鳳仙(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
鳳仙(ほうせん)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、夜王の異名と共に吉原桃源郷に君臨する楼主。地球人ではなく夜兎という異星の戦闘民族の出身で、老いてなお恐るべき力を持つ。
かつては宇宙海賊春雨の第七師団を率いて暴れ回り、これを引退してからは地球の吉原桃源郷を力で牛耳り支配する。夜兎特有の弱点である日光を毛嫌いすると同時に強く憧れ、太陽のような優しさを持つ日輪太夫に固執し、これを手元に留めるべく監禁。日輪を解放せんとする主人公坂田銀時らと熾烈な戦いを繰り転げた。
鳳仙(銀魂)の概要
鳳仙(ほうせん)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、夜王(やおう)の異名と共に吉原桃源郷(よしわらとうげんきょう)に君臨する楼主(ろうしゅ)。地球人ではなく夜兎(やと)という異星の戦闘民族の出身で、老いてなお恐るべき力を持つ。
かつては宇宙海賊春雨の第七師団を率いて暴れ回り、宇宙最強とも称される夜兎の豪傑星海坊主(うみぼうず)とも互角の戦いを演じている。その息子である神威(かむい)に「父を超える力が欲しい、自分も連れて行ってくれ」と乞われ、彼を部下に加えて戦士として鍛え上げた。
春雨を引退した後、地球の吉原桃源郷を力で牛耳り支配する。夜兎特有の弱点である日光を毛嫌いすると同時に強く憧れ、太陽のような優しさを持つ日輪太夫(ひのわだゆう)に固執し、これを手元に留めるべく監禁。日輪の足の腱を断ち、近づく者をことごとく葬る狂猛さを見せつけた。
その日輪の息子である晴太と彼女を再会させるため吉原桃源郷に乗り込んできた主人公坂田銀時(さかた ぎんとき)、鳳仙の支配からの脱却を求める吉原の用心棒月詠(つくよみ)らと熾烈な戦いを繰り転げる。
鳳仙(銀魂)のプロフィール・人物像
種族:夜兎
身長:183cm
体重:76kg
誕生日:8月10日
一人称:わし
CV:銀河万丈
厳かな雰囲気をまとう白髪の老人。しかしその実態は獰猛にして狂暴、逆らう者を力で粉砕することに愉悦を覚える戦闘狂。夜王の異名は「“夜の街”吉原の支配者」ではなく「圧倒的な力で夜兎の頂点に立った王」との逸話からつけられたもので、老いてなおすさまじい力を持つ。
夜兎は種族的に日光を苦手としているが、地下都市である吉原桃源郷で長く暮らしている鳳仙は特にその傾向が強く、一般的な夜兎が「日光に長時間当たると体調を崩す」程度なのに対して「日光を浴びると肉体が崩壊する」レベルになっている。
かつて唯一自分と互角に戦った星海坊主の実力を認めており、その息子である神威に対しても「強い戦士になる」と期待している。その神威が「自分より強い者を倒さないと闘争本能が満たされない」と勝負を挑んできた際は、「若造が生意気な」と怒りを剥き出しにする一方で「それでこそ夜兎の戦士」とどこか嬉しそうにしていた。
鳳仙(銀魂)の来歴・活躍
夜兎最強の戦士
徨安(こうあん)という星を母星とする宇宙人夜兎(やと)の一員として生まれる。戦闘民族として知られる夜兎の中でも別格の力を持ち、宇宙海賊春雨(はるさめ)の第七師団の団長として暴れ回った。
ある時、星海坊主(うみぼうず)の名で知られる夜兎の賞金稼ぎとトラブルになり、彼と交戦。三日三晩戦っても決着がつかず、その実力に驚嘆すると同時にかつてない猛者との立ち合いを喜び、同時に「トイレに行きたい」と言って戦闘を放棄した星海坊主に大いに呆れる。
それからしばらくした後、烙陽(らくよう)という星に部下ともども滞在している時に神威(かむい)という夜兎の少年と出会い、「自分と母を徨安まで連れて行ってほしい」と頼み込まれる。まだ幼く、叩きのめされながらも自分に一撃を見舞った神威の気骨と才能を気に入り、その頼みを受け入れる。しかし神威は結局父親に止められて母親を連れ出せず、自分1人で春雨の艦に乗る。
実は神威は星海坊主の子で、彼の母は「徨安から離れると長く生きられない」という特殊な体質の持ち主だった。星海坊主と暮らすため、戦争による環境破壊で環境の悪化した徨安を後にしたことが母の死因になったと考えた神威は、「母を救えなかった自分が許せない、父を超える力が欲しい」と考え、春雨への入団を決意したのだった。神威が星海坊主の子だと知った鳳仙は、将来は自分にも匹敵するほどの戦士になると期待し、師として彼を育てていく。
吉原桃源郷の支配者
神威を春雨に加えてからしばらくした頃、宇宙では地球という星が話題となっていた。この星は文明レベルが大きく遅れていたが、宇宙人たちに資源目的でむりやり開国させられ、その混乱の中で大きな動乱が巻き起こっていた。
このタイミングで鳳仙は春雨の第七師団長を引退して地球に向かい、吉原桃源郷という地下都市を作り上げる。表向きは大規模な女郎を経営しつつ、特権階級の人々に密会の場を提供し、同時にそこで得た情報で巨万の富を集めていく。やがて彼は吉原桃源郷の絶対的な支配者として、その存在を知る一部の地球人や宇宙人たちに恐れられるようになっていった。「暴れられるだけ暴れてきたが、老いた今振り返ってみれば人生に何も残していない。人生を終える前に何かを成したい、憧れてやまない太陽の光に触れてみたい」というのがその理由だった。
吉原の支配者として君臨する一方、鳳仙は日輪太夫(ひのわだゆう)という遊女に執着し、これを独占するようになる。夜兎は種族的に日光を苦手としており、鳳仙ですらもこれからは逃げられなかったが、日輪太夫は惜しみなく周囲に注ぐ暖かな愛情によって「太陽」を思わせる雰囲気を持っていた。日光を忌々しく思う一方で強い憧れを抱いていた鳳仙は、日輪太夫の優しさを通じて太陽を幻視したのである。
しかしそのための手段は日輪太夫を監禁した上で足の腱を切るという優しさの欠片もないもので、その非道な行いを知った多くの遊女たちを震え上がらせ、日輪太夫の救出を断念させる。一方その日輪太夫からは、「鳳仙は太陽の下でのんびりしたいだけのお爺ちゃん」だとその本質を早々に見抜かれて同情される。
夜王の最期
ある時、坂田銀時(さかた ぎんとき)という男が吉原桃源郷を来訪。銀時は「日輪太夫の息子」を自称する晴太(はるた)という少年に頼まれて、彼と日輪太夫を再会させようとしていた。あくまで日輪太夫を独占しようと目論む鳳仙はこれに激怒し、銀時たちを捕まえるよう部下に命じる。
同じ時、青年と呼べる年頃まで成長した神威が部下と共に鳳仙を訪問。彼らは春雨の代表として吉原桃源郷の支配者である鳳仙との友好の話し合いのためにやってきたのだが、「強い者と戦いたい」という夜兎の本能のまま振る舞う神威はそれをまったく無視して攻撃を開始。鳳仙もこれに応じ、かつての弟子の成長を感じ取って愉悦に浸るも、神威の部下たちの仲裁で水入りとなる。
一方、吉原の用心棒である月詠(つくよみ)を仲間に加えた銀時は、鳳仙の居城を兼ねた巨大な楼閣に潜入。「多くの遊女から慕われていた日輪太夫の救出」のために一致団結した彼らを直接叩き潰すべく、鳳仙は銀時に襲い掛かる。
恐るべき力を発揮して銀時を翻弄し、彼を援護しようとする月詠たちも圧倒する鳳仙だったが、銀時はすさまじい執念を見せつけて食い下がり、戦いは長引いていく。そうこうする内、銀時の仲間たちが吉原の天井部分のゲートを開き、そこから差し込む日光によって弱体化したところに銀時から渾身の一撃を食らわされて鳳仙は敗れ去る。戦いのダメージと日光による体細胞の崩壊で命尽きていく鳳仙の下に日輪太夫が駆け付け、彼が太陽に憧れていただけの老人であることを指摘すると、それを否定することなく静かに息を引き取った。
鳳仙(銀魂)の関連人物・キャラクター
星海坊主(うみぼうず)/神晃(かんこう)
夜兎の生きる伝説とも呼ばれる凄腕の賞金稼ぎ。かつて鳳仙と唯一互角に戦った人物でもある。
鳳仙は星海坊主の力量を高く評価しており、神威との会話でも引き合いに出している。
星海坊主/神晃(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
星海坊主(うみぼうず)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、ヒロインである神楽の父。星海坊主は通り名で、本名は神晃(かんこう)。
夜兎という宇宙人で、「宇宙最強の掃除屋」、「夜兎の生ける伝説」など数々の異名を持つ作中最高峰の猛者。地球で暮らし始めた神楽を案じ、当初は彼女を強引に連れ帰ろうとした。主人公の坂田銀時など、神楽の周囲に善良で気骨のある人物がいることを知ると考えを改め、彼女を地球に残す。薄毛を気にしていたり、娘かわいさで暴走したりと、ギャグシーンでの活躍が多い。
神威(かむい)
星海坊主の息子にして鳳仙の弟子。鳳仙の後を継いで宇宙海賊春雨の第七師団の団長に就任した夜兎の青年。性格は獰猛かつ好戦的で、「自分より強い者を倒したい」という夜兎の本能のまま鳳仙に挑みかかっている。
「お前を倒す」と公言する神威に対し、鳳仙は「生意気な若造」と怒りを覚える一方で「それでこそ夜兎の戦士」と評価もしており、彼との戦いの最中は凶悪ながらも楽しそうな笑みを浮かべていた。
神威(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
神威(かむい)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時が営む万事屋に居候する少女・神楽の兄。妹同様の赤毛が特徴で、宇宙最強とも言われる傭兵部族・夜兎族の一人です。童顔で笑顔でいることが多いのですが、一旦戦闘モードに入ると本能むき出しに。戦うことが大好きで、相手が強ければ強いほどいいと考えています。
日輪太夫(ひのわだゆう)
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