ジャングルの王者ターちゃん♡(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ジャングルの王者ターちゃん♡』とは徳弘正也が1988年から『週刊少年ジャンプ』にて連載していたギャグ&バトル漫画作品。またテレビ東京系列にて放送されたアニメ作品である。サバンナに捨てられチンパンジーに育てられたターちゃんが、妻ヂェーンや仲間たちと共にアフリカのジャングルの平和を守る。日常編では密猟者たちと戦い、長編に入るとターちゃんに挑んでくる悪の格闘家と戦うことでターちゃん自身が肉体的に精神的に成長していくストーリーである。

世間一般に知られている表の異種格闘技団体とは異なる裏の異種格闘技団体である。世界規模の巨大組織であり表の格闘技にも進出しようとしていた。
過酷なルールで試合をおこなっており、対戦相手が再起不能になるまで闘い続けなければいけない。
さらにMAXはケルベロスと組んで改造人間を造り、世界中のトーナメントを征服しようと目論む。

ケルベロス

研究のためなら法に触れることも厭わない闇の医学組織。
改造人間やサイボーグにする手術をしたり、クローン技術の研究をしたりなど倫理観を無視した高度な医療行為をおこなっている。
MAXがスポンサーで資金提供し、屈強な改造人間やコントロールチップを埋め込みロボット化した格闘家を造り出していた。

『ジャングルの王者ターちゃん♡』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ターちゃん「ちくしょう、おれは頭が悪いのでこ これ以上説明できないのだ」

中国西派トーナメントで優勝したがターちゃんはこの闘いに参加したことをとても後悔している一言。
お金のために白華拳の次期大道師候補を殺害した黒龍拳の主将は悪いが、私利私欲のために闘う人間である限りこの闘いに関わった人たち全てに少しずつ責任があるとターちゃんは考える。だがターちゃんは理由をうまく説明できず「ちくしょう、おれは頭が悪いのでこ これ以上説明できないのだ」と悔し涙を流す。

ターちゃん「男は何度か泣いて本当の男になるのさ」

アメリカで開催されたプロフェッショナル異種格闘技オープントーナメントにてターちゃんがコーガン兄弟の長男マイケルと闘ったときの一言。
自分より強い相手と闘ったことがなかったため傲慢でプライドが高い人間になってしまったマイケルの根性をターちゃんは叩き直す。
マイケルは心も体もボロボロになって悔し涙を流すが、ターちゃんはすぐに駆け寄り「男は何度か泣いて本当の男になるのさ」と優しい言葉をかける。
常にNo.1でいなければならないという呪縛から解き放たれたマイケルの心は解れて穏やかな性格になる。

敵を倒すのではなく仕留めるためにターちゃんが渾身の力を発揮する名場面

ヴァンパイア王国の戦いでの名場面。
ダン国王は不死身のヴァンパイアといわれていて何度ダウンしてもすぐに回復する。ロボット化したダン国王の圧倒的な力には敵う者がいなく、次々と倒れていく仲間たちを見て遂にターちゃんはキレる。筋肉が盛り上がり体全体が気で満ちたターちゃんの渾身のパンチを打ったことで、ダン国王を倒すことに成功する。
ターちゃんは今までの戦いで相手を倒すことはあっても、決して人を殺めてしまうような攻撃はしなかった。だがそれではダン国王に勝つことができないと分かり、ターちゃんは覚悟を決めてすべての攻撃を急所を狙って戦う。心優しいターちゃんが非情になる貴重な場面。

改造人間になったニドが人間の心を取り戻した感動の名場面

アメリカのトーナメントにてMAXとの闘いの名場面。
最終決戦が終了し闘いで負けたニド・ソドムを含むMAXが、優勝したターちゃんを暗殺するために動いていた。するとMAXの動きを読んでいたロド・ソドムは先回りして行き手を阻み、討ち死を覚悟してターちゃん暗殺を止めようとする。これに怒ったMAXのミスターQはニドにロドを殺すように命令した。すると全ての記憶を無くしていたはずのニドがロドの顔を見た直後「もう兄弟で争うのはごめんだよ」と涙を浮かべる。
ニドはターちゃんとの闘いで記憶を取り戻しMAXの連中を全て倒すが、ニドはMAXの薬なしでは生きていけない体になっていた。ニドが「これからは兄さんとずっと一緒だ」と言った直後、ニドの命は尽きてしまう。
生まれてすぐにMAXの格闘家として地獄の生活を強いられていたソドム兄弟の悲しい結末。コミカルな描写が多いターちゃんの物語では貴重である涙を誘う感動的な場面。

『ジャングルの王者ターちゃん♡』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ターちゃんのムササビ跳びは体調がよければ1時間飛び続けられる

「ムササビ飛び」とは、ターちゃんの能力の一つである玉袋の皮を翼のように伸ばして飛行する技のこと。
ムササビのように滑空することで動物を助けたり、敵の攻撃を避けるために使用していた。
ターちゃんの体調が良いときは1時間くらい自分の力のみで飛び続けることができる。ちなみに1時間も飛び続けられることをターちゃんの口から聞くまでヂェーンは知らず、驚きを隠せずにいた。

ヂェーンの声優担当は岸谷五郎の妻である岸谷香を起用する案があった

ZAJUN8
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@ZAJUN8

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