坂田金時(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
坂田金時(さかた きんとき)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、カラクリ技師である平賀源外が作り出した高性能カラクリ人形。
正式名称は「超合金製完全体坂田銀時弐号機」。万事屋の社長ながらたびたび仕事を抜け出す坂田銀時に業を煮やした志村新八と神楽が源外に頼んで作ってもらった存在で、人柄なども含めて性能は銀時を上回る。記憶を操作する能力を持ち、完全に銀時に成り代わろうとするも、彼の底力の前に敗北。いったん封じられた後、江戸を救うために己を犠牲にして銀時たちに血路を開いた。
坂田金時(銀魂)の概要
坂田金時(さかた きんとき)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、カラクリ技師である平賀源外(ひらが げんがい)が作り出した高性能カラクリ人形。
万事屋の社長ながらたびたび仕事を抜け出す坂田銀時(さかた ぎんとき)に業を煮やした、社員の志村新八(しむら しんぱち)と神楽(かぐら)が源外に頼んで作ってもらった存在。人柄なども含めて性能は銀時を上回る。
記憶を操作する能力を悪用して銀時の周囲の人々に“自分こそが本物の銀時である”との認識を植え付け、完全に成り代わろうと画策。しかしカラクリ人形の先達であるたまと、銀時の底力の前に敗北し、人々の記憶も元に戻すこととなる。
その後は源外の倉庫に封じられるも、江戸がアルタナ解放軍による壊滅の危機を迎えた時、たまと共に自らを犠牲にして銀時たちに血路を開いた。
坂田金時(銀魂)のプロフィール・人物像
CV:中村悠一
正式名称は「超合金製完全体坂田銀時弐号機」。新八と神楽がイメージする“自分たちにとっての理想の銀時”を可能な限り再現した、銀時の欠点やコンプレックスを全て克服した代理用万事屋リーダーである。
作られた当初は真っ当に役目を果たしていたが、次第に「いつまでもあんな欠点だらけの男の代用でいるのは嫌だ」と考えるようになり、周囲の者に自分を銀時だと誤認させるための洗脳装置を自己強化。新八や神楽を含め、かぶき町の全ての人々に「金時こそが“自分たちが銀時だと認識していた人物”である」との認識を植え付け、「銀時の排除」と「『銀魂』というくだらない作品の完結」を目論んだ。
“理想の銀時”を目指して作られただけのことはあり、あらゆる面で銀時に匹敵、あるいは上回る能力を持つ。しかし「洗脳装置があればいくらでも絆を作れる」ことへの慢心から、対人関係は上辺だけを取り繕う傾向があり、これが大きな敗因にもなった。
洗脳装置は人間(と、人間に近い生態を持つ宇宙人)に対してのみ効果を発揮するため、カラクリ人形のたまや狛神(いぬがみ)の定春(さだはる)には通じない。たまに対しては同じカラクリ人形であることから仲間意識があり、彼女が銀時を助けようとしていることを知ってもいきなり妨害するようなことはなく、当初は「無駄なことはやめておけ」と釘を刺す程度に留めていた。
坂田金時(銀魂)の来歴・活躍
代理用万事屋リーダーとして誕生
江戸で万事屋(よろずや)という何でも屋を営む坂田銀時(さかた ぎんとき)は、何かと余計なことに首を突っ込んでは仕事を抜け出してばかりいた。それは時に遊びに出掛けるためであったり、時に人助けであったりしたが、銀時の下で働く志村新八(しむら しんぱち)や神楽(かぐら)にとっては迷惑なことであり、2人は“自分たちの理想の銀時”をしばしば夢想するようになる。
やがて彼らは、知り合いのカラクリ技師である平賀源外(ひらが げんがい)に頼んで、代理用万事屋リーダーとして“自分たちの理想の銀時”をイメージしたカラクリ人形を作ってもらおうと考える。源外はこれに応じ、職人としてのこだわりから自我を持つ高性能カラクリ人形を完成させ、これに「パーフェクトキントキ」と名前を付ける。
その後新八と神楽は銀時が仕事を抜け出すたびにこれを持ち出し、万事屋の仕事を進めていく。パーフェクトキントキはやがて自らを「坂田金時」(さかた きんとき)と名乗り始め、怪しまれないよう“金時は自分たちが銀時と呼ぶ人物である”と周囲の認識を狂わせる洗脳装置を利用して、与えられた役目を全うしていった。
しかし、金時は次第に「どうして優秀な自分がこんな欠点だらけの人間を演じ続けなければならないのか」との疑問を覚えるようになり、ついには銀時の立場を完全に奪うことを目論み、『銀魂』というくだらない作品をむりやりにでも終わらせるというメタな目的意識を持つに至る。そのために自身に搭載された洗脳装置を源外にも無断で改良し、その出力を徐々に強くしていった。
銀時との対決
強化した洗脳装置により、金時は町中の人間の認識を「金時こそが“自分たちが銀時と呼んでいた人間”である」という形に修正。見事に銀時の立場を完全に奪い去る。別の事件に巻き込まれてしばらく万事屋に帰っていなかった銀時はこれに驚き、「何が起きているんだ」と頭を抱えるも、新八や神楽からも不審者扱いされて途方に暮れる。
洗脳装置は人間にしか効果が無かったため、金時が作られる以前から銀時の近くで行動していたカラクリ人形のたまや、万事屋で飼われている狗神(いぬがみ)の定春(さだはる)はその影響を受けていなかった。たまから事情を聞いた銀時は、金時に奪われた自分の立場を取り返そうとも考えるが、彼が新八や神楽をしっかり支えてくれるなら自分は別の場所で1からやり直してもいいと考える。
しかし認識を狂わされてはいても、銀時との絆が完全に消えたわけではなかった新八と神楽は、飛び降り自殺しようとした女性を助けようと飛び出した彼を咄嗟に救出。あまりに息の合ったその様子に金時は「自分の洗脳は完全ではない、銀時を生かしておけばいつか立場を取り返されるかもしれない」と危機感を覚え、銀時を完全に排除しようと動き出す。
手始めに彼をサポートしていたたまを破壊し、これを“銀時の仕業”だと触れ回って町中の人間を駆り出す。これによって銀時を追い詰めるも、なお仲間たちを信じる銀時の姿を見た者たちが「この人がたまを襲ったなんて信じられない、何か事情があるのでは」と次々と彼の側に立つ。形勢逆転した銀時によって追い詰められるも、ここで自身の真の目的である「『銀魂』というくだらない作品の終焉」を高らかに宣言。自分を破壊すれば洗脳装置が暴走して町中の人間の記憶が全て失われると銀時を脅す。
直後に銀時に破壊され、「仲間が自分を忘れることがあっても、自分が仲間を忘れることは絶対にない」と豪語する彼に洗脳装置の破壊の余波の全てを受け止められる。ここに新八や神楽も駆けつけて銀時を支え、「自分が主人公のラブコメが銀時によってムチャクチャにされる」という悪夢を源外の工房で味わわされた上で、記憶を失わずに耐え抜いた銀時と対面。完膚なきまで敗北したことを知る。
新八と神楽が「自分たちが調子に乗ったせいでこんなことになった、金時だけに責任があるわけではない」と彼の延命を懇願してくれたお陰で完全に破壊されることは免れるも、源外によって機能の大部分を封じられた上で倉庫に仕舞われることとなった。
未来への血路を開いて機能停止
その後も銀時とその仲間たちは様々な敵と戦い、ついには天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人たちによって結成されたアルタナ解放軍との決戦を迎える。宇宙船からの砲撃によって一気にけりをつけようとするアルタナ解放軍だったが、源外はいつかこんな時が来ることを予想して「あらゆるカラクリ(機械)の機能を停止させるナノマシン」を完成させており、これによって機械式の兵器の全てを使用不能な状態に追い込む。
しかしこの装置の起動には、優れた演算能力を持つ高性能なカラクリ人形の電子頭脳が必要不可欠だった。それに耐えるスペックを持つのは金時とたまだけで、源は金時を修復した上で2人に事情と状況を説明し、「地球の未来のために力を貸してくれ」と懇願。源外や銀時に何度も世話になったたまは即座に応じ、金時も「あのバカ(銀時)に見せ場を譲るのは癪だが、アイツ程度ではこのピンチを切り抜けられないだろうから助けてやろう」とやや上から目線で承諾する。
2人の犠牲により戦力を大きく減じたアルタナ解放軍は、文字通り総力を結集した銀時やその仲間たちによって戦う意志までをも奪われ、停戦に応じる。未来への血路を開くために力を尽くした金時とたまは、電子頭脳への負荷で完全に機能を停止し、修復には長い時がかかるものと思われた。
しかし2年後、比較的あっさりとたまは再起動を果たす。金時のその後については特に語られていないが、たまが2年で目覚めたことからして、それほど時間をかけずに復活できそうである。
坂田金時(銀魂)の関連人物・キャラクター
坂田銀時(さかた ぎんとき)
江戸で「万事屋」(よろずや)という何でも屋を営む青年。自由気ままに振る舞い、時に無様な醜態をさらし、“見たいものを見て、守りたいものを守る”を実践する快男児。
金時は銀時の代用として作られた存在だが、その高性能っぷりが災いして「なんで俺があんなくだらない男のふりをしなければならないんだ」との不満から暴走していく。一方の銀時はそれなりに金時のことを評価しており、彼がたまに危害を加えるまでは「アイツがきちんと万事屋のリーダーをやっているのなら、自分の方が町を去ってもいい」と考えていた。
坂田銀時(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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坂田銀時(さかたぎんとき)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」の主人公。真っ白な天然パーマと、普段は気だるそうな死んだ目、しかしいざというときにはきらめく瞳が特徴です。一見だらだらしてはいますが、心の奥底には熱い侍魂を秘め、仲間思いで義理堅い一面を持ち合わせています。甘いものが非常に好きで、血糖値が高め。腰には「洞爺湖」と彫りの入った木刀をさしています。万事屋という何でも屋の社長。
たま
万事屋の入っている建物の1階にある「スナックお登勢」で働くカラクリ人形。銀時には何度も世話になっており、恋心にも等しい強い信頼を寄せている。
カラクリ人形であるため洗脳装置の影響を受けず、金時が銀時の立場を奪おうとしていることを知った時はこれを阻止しようとする。
たま(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
たまとは、空知英秋作画「銀魂」において、主人公・坂田銀時が営む万事屋の真下にある「スナックお登勢」の従業員。もとは「カラクリ(機械)家政婦」というアンドロイドでした。自分を作ったカラクリ技師を殺した疑いをかけられていた所を銀時たちに救われ、一度はすべての記憶をなくしましたが、その後徐々に学習を重ね、店の看板娘となりました。
平賀源外(ひらが げんがい)
江戸で暮らすカラクリ技師。天人の技術を逸早く取り入れ、これを利用して様々な発明品を作成している。
新八と神楽に頼まれて金時を作成した張本人。銀時との入れ替わり騒動の後は彼を封印していたが、江戸がアルタナ解放軍の前に滅亡の危機に瀕した時、彼とたまの力を借りてこれに立ち向かった。
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