圓翔（銀魂）の徹底解説・考察まとめ

圓翔（銀魂）の概要

圓翔（えんしょう）とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』（ぎんたま）の登場人物で、アルタナ解放軍の提督。
軍事惑星「武嶺」（ぶりょう）の皇子で、若い頃から戦場で獅子奮迅の活躍を見せ、「硝煙の皇子」の異名を持つ。ある時兄が結婚することになり、義姉となる女性に引き合わされるなり、彼女に強く惹かれる。この想いを止められず、ついには兄を謀殺して義姉を自分の妻にするという暴挙に出る。

しかしそうまでして得た妻が、妊娠していた自分の子ごと宇宙規模の秘密結社天導衆によって命を落とすという悲劇に見舞われる。その復讐のためにアルタナ解放軍に参加し、地球を起点とする宇宙壊滅の危機を回避するため、先んじて地球を滅ぼすことを目的とする遠征に赴く。
戦友にしてライバルでもある紫雀が地球側と結んだ停戦協定を受け入れられず、強硬派と共にあくまで地球を滅ぼそうと暴れ回る。結局は地球側の猛者に敗れ、今さらながら停戦を受け入れようとするも、「ここでやめるなら我々の仲間はなんのために死んだんだ」と怒り狂う味方の兵士の凶弾を受けて散った。

圓翔（銀魂）のプロフィール・人物像

CV：梅原裕一郎（第344話～第353話） → 前野智昭（第356話～第358話）

苛烈で純真、戦うことで全てを手に入れてきた男。戦う以外のことは知らず、兄を謀殺してまで得た妻もどう接すればいいのか分からずにいた。
それでも妻に対する愛情は深く、彼女を奪われた憎悪に猛るままアルタナ解放軍の強硬派を率いて地球を滅ぼそうとした。

圓翔（銀魂）の来歴・活躍

愛する者たちとの死別

軍事惑星「武嶺」（ぶりょう）の皇子として生まれ、若い頃から戦場で活躍。その獅子奮迅の暴れっぷりから「硝煙の皇子」の異名で知られるようになる。戦場では幾多のライバルと出会い、鎬を削っていくが、その1人がアルタナ解放軍では仲間となる紫雀（しじゃく）である。
ある時兄が結婚することとなり、その妻に引き合わされ、彼女にどうしようもなく惹かれてしまう。その後兄を謀殺し、義姉を自分のものにするが、妻となった彼女とどう接すればいいのか分からず戦場に逃げ場を求める。それでも妻が我が子を妊娠したことでその歪な関係も改善の兆しが見え始めるが、その矢先に宇宙規模の秘密結社「天導衆」（てんどうしゅう）によって家族を失う。

天導衆は地球を起点として宇宙全体を壊滅する恐るべき計画を進めており、圓翔の妻が殺されたのもその一環だった。「先んじて地球を消滅させることで宇宙を救う」ことを目的としたアルタナ解放軍が結成され、この一員となった紫雀に誘われて自身も参加。「宇宙を救う」などという建前はどうでもよく、ただ大切な者を奪われた憎悪を地球にぶつけることが目的だった。

アルタナ解放軍の戦い

アルタナ解放軍の艦隊は地球を包囲し、あとは一斉攻撃を待つばかりとなった。しかし、この時地球側の代表を名乗る徳川喜喜（とくがわ のぶのぶ）という男が現れ、紫雀は「必ず天導衆を止めて宇宙を救う」と言い切る彼を信じて停戦交渉をまとめてしまう。「宇宙を救う」のではなく「妻子を奪われた憎悪をぶつける」ために地球と戦おうとしていた圓翔はこれに納得できず、紫雀や喜喜たちを捕らえてアルタナ解放軍の指揮権を強奪。一気に地球を滅ぼそうとする。
しかし地球側は決して諦めず、圓翔を阻止するべく頑強に抵抗。たまたま地球の近くにいた紫雀の弟の艦隊も地球側を援護し、ついには状況を引っ繰り返される。

圓翔はなお地球を滅ぼすことに固執し、部下を鼓舞して前線で暴れるが、桂小太郎（かつら こたろう）、坂本辰馬（さかもと たつま）、高杉晋助（たかすぎ しんすけ）といった地球側の猛者たちに敗れて両腕を失う。自分を殺すよう命じる圓翔だったが、あくまで和平を望む喜喜により生かされたまま捕らえられる。
どこまでも理想を追い求める喜喜の目を見た圓翔は、それがかつて自分が惹かれた妻のものと同じであることに気付き、「勝てる相手ではなかった」と自嘲する。しかしこれまで圓翔に付き従い多くの仲間を失ってきた強硬派の兵士は、「ここまできて戦うのをやめるなら、なんのために犠牲を払ってきたのか」と激昂し、圓翔を背後から銃撃。これを頭部と胸部に食らい、戦場の中に散ることとなった。

圓翔（銀魂）の関連人物・キャラクター

紫雀（しじゃく）／バルカス

戦場で幾度となく刃を交えたライバルにして戦友。アルタナ解放軍では同僚となり、その中核となって活躍した。
圓翔と比べると穏健派であり、地球への総攻撃も喜喜が示した覚悟を見て中止する。これが圓翔が暴発するきっかけとなった。

紫雀／バルカス（銀魂）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

紫雀（しじゃく）とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』（ぎんたま）の登場人物で、アルタナ解放軍の提督。「央国という星の皇子」という過去を持ち、当時はバルカスと名乗っていた。
地球を起点とする宇宙壊滅の危機を回避するため、“先んじて地球を滅ぼす”ことを目的に大艦隊を率いて地球に到来。徳川喜喜の体を張った交渉を受けて停戦に応じるが、強硬派の暴発を止められず、この鎮圧のために地球側勢力と手を結ぶ。戦後はアルタナ解放軍側の代表として賠償などの戦後処理に努め、地球の復興に尽力した。

一橋喜喜（ひとつばし のぶのぶ）／徳川喜喜（とくがわ のぶのぶ）

徳川幕府の第15代征夷大将軍。地球側の代表としてアルタナ解放軍に乗り込み、紫雀との停戦交渉をまとめる。
圓翔がこれに納得できずに暴れ回ると、仲間たちと共にこれを鎮圧。「我らは憎しみをぶつけ合うためにここに来たのではない」といって彼を許した。

一橋喜喜／徳川喜喜（銀魂）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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一橋喜喜（ひとつばし のぶのぶ）とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』（ぎんたま）の登場人物で、江戸幕府の次期征夷大将軍の座を狙う野心家。将軍就任以降は徳川喜喜（とくがわ のぶのぶ）と名乗るようになる。
非道で冷酷、高慢で残忍な人物。政敵の徳川茂茂を排除するために様々な謀略を進め、幕府を裏で操る天導衆と結託。犠牲を厭わぬ姿勢でついに将軍となるも、そこでようやく天導衆によって国が滅びかけていること、自分に味方がいないことに気付く。以降は主人公坂田銀時たちと共に命を賭して事態の幕引きを図った。

圓翔の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

声優交代は梅原裕一郎の急病が原因

長編アニメで、久々に登場したキャラクターの声優が変更になるのはままあることだが、圓翔は3話登場しなかった時期に急に声優が変わっている。
これは圓翔の声を担当していた梅原裕一郎が急性散在性脳脊髄炎にかかったためである。