星海坊主/神晃(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

星海坊主(うみぼうず)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、ヒロインである神楽の父。星海坊主は通り名で、本名は神晃(かんこう)。
夜兎という宇宙人で、「宇宙最強の掃除屋」、「夜兎の生ける伝説」など数々の異名を持つ作中最高峰の猛者。地球で暮らし始めた神楽を案じ、当初は彼女を強引に連れ帰ろうとした。主人公の坂田銀時など、神楽の周囲に善良で気骨のある人物がいることを知ると考えを改め、彼女を地球に残す。薄毛を気にしていたり、娘かわいさで暴走したりと、ギャグシーンでの活躍が多い。

星海坊主/神晃(銀魂)の概要

星海坊主(うみぼうず)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、ヒロインである神楽(かぐら)の父。本名は神晃(かんこう)だが、作中ではもっぱら通り名の「星海坊主」の名で呼ばれている。
夜兎(やと)という他惑星の戦闘民族の出身で、その中でも当代随一とされるほどの強さを持つ。「宇宙最強の掃除屋(えいりあんばすたー)」、「夜兎の生ける伝説」など、数々の異名を持つ作中最高峰の猛者。

地球で暮らし始めた神楽を案じ、当初は彼女をむりやり連れ帰ろうとした。主人公の坂田銀時(さかた ぎんとき)や同僚の志村新八(しむら しんぱち)など、神楽の周囲に善良で気骨のある人物がいることを知ると考えを改め、娘の望みを飲んで彼女を地球に残す。
家出して宇宙海賊になった長男の神威(かむい)のことを探しており、その後もたびたび物語に登場。地球と宇宙の運命を懸けた終盤の戦いでは、銀時たちの心強い味方として伝説に語られるにふさわしい力を見せつけた。

薄毛を気にしていたり、娘かわいさで暴走したりと、シリアスな設定と圧倒的な強さのわりにギャグシーンでの活躍が多い。

星海坊主/神晃(銀魂)のプロフィール・人物像

年齢:40代
種族:夜兎
身長:168cm
体重:65kg
誕生日:7月20日
一人称:俺

CV:速水奨

宇宙最強の掃除屋として広くその名を知られる、作中最強クラスの実力者。性格は頑固親父そのものだが、家族に対しては滅法弱く、特に娘の神楽には甘い。頭髪がほとんどなく、育毛剤やカツラなどで対策しており、登場するたびに髪型が変わる。
歴戦の猛者ではあるがその分負傷も多く、特に左腕は神威によって失われており、現在は義手をつけている。夜兎は戦闘を得意とする民族だけに負傷する者が多く、義手や義足の技術が発達しているため、普通に腕があるのと遜色のない活動が可能となっている。

家族に向ける情は深く、亡くなった妻の江華を今もなお愛している。その江華は星の生命エネルギーであるアルタナの影響で不老不死と化した存在だったが、夫と共に母星である徨安を離れたことでその力を失い衰弱していく。星海坊主は彼女を救うために手を尽くしたが果たせず、妻と死別することとなった。
その強さと家族に向ける不器用な優しさは、銀時のイメージする「父親像」に近く、孤児である彼からはどこか羨望にも似た想いを向けられている。星海坊主は銀時の気骨を認める一方で神楽に近しい男であることからあれこれと余計な気を回しており、たびたび「娘に手を出すつもりなら覚悟しておけ」と伝えている。なんのかんの言いつつ、「あの男なら娘の相手として認めてもいい」程度には気に入っている。

星海坊主/神晃(銀魂)の来歴・活躍

妻との出会いと家族の崩壊

左から星海坊主、神威、神楽、江華。烙陽で幸せに暮らしていた。

若い頃から掃除屋(えいりあんばすたー)として活躍し、その実力を高く評価される。夜兎の中でも当代最強とされる猛者で、宇宙海賊春雨(はるさめ)の第七師団の団長でもあった鳳仙(ほうせん)とも成り行きから戦い、互角の勝負を演じている。
ある時、仲間との飲み比べに負けた罰ゲームで、夜兎の母星である徨安(こうあん)を訪れる。徨安は戦争によって環境が悪化し放棄されていたが、ここで江華(こうか)という女性と出会い、一目惚れして求婚。交流を重ねてその心を射止め、彼女を徨安から連れ出す。

結婚生活は順調で、長男の神威(かむい)と長女の神楽(かぐら)の二子に恵まれる。しかし実は江華は星の生命エネルギーであるアルタナによって不死を得た存在であり、母星を離れると長くは生きられない体質だった。星海坊主はなんとか妻を救おうと力を尽くすも、江華と死別することとなってしまう。
これらの事情を知った神威は、「父が連れ出したせいで母が死んだ」と激昂し、星海坊主に襲い掛かる。左腕を叩き潰され、息子が自分を殺す気だと察した星海坊主は、理性を失って反撃。神威を叩きのめし、「闘争本能が刺激されると家族でも本気で殺しにかかる」夜兎としての業に戦慄する。

その後神威は「父を超える力」を求めて出奔。星海坊主は連れ戻すために神威を追うも、次に顔を合わせた時に殺し合いになったらどうするのか、自分の中の本能を抑えられるのか分からず、本腰を入れて探せない状態を続けていく。1人残された神楽は、「自分がもう1度家族をつなぎとめる」ことを目標に、独自に旅立っていった。

侍との出会い

銀時(左)と張り合う星海坊主。根本的には似た者同士である。

神楽が地球に向かったという話を聞いた星海坊主は、慌てて彼女を迎えに行く。神楽は地球で万事屋(よろずや)というなんでも屋を経営している坂田銀時(さかた ぎんとき)という男の世話になっており、彼が暮らす部屋に押し掛けて居候まで決め込んでいた。
地球人、特に侍と呼ばれる戦闘階級の人々の悪い噂を聞いていた星海坊主は、腰に木刀を差している銀時もその手合いだろうと一方的に解釈し、「こんなところに娘を置いていけるか」と彼女を強引に連れ戻そうとする。

しかしこの時起きた事件を一緒に解決したことで、銀時や神楽の同僚である志村新八(しむら しんぱち)がただのチンピラではないことを理解し、彼らの気骨と器量をある程度認める。「江華の憧れた地球をこの目でもっと見たい」という神楽の望みを受け入れた星海坊主は、銀時に娘を預けていったん地球を去っていった。
それでも「娘が若い男の部屋で暮らしている」という事実は気が気でないようで、たびたび手紙を送ったり電話をしたりで神楽の近況を探ろうとしては「ウザい」と思われている。

アルタナの魔人

アルタナの魔人・虚(左)と戦う星海坊主。

その後も様々な賞金首を倒しながら神威の後を追い続け、彼が鳳仙の誘いに乗って春雨に入団したことを突き止める。その鳳仙は現役を引退していたが、神威は父譲りの実力を発揮して一個師団を任されるほどにまで出世しており、いよいよこれを追い詰める。
一方、銀時たちは地球で虚(うつろ)という男と戦い続けていた。虚は江華と同じくアルタナによって不死を得た存在で、長過ぎる生に飽きて「完全なる死」を求めて暗躍。天導衆という宇宙規模の秘密結社を乗っ取り、春雨をもその支配下に収めようとしていた。

虚を一目で「危険だ」と判断した星海坊主は、神威と彼が激突する前にこれを始末しようと考える。かつて一家で暮らした烙陽に降り立った星海坊主は、陽動のためにこの地を訪れていた虚と交戦。相手がアルタナによる不死者であることを見抜き、その体内に“別の星のアルタナの結晶体”を叩き込む。これにより虚は生命活動を停止し、勝負あったかと思われたが、「“アルタナの結晶体を打ち込まれる前に吹き飛ばされた右腕”の方から肉体を再生させる」という方法でこの攻撃を凌がれる。不意打ちされた星海坊主は右腕を斬り落とされ、ついに倒れる。
虚もまた消耗しており、陽動の目的を果たしたこともあって撤退。この戦いを見ていた神威は、誰よりもその実力を知る父が敗れたことに衝撃を受け、駆け付けた銀時、新八、神楽によって制圧される。星海坊主も一命を取り留め、神威と神楽も落ち着いた場所で改めて話し合い、家族は再生への一歩を踏み出す。

地球最大の危機

その後星海坊主は神威と一時休戦の約束を交わし、自身の確実な死のために地球を、そして宇宙をも滅ぼそうとする虚を討つために銀時に協力する。宇宙中を回って様々な星のアルタナの結晶体を集め、これを利用して虚を倒すのが星海坊主の作戦だった。
星海坊主が準備を整えて地球に来た時には、すでに虚によってアルタナが暴走を始めており、出力の差から結晶体程度では有効打にならなくなっていた。それでも銀時たちは地球の技術でなんとかアルタナの暴走を食い止めながら虚との戦いを繰り広げており、星海坊主もここに参戦。万事屋がつないできた無数の絆が力となってアルタナの暴走を収束させ、虚もアルタナの奔流の中に消える。

星海坊主の一家は、それぞれがすでに新しい居場所を手に入れていたこともあり、違う道を歩みながらも「自分たちは家族なのだ」とも想いを忘れないことで新たな絆を結ぶ。虚が復活した際には、星海坊主と神威はそれを見越していたかのように地球に駆け付け、銀時たち万事屋の戦いをサポートしている。

星海坊主/神晃(銀魂)の関連人物・キャラクター

神楽(かぐら)

夜兎の少女。夜兎の中でも別格で強力な星海坊主と江華の娘なだけはあり、まだ子供ながらすさまじい戦闘力を持つ。性格はマイペースで自由奔放、押しが強くて食いしん坊。一方で家族や仲間に対する情は深く、彼らのために無茶をすることもしばしば。
星海坊主にとっては大切な娘であり、彼女の望みを尊重して地球に滞在することを許可した後もたびたび手紙や電話で連絡している。神楽は父のそんな気遣いをウザったく感じる一方でありがたいものとしても受け取っており、彼女なりに父を大切にしている。

renote.net

神威(かむい)

宇宙海賊春雨の一個師団を預かる夜兎の青年。普段はニコニコしているが異常に好戦的で、「強い」と感じた相手を確認すると団長としての任務を放棄して突っ込んでいく。作中上位の実力者で、戦いに興じてくると凶悪な笑みを浮かべる。
神威にとって星海坊主は「実の父」にして「超えるべき高い壁」、さらには「母を死なせた憎むべき男」であり、1度殺す気で襲い掛かって左腕を奪うも反撃で半殺しにされている。星海坊主が作中で宇宙のあちこちを巡っているのは、家出した神威を連れ戻すというのが大きな目的だが、「もしまた神威に襲い掛かられたら、以前のように逃走本能のまま暴走して息子を殺してしまうのではないか」とも危惧しており、内心では再会を恐れている。

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近藤勲(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

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近藤勲(こんどういさお)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」において、江戸に屯所を構える武装警察・真選組の局長を務める人物です。隊士たちからの人望も厚く、頼り甲斐のある大人の男性ですが、一方で志村新八の姉・妙にしつこく言いよるストーカーとしての側面も持っています。その風貌から「ゴリラ」と呼ばれることが多い、筋骨隆々の身長180cmを上回る大男です。

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