に戦うこととなり、後者が勝利したことで妙の嫁入りは中止となる。

この一件を経て、九兵衛は「自分は男でもあり、女でもある」という1つの答えを得る。輿矩はこれを内心で歓迎し、娘の人生がより良いものになることを願って見守り続ける。
しかし九兵衛はその後も妙と良好な仲を維持し、彼女を通して新八や銀時とも交流。「娘が変な男と会っている」ことに戦々恐々とする。特に銀時は、その剣士としての力量を敏木斎が柳生一門の剣士以上に評価していることもあり、九兵衛が彼と関わるたびに胃を痛くしている。

柳生輿矩（銀魂）の関連人物・キャラクター

柳生九兵衛（やぎゅう きゅうべえ）

亡き妻との間に生まれた一人娘。「妻の家に奪われたくない」との想いから男子であると周囲に宣言し、実際に男として育てていった。
結果柳生の剣士として十分以上の力量と、「自分は男なのか、女なのか」との悩みを抱くようになる。輿矩はこの件について罪悪感を抱いているが、九兵衛自身は父を恨んでおらず、「自分をそれだけ愛してくれた優しい父」だと考えている。

柳生九兵衛（銀魂）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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柳生九兵衛（やぎゅうきゅうべえ）は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、代々続く名門剣術道場柳生家の跡取りです。
表向きは息子となっていますが実は女性で、志村新八の姉・妙に恋愛感情を抱いています。神速の剣の使い手と言われ、堅物で真面目なキャラ。しかしその生真面目さが時にとんでもなく天然だったりします。

柳生敏木斎（やぎゅう びんぼくさい）

父にして先代柳生家当主。柳生家の歴代剣士の中でも最強とされるほどの実力者。
輿矩が「九兵衛を男子として育てる」と言い出した時は、息子が亡き妻や一人娘をどれほど深く愛しているかを理解していることから強く諫められず、結果として孫に必要の無い重荷を背負わせたことを後悔している。今後どうなるにせよ、九兵衛のためならどんなことでもしてやろうと考えており、輿矩にも同様の覚悟を求めている。

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柳生敏木斎（やぎゅう びんぼくさい）とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』（ぎんたま）の登場人物で、将軍家の剣術指南役を務める柳生家の先代当主。
見た目は小柄な老人ながら並外れた力量を持つ剣士で、幾多の敵を打ち破ってきた主人公坂田銀時が終始圧倒され最後まで勝つことができなかった数少ない人物の1人。孫娘の柳生九兵衛を“柳生家の跡取り”として育てて人生を狂わせたことを悔い、彼女の嫁取り合戦に協力する。名前の通り貧乏臭いところがあり、再登場した際は「もったいない」と様々な物を集めてゴミ屋敷を作っていた。