ジェイガルシア・サターン聖(ONE PIECE)の徹底解説・考察まとめ
ジェイガルシア・サターン聖とは、海賊を題材とした少年漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の登場人物。世界の秩序を守るために800年前に発足された世界政府の最高権力者・五老星(ごろうせい)の1人である。黒い帽子を浅くかぶった老男性で、左目の横に大きな傷があるのが特徴だ。五老星は初登場から長らく名前が登場していなかったが、原作漫画第1073話にて、初めてこのジェイガルシア・サターン聖の名前が明らかになった。「科学防衛武神」の役割を持つ。未来島エッグヘッドにて失態を犯してイムに粛清されて死亡した。
偉大なる航路(グランドライン)編
初登場
ジェイガルシア・サターン聖を含める五老星が登場したのは、原作漫画第233話「世界最高権力」だ。
当時王下七武海だったサー・クロコダイルが、砂の国アラバスタ王国を乗っ取ろうとしていたことが発覚し、逮捕された。当然クロコダイルは王下七武海から除名。サターン聖達は、急いで後任に海賊を探すことになった。しかし王下七武海に加盟することができる海賊は、他の海賊への抑止力となり得る知名度や実力が必要。かつ、世界政府への協力をある程度許容する海賊となれば、そうホイホイと新しい人材が見つかるはずもなく。サターン聖達はクロコダイルを倒した、主人公のモンキー・D・ルフィという存在に頭を痛め、後任人事の話し合いを続けるのだった。
新世界編
世界会議(レヴェリー)編
4年に1度、世界政府加盟国のを代表する50人の王が、天竜人(世界貴族)の住む、聖地マリージョアに集まり、大規模な会議が開かれる。これを世界会議(レヴェリー)と呼ぶ。
五老星は世界会議に自体には参加しない。ジェイガルシア・サターン聖は、他の五老星達と共にマリージョアに建つパンゲア城の玉座へと向かった。パンゲア城の玉座には、誰も座らない玉座がある。これは、「この玉座に誰も座らない」、つまり「誰か一人が世界を支配することはない」という世界の平和と平等を示すための象徴になっており、”虚(から)の玉座”と呼ばれている。しかしただ1人、この”虚の玉座”に座ることができる人物がいる。それがイムという人物だ。正体は不明だが、世界政府の最高権威である五老星よりも、さらに上の存在であることが明らかになっている。ジェイガルシア・サターン聖はイムに跪き、歴史から消すべき人物の名をイムに尋ねるのだった。
悪魔の実「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」の覚醒
主人公モンキー・D・ルフィの食べた悪魔の実「ゴムゴムの実」は、実は「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」という悪魔の実だったことが、ワノ国編で判明した。ニカはかつて存在したという太陽の神の名で、自由な発想をもって戦い、人々を笑顔にしたという。世界政府はこの「ゴムゴムの実/ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」を危険視しており、800年前からずっと世界政府の管理下に置こうとしてきた。しかしただの一度もこの悪魔の実を管理下に置くことができなかった。
ジェイガルシア・サターン聖達は、天竜人直属の諜報機関「CP-0/サイファーポール”イージス”ゼロ」の特級エージェントを使って、四皇カイドウが確実にルフィを仕留められるよう横槍をいれさせた。五老星の1人は、ルフィとの戦いを楽しんでいたカイドウが水をさされたことに怒りを抱くことに対して心配をしていたが、ジェイガルシア・サターン聖は、「その方がましという未来があったとしたらどうだ? 不安要素は潰すのが一番だ……」と彼を諭す。それほど、「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」の能力者であるルフィは五老星にとって危険な存在になっていた。
しかし五老星の目論見は軒並み敗れ、カイドウがルフィに敗北してしまった。五老星はせめて”ニカ”の能力についてだけでも隠蔽をしようとしたが、ルフィの覚醒した”ニカ”の姿は、世界経済新聞者のモルガンズによって全世界にばらまかれてしまうのだった。
ルルシア王国消滅
世界会議(レヴェリー)で、アラバスタ王国の王ネフェルタリ・コブラが殺害された。新聞はそれを大きく報道し、犯人は反世界政府組織・革命軍のNo.2でルフィの義兄でもあるサボだと伝えた。このニュースは革命軍にも衝撃を与え、真相を確認するためにも、この事件の直後行方がわからなかったサボを探し始める。するとしばらく経って、行方がわからなくなっていたサボから、カマバッカ王国にいる革命軍の総司令官モンキー・D・ドラゴン達にに連絡が入った。サボは、偉大なる航路(グランドライン)にあるルルシア王国に潜伏しているという。海軍もこの通信を傍受していた。それを聞いたジェイガルシア・サターン聖は「ルルシア……」と小さくつぶやいた。他の五老星も同様に息をつき、通信を傍受した海兵達に「通信部よく聞け………お前達は何も探知していない 何も傍受していない…『ルルシア王国』?――そんな国は……元々…ないではないか…」と零した。その直後、ルルシア王国は天から降り注ぐ巨大な光の柱に包まれて姿を消したのだった。
未来島エッグヘッドでの戦い
未来島エッグヘッドには、世界一の頭脳を持つ天才科学者Dr.ベガパンクの研究所がある。ルフィ達麦わら海賊団は、ワノ国を発った後、エッグヘッドに到着した。そこでDr.ベガパンクと出会い、ベガパンクから自分を世界政府の暗殺者から守ってほしいと依頼される。ルフィは面白そうだからとそれを了承した。その頃、エッグヘッドにはジェイガルシア・サターン聖や海軍本部大将の黄猿/ボルサリーノを乗せた船が向かっていた。エッグヘッドに向かった船はサターン聖を乗せた船だけではない。国家戦力クラスの戦力を集結させる「バスターコール」以上の戦力である巨大軍艦20隻を含む大小100隻の船団が集まった。大将・黄猿や9人の海軍中将が率いる総勢3万人を超える海兵がエッグヘッドを取り囲む。サターン聖は船の中から新聞や盗聴用の黒電伝虫を使って状況を把握するために務めた。
黄猿がエッグヘッドに乗り込み、パシフィスタを掌握。それに続いて海軍が続々と上陸した。エッグヘッドの上層部・研究層(ラボフェーズ)にいたDr.ベガパンク達は、黄猿との戦闘で下層・工場層(パビリオフェーズ)に落ちてしまった女海賊ジュエリー・ボニーを探すために工場層に向かう。その時、異様な雰囲気が島に流れ、魔法陣のような模様が地面に浮かび上がる。そこから現れたのは、2本の腕と6本の足を持つ蜘蛛のような異形に姿を変えたサターン聖だった。サターン聖はDr.ベガパンクと久方ぶりの再会を果たす。その瞬間、ボニーはくまの自我を残さないように命令したサターン聖に刀を突き立てた。しかしサターン聖の力は圧倒的で、ボニーは為す術なく捕まってしまう。サターン聖はボニーを殺すように周囲の海兵に命令を出した。しかし突如としてエッグヘッドに現れたパシフィスタ・くまのせいで海軍は大ダメージを負う。くまには自爆システムを搭載しておくようにとサターン聖はベガパンクに命令をしていたが、ベガパンクはその命令に背いていた。しかもくまや他のパシフィスタに命令を出せる権利・威権順位を「五老星」よりもボニーを上に設定していたのだ。おかけでくまを始めとするパシフィスタはボニーの命令を聞き始めてしまう。サターン聖は怒髪天を衝き、ベガパンクを一刺しにする。そこへ現れたのは、再び”ニカ”の力を発揮したルフィだった。ルフィは自由な戦い方でサターン聖や黄猿を圧倒し、ベガパンクを救おうとした。しかしベガパンクがサターン聖かた受けた傷は致命傷に至っていた。ベガパンクが息絶えたのと同時に、全世界に向けてベガパンクからの緊急放送が発信され始める。世界一の天才が自ら世界に呼びかけたことで、世界各地が大騒ぎになった。しかしこれから放送される内容はサターン聖達「五老星」にとっておそらく不都合なものである。そう考えたサターン聖は、ベガパンクの放送を阻止するために、他の「五老星」のメンバーをエッグヘッドに呼び寄せた。そして麦わらの一味の相手をしながら。ベガパンクの配信をしている配信用電伝虫の場所をさがした。ベガパンクの分身である「猫(サテライト)」の1人でベガパンクを裏切った「欲(ヨーク)」は、配信用の電伝虫がエッグヘッドで突然暴れ出した鉄の巨人の中にあると確信する。サターン聖は他の「五老星」のメンバーと共に鉄の巨人の元へ向かい、巨人を攻撃した。ベガパンクのメッセージは最後まで語られることなく、途絶えたかと思われたが、途切れ途切れに配信は続いた。サターン聖は鉄の巨人の処理を他のメンバーに任せて、巨兵海賊団の船でエッグヘッドから脱出しようとしているルフィやボニーを追う。複数の巨人族を相手に遅れを取ることなく、むしろサターン聖が優位に見えた。しかし”ギア5”で”ニカ”の姿になったルフィと、悪魔の実「トシトシの実」の力で”ニカ”の姿に変身したボニーにより、深手を負わされるのだった。
サターン聖の死亡
未来島エッグヘッドにてサターン聖はベガパンクの殺害に成功した。ルフィ達には逃げられてしまったが、イムが望んでいたもの、ベガパンクの頭脳を持った「猫(サテライト)」の1人「欲(ヨーク)」、ベガパンクの脳が保管されている「パンクレコーズ」、膨大なエネルギー源「マザーフレイム」を使用するための「融合炉(パワープラント)」。全て手に入れることができたので上々だとサターン聖は思っていた。しかしイムはそんなに寛大ではなかった。”空白の100年”に実在していたという世界で初めて海賊と呼ばれた男ジョイボーイと同じ力を秘めたルフィを取り逃がしたことをイムは許さなかった。イムは聖地マリージョアに、サターン聖はエッグヘッド沿岸の海軍の船にいた。海軍本部中将達を前にサターン聖は突然苦しみだす。身体から黒い煙のようなものが漏れ出し、サターン聖の身体は徐々に干からびていった。そして覇王色の覇気のような黒い雷が走ったのと同時にサターン聖は白骨化して死亡した。
ジェイガルシア・サターン聖の関連人物・キャラクター
五老星(ごろうせい)
CV:平野正人、緒方賢一、野田圭一、増谷康紀(左から順に)
※右端がジェイガルシア・サターン聖(CV:園部啓一)
世界政府の最高権力を担う5人の老男性から成る組織。この5人は、世界政府を作った20人の末裔・天竜人(世界貴族)の中で最高位に当たる。ジェイガルシア・サターン聖の同僚であり、顔ぶれは20年以上前から変わっていない。「空白の100年」や「Dの一族」など、世界に関する重大な秘密を知っており、秘密を守り続けている。危険因子の選定を行い、その危険から秘密を守るためにそれらを徹底的に抹殺する決断を下してきた。
ONE PIECE(ワンピース)の五老星まとめ - RENOTE [リノート]
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五老星(ごろうせい)とは、大人気海賊漫画『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する5人の世界政府の世界政府最高権力者の総称。世界政府を作った「20人の王」の末裔である世界貴族”天竜人”の中でも最高位である5人の老人を指す。初登場から長らく名前は登場していなかったが、最終章に入り満を持して5人全員の名前が明かされた。
「空白の100年」や「Dの一族」など、世界に関する重大な秘密を知っており、世界の支配と秩序のために危険因子を徹底的に抹殺する決断を下す。
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ONE PIECE(ワンピース)のドーピングまとめ
尾田栄一郎によって描かれた大ヒット漫画『ONE PIECE』。作中では現状の実力では敵わない相手を倒すため、しばしばドーピングしてパワーアップする描写がみられているのだ。ルフィのように「ゴム人間」としての能力を生かしたものや、「ランブルボール」「エネルギー・ステロイド」などの薬を用いるものなどその形態は多岐にわたっている。本記事では『ONE PIECE』に登場したドーピングの内容を、まとめて紹介する。
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ONE PIECE(ワンピース)の賞金稼ぎまとめ
『ONE PIECE』(ワンピース)は、日本の漫画家・尾田栄一郎が描く海賊を題材にした少年漫画。主人公のモンキー・D・ルフィを始めとする多くの海賊が登場する。そして海賊を取り締まる組織として海軍という組織がある。ただ海賊に敵対する主な存在は海軍だけではない。賞金稼ぎという職業の人間もいる。賞金稼ぎは海賊を捕まえ、海軍にその身柄を引き渡すことで懸賞金をもらって生計を立てている人物だ。麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロも、ルフィの仲間になって海賊になる前は賞金稼ぎをしていた。
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ONE PIECE(ワンピース)の現実になったウソップの嘘まとめ
尾田栄一郎によって描かれた世界的大ヒット漫画『ONE PIECE』。麦わらの一味の狙撃手であるウソップは毎日のように多種多様な嘘をつき、「勇敢な海の男」目指して船出した後も嘘とハッタリでその場をやり過ごす面が多く見られた。しかし冒険を続けるうちに昔ついていた嘘が現実のものとなり、強大な敵とも渡り合えるようになるまでに成長したのである。本記事では『ONE PIECE』作中でウソップがついた嘘のうち、現実になった物をまとめて紹介する。
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ONE PIECE(ワンピース)の世界政府関連用語まとめ
尾田栄一郎によって描かれた世界的大ヒット漫画『ONE PIECE』。作中では世界を牛耳る巨大な権力として「世界政府」の存在がある。彼らは「海軍」や「サイファーポール」といった組織を率い、政府にとって都合の悪い真実を解き明かそうとする者たちに、容赦ない制裁を加えている。本記事では『ONE PIECE』の作中に登場する世界政府に関連する用語について、まとめて紹介する。
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目次 - Contents
- ジェイガルシア・サターン聖の概要
- ジェイガルシア・サターン聖のプロフィール・人物像
- ジェイガルシア・サターン聖の能力
- 牛鬼(ぎゅうき)
- ジェイガルシア・サターン聖の武器
- ジェイガルシア・サターン聖の来歴・活躍
- 過去
- 鉄の巨人・エメトの研究
- ゴッドバレー事件
- バーソロミュー・くまとの再会
- 偉大なる航路(グランドライン)編
- 初登場
- 新世界編
- 世界会議(レヴェリー)編
- 悪魔の実「ヒトヒトの実 モデル”ニカ”」の覚醒
- ルルシア王国消滅
- 未来島エッグヘッドでの戦い
- サターン聖の死亡
- ジェイガルシア・サターン聖の関連人物・キャラクター
- 五老星(ごろうせい)
- イム
- バーソロミュー・くま
- ジェイガルシア・サターン聖の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- サターン聖の衝撃の死
- ジェイガルシア・サターン聖の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 名前の由来はジェローム・ジョン”ジェリー”ガルシア説
- キャラクターモデルはカール・マルクス
- 名前に入る惑星は土星(サターン)
- 黄猿裏切りの要因となるという考察