江華(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

江華(こうか)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、ヒロインである神楽の母親。物語開始時点で故人である。
夜兎という宇宙人で、その母星である徨安で暮らしていた。ある時同じ夜兎である星海坊主に一目惚れされ、熱心に口説かれる中で次第に自身も彼を受け入れて結婚。神威と神楽の2人の子に恵まれる。実は星の生命エネルギーであるアルタナによって不老不死となった存在で、徨安を離れては長く生きることができない。自身は運命を受け入れていたが、彼女の死をきっかけに一家は離散していった。

江華(銀魂)の概要

江華(こうか)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、物語のヒロインである神楽(かぐら)の母親。物語開始時点で故人である。
夜兎という宇宙人で、その母星である徨安(こうあん)で暮らしていた。徨安は戦争とそれが原因の汚染によって放棄されていたが、夜兎の中でもとある一族だけは汚染への耐性が強かったため、母星を捨てるに忍びず留まり続けた。江華はその末裔で、星の生命エネルギーであるアルタナの影響で不老不死となっていたが、自分以外には誰もいない星で孤独に暮らしていた。

ある時、同じ夜兎の青年神晃(かんこう)こと星海坊主が徨安を訪れ、「ここに人が来るとは珍しい」と顔を見に行ったところで一目惚れされる。それ以降彼に熱心に口説かれるようになり、その中で自身が孤独を持て余していたことに気付き、共に歩むことを決意。星海坊主の妻となり、宇宙へと旅立つ。アルタナの影響を強く受ける存在となっていた江華は、徨安を離れては長く生きることができない体質だったが、星海坊主の妻となった時点で早くに死別するだろうことは覚悟していた。
その後烙陽(らくよう)という星で暮らし始め、星海坊主との間に神威(かむい)と神楽の2人の子を儲ける。しかし次第にアルタナの欠乏から体調を崩し、神威と神楽がまだ幼い頃に息を引き取る。その死をきっかけに、それぞれの方法で彼女を救おうとしていた星海坊主と神威は決裂し、2人を追いかける形で神楽も烙陽を発つなど、一家は一時離散することとなった。

江華(銀魂)のプロフィール・人物像

CV:釘宮理恵

冷淡なようで親切、荒れ果てた徨安を愛する懐の深い女傑。当初は他者を突き放すような言動も多かったが、長い時を孤独に生きてきたのが原因で、星海坊主と家庭を持ってからは他人を気遣う言動も増えていった。
出会った当時の星海坊主よりは遥かに強く、作中でも上位の実力者の1人に上げられる。星海坊主は一目惚れした時からずっと彼女には頭が上がらず、結婚してからは「鬼嫁になった」と語っているが、今でも深く彼女を愛している。

自身も家族を深く愛し、家族からも愛されていたが、その愛情の深さが災いして自身の死後に家族が割れるきっかけを作ってしまっている。特に「なんとか江華を救おう」と考えた星海坊主と神威は擦れ違った末に殺し合いまで演じており、「普通の人間ではない自分が家族を持つのは許されないことだったのか」との苦悩を抱えながら息を引き取った。
どうか元の仲の良い家族に戻ってほしいとの江華の願いは、弱っていく彼女の側に居続けた神楽によって受け継がれ、彼女とその仲間たちの活躍で果たされることとなった。

江華(銀魂)の来歴・活躍

徨安のヌシ

孤独に暮らしていた江華は、ある日“仲間内の罰ゲーム”で徨安にやってきた星海坊主(右)に一目惚れされる。

夜兎(やと)と呼ばれる宇宙人の母星である徨安(こうあん)で生まれる。徨安は戦争とそれが原因の汚染によって放棄されていたが、夜兎の中でもとある一族だけは汚染への耐性が強かったため、母星を捨てるに忍びず留まり続けた。江華はその末裔で、星の生命エネルギーであるアルタナの影響で不老不死となっていたが、自分以外の一族はすでに滅び、誰もいない星で孤独に暮らしていた。
ある時、同じ夜兎の青年神晃(かんこう)こと星海坊主が“仲間との飲み比べで負けた罰ゲーム”で徨安を訪れ、「ここに人が来るとは珍しい」と顔を見に行ったところで彼に一目惚れされる。

それ以降熱心に口説かれるようになり、当初はこれを断っていたが、やがて徨安に足繁く通うようになった星海坊主と話すのを心待ちにするようになる。あまりに長く生きる中で感情が摩耗していただけで、自身が孤独を持て余していたことに気付いた江華は、「もう1人でいるのは嫌だ、誰かと共に歩みたい」との意識に目覚め、自分を愛してくれる星海坊主をその相手に選び、彼と「2度と自分に孤独を味わわせない」という約束を交わす。
かくして星海坊主の妻となり、彼に誘われるまま宇宙へと旅立つ。これは夜兎でも屈指の猛者である星海坊主だろうと、徨安に長く留まれば汚染の影響は免れないための判断だったが、同時にそれは“徨安のアルタナの影響を受けられない場所では長く生きることができない”自分が夫と早くに死別することを覚悟してのことでもあった。これらの事情について江華は星海坊主に説明しておらず、それが後の悲劇の一因ともなった。

家族との生活

その後烙陽(らくよう)という星に落ち着き、星海坊主との間に神威(かむい)と神楽(かぐら)の2子を儲ける。家族を愛し、亜族に愛される幸せな日々を送っていたが、アルタナの欠乏から次第に体調を崩し、ついには起き上がることもできない状態となる。
ここでようやく江華の体質のことを知った星海坊主は、「自分が徨安から連れ出したせいで江華が死んでしまう」と慌て、なんとか彼女を救う方法はないかと奔走。「妻が生き永らえるなら別々に暮らすことになってもいい」とまで考えるが、「2度と孤独を味わわせない」という彼女との約束によってその選択を躊躇する。

神威もまた母の異変を感じ取り、徨安に行けばそれが治ることを知って、烙陽を来訪していた宇宙海賊春雨(はるさめ)と交渉して「自分と母親を徨安に連れていく」という約束を取り付ける。別々の方法で江華を救おうとした星海坊主は擦れ違い、ついには殺し合い、星海坊主は左腕を喪失。息子の殺意に反応して本気で神威を叩き伏せ、「闘争本能に火が付いたら我が子でも殺しかねない」夜兎の業に恐怖する。
壊れていく家族を前に何かをすることもできず、ただ側にいてくれる神楽に「元の仲の良い家族に戻ってほしい」との願いを伝えながら江華は息を引き取る。母を救えなかった神威は「父が徨安から連れ出したせいで母は死んだ、あの男に勝てるだけの力が欲しい」と出奔。星海坊主はそれを追いかけて宇宙に旅立つも、きっかけがあれば自分の子すら殺しかねない己に怯え、神楽ともやや距離を置く。母の願いを叶えるために神楽もまた旅立ち、彼女と彼女が地球で出会った仲間たちの力で、それは実現することとなった。

江華(銀魂)の関連人物・キャラクター

星海坊主(うみぼうず)/神晃(かんこう)

夜兎の生きる伝説。宇宙最強とも称される作中最高峰の猛者。家族に対しては滅法甘く、特に娘の神楽にはとことん弱い。
若い頃に飲み比べに負けた罰ゲームで徨安を訪れ、そこで出会った江華に一目惚れして求婚。交流を重ねる中で彼女の心を射止め、夫婦となる。「結婚したら鬼嫁になった」などとも語っているが、死別した後も江華を愛し、彼女を救えなかったことを悔いている。

renote.net

神威(かむい)

夜兎の青年。宇宙海賊春雨の第七師団を預かる、作中でも上位クラスの猛者。獰猛かつ好戦的で、夜兎であることに強い誇りを持つ。
江華と星海坊主の最初の子であり、母を救えなかった自分と彼女を死の運命に追いやった父を憎んでいる。

renote.net

神楽(かぐら)

夜兎の少女。江華と星海坊主の娘。天真爛漫で自由奔放、大飯食らいで家族や仲間に対しては深い情愛を注ぐ。
江華の死をきっかけに離散してしまった自分の家族を蘇らせることを悲願としている。地球で出会った仲間たちと協力してそれを果たした後は、母の墓前に報告している。

renote.net

江華(銀魂)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

YAMAKUZIRA
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