ジェイガルシア・サターン聖（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ジェイガルシア・サターン聖の概要

ジェイガルシア・サターン聖とは、海賊を題材とした少年漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。

『ONE PIECE』の世界には、平和と秩序を守るために800年前に発足された世界政府という巨大組織がある。その世界政府の最高権力者が5人の老男性から成る五老星（ごろうせい）という組織で、ジェイガルシア・サターン聖はその中の1人だ。五老星が初登場したのは、原作漫画第233話「世界最高権力」。そこから長らく五老星のメンバーの名前は登場していなかった。キャラクター人気投票でもA～Eのアルファベットで区別され、読者間でも身体的特徴を持って識別されていた。

ジェイガルシア・サターン聖は、黒い帽子を浅くかぶった老男性で、左目の横に大きな傷があるのが特徴だ。原作漫画第1073話「ミス・バッキンガム・ステューシー」にて、初めて名前が登場。初登場から21年という歳月を経て、五老星の中で一番最初に名前が登場した人物となった。その後、「科学防衛武神」という役割を持っていることも判明した。動物系悪魔の実のような能力を持っており、「牛鬼（ぎゅうき）」という化け物に変身することができる。五老星としては初めて戦闘が描かれた人物でもあり、テレパシーや不死身じみた再生力などその反則的かつ多彩な能力から様々な憶測を呼んでいる。

未来島エッグヘッド編では、自らがエッグヘッドに趣き、世界一の天才科学者Dr.ベガパンクの暗殺や居合わせた主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味の抹殺を試みた。ベガパンクの殺害には成功したものの、ルフィ達をエッグヘッドから逃がしてしまうという失態を犯し、世界政府の真の支配者であるイムに粛清され、死亡した。「科学防衛武神」の任や「五老星」の座は、「神の騎士団」の最高司令官フィガーランド・ガーリング聖の引き継がれた。

ジェイガルシア・サターン聖のプロフィール・人物像

CV：園部啓一

世界政府の最高権力者・五老星の1人。黒い帽子を浅くかぶった、左目の横に大きな傷がある老男性。ボリュームのある白いヒゲと太めで白いドレッドヘアも特徴的だ。歩くのに不自由があるのか、杖を持っている。黒いスーツを着ており、ネクタイはやや緩めに締めている。

天竜人と同様に人命を軽く見ており、人間のことを虫けら程度にしか思わない。革命軍のバーソロミュー・くまやその娘に対する仕打ちなどから、読者からはクズと評されることもある。またエッグヘッド編でDr.ベガパンクの世界配信止められなかった、トシトシの実を軽く見た結果、その能力者であるジュエリー・ボニーに一杯食わされるなどの数々の失態により、5ちゃんねるの板の1つ「なんJ」などでは無能説も囁かれる。

ジェイガルシア・サターン聖の能力

牛鬼（ぎゅうき）

五老星は何か得体の知れない生き物に変身できる能力がある。これが悪魔の実の能力なのかは不明だ。ジェイガルシア・サターン聖も黒い何かに変身している様子が描かれている。

第1094話では、2本の腕と6本の足を持つ蜘蛛のような異形の姿を披露した。これによりジェイガルシア・サターン聖が動物系悪魔の実の能力者である可能性が高まった。また動物系悪魔の実の能力者が覚醒した時に纏う黒い羽衣のようなものを纏っていることから、サターン聖が動物系悪魔の実の能力者だった場合、その実力は覚醒段階に至っていると考えられる。

第1110話ではサターン聖の変身した姿が「牛鬼（ぎゅうき）」と呼ばれるものだったことが判明。「牛鬼」とは西日本に伝わる妖怪の名前で、牛の首、鬼の顔、昆虫のような身体をしているとされている（諸説あり）。また毒を吐くことができ、大半は非常に残忍・獰猛な性格であるともされる。

ジェイガルシア・サターン聖の武器

五老星は不思議な能力を持っているようだが、普段の戦いは銃や刀を用いて戦うようである。ジェイガルシア・サターン聖も銃を構えて戦おうとする様子が描かれた。

ジェイガルシア・サターン聖の来歴・活躍

過去

鉄の巨人・エメトの研究

新世界編から約200年前。聖地マリージョアは、謎の鉄の巨人（名前：エメト）の襲撃を受けたことがある。天竜人が住む聖地が襲われたのだ。本来であれば鉄の巨人は廃棄するべきだった。事実、廃棄するようにとの命令は出ていた。しかしサターン聖は万が一バレた際は自分が庇うから、鉄の巨人を研究するようにと当時の科学者達に命じたのだった。

ゴッドバレー事件

新世界編から38年前、西の海（ウエストブルー）にあるゴッド・バレーという世界政府非加盟国で天竜人による先住民一掃大会が開かれた。天竜人が人狩りをして楽しむこのイベントには、ジェイガルシア・サターン聖もいたことが明らかになっており、子供の頃のバーソロミュー・くまと対峙していたことがわかっている。

バーソロミュー・くまとの再会

革命軍として活躍し、南の海（サウスブルー）のソルベ王国の国王に即位。そして海賊となった、異色経歴を持つバーソロミュー・くまの娘・ボニーは、「青玉鱗（せいぎょくりん）」という難病に患っていた。その治療法を求めて、くまは世界一の頭脳を持つ天才科学者Dr.ベガパンクの元を訪れた。バッカニア族という特殊な血筋であるくまに、ベガパンクはボニーの治療費をタダにする代わりにくまを素体にクローン兵を作らせてほしいと依頼した。しかしそのことがサターン聖の耳にも入ってしまう。海賊であるくまをモデルとしたクローン兵を所持することは、世界政府としての面目が立たない。そこでサターン聖は、くまに王下七武海に入るように要請。くま自身も改造を受け、人間兵器となるように言う。そして最終的に思考と自我をなくせと言った。それはつまり死ねと言っているようなもので、ベガパンクは猛反対した。しかしくまはボニーを助けられるならと喜んでその条件を飲むのだった。