ジャングルの王者ターちゃん♡(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ジャングルの王者ターちゃん♡』とは徳弘正也が1988年から『週刊少年ジャンプ』にて連載していたギャグ&バトル漫画作品。またテレビ東京系列にて放送されたアニメ作品である。サバンナに捨てられチンパンジーに育てられたターちゃんが、妻ヂェーンや仲間たちと共にアフリカのジャングルの平和を守る。日常編では密猟者たちと戦い、長編に入るとターちゃんに挑んでくる悪の格闘家と戦うことでターちゃん自身が肉体的に精神的に成長していくストーリーである。

CV:林延年
コーガンファミリーの長男であり、第1回・第2回トーナメントのチャンピオン。
地上最強の超人であると自負し、自分より強い相手と闘ってこなかったことで自惚れがありプライドも高い。
だがターちゃんにこてんぱんにやられてプライドがへし折られるが、闘いの途中でターちゃんから優しい気遣いを受けて改心する。
その後は恩を感じているターちゃんのサポートに回る。自分の命を賭けてアポロニア仮面と闘い瀕死の重傷を負うが、この出来事がきっかけでターちゃんの闘争心を呼び起こすことに成功するなどターちゃんの大会優勝に貢献した。
トーナメント終了後は父から譲り受け社長に就任する。

マット・コーガン

CV:小野健一
コーガンファミリーの次男であり、第1回・第2回トーナメントの準チャンピオン。
アフリカで梁師範を簡単に倒すほどの実力を持っている。トーナメントでは逆に梁師範に追い詰められマッドは負けを認めたが、梁師範が最後に百歩神拳を使用したことが反則とみなされ試合上では勝った。
自分の強さに自惚れがありプライドも高いがマイケルほど傲慢ではない。ターちゃんの誠実な態度をみて考え方が変わり、マイケルが傲慢になったのは父に責任があることを父本人に諭している。
その後アポロニア仮面との闘いで重症を負い心臓が止まってしまうが、梁師範の内養功で一命を取り留めた。
トーナメント終了後はホテルの重役に就任する。

アレクサンド・コーガン

CV:中村秀利
コーガンファミリーの父でありパンピングアイアンホテルのオーナー。
元はアラブ王国最強の格闘家であったがアラブ王国の王妃と恋に堕ち子供ができてしまったことで投獄された。だが一夜で3000人の兵を倒しアメリカへ逃げる。
その日暮らしの生活を送っていたところ異種格闘技団体MAXにスカウトされた。瞬く間にスター選手まで上り詰めるが、ベストトーナメントのルールは相手選手が再起不能になるまで闘い続けるという過酷なものだったため、アレクサンドはMAXからの脱退を申し出る。脱退の条件として優秀な遺伝子を提供することでありその子供が双子のロドとニドであった。
その後は結婚して、格闘技をギャンブルとする高級カジノとホテルの経営で莫大な財産を得る。何よりも自分の子供たちであるマイケル、マット、リサを大切に思っている。特にマイケルにはどんなときも常にNo.1でいるように教育したことで傲慢な性格に育ってしまう。当初はロドと闘わせるためにターちゃんを利用しようとしていたが間違っていたことに気づき改心する。
アレクサンドはターちゃんの父である可能性があったが血液検査で親子の関係がないことが判明。トーナメント終了後は社長の座をマイケルに譲る。

ロド・ソドム

CV:中村大樹
アレクサンドの腹違いの子供であり、ソドム兄弟の双子の兄。
MAX脱退のためアレクサンドが提供した子供で、5歳からMAXに格闘技叩き込まれる地獄ような日々を送る。
強く成長したロドと双子の弟のニドは離れ離れになりMAXの地下リングにデビューしスター選手となる。ロドはMAXの最強の選手となっていたが、決勝戦でニドと対戦することになりやむなくニドを殺してしまうという悲しい結末を迎える。
ロドは自分達を捨てた父に復讐するためにMAXから逃亡し、父が主催するトーナメントに参加する。だがターちゃんが復讐を止めるようにロドを優しく諭したり、改造人間として蘇ったニドを救うために力を費やすことで徐々に復讐心は薄れ、コーガンファミリーとの絆も生まれた。
トーナメント終了後はコーガンファミリーに迎えられホテルの副社長に就任する。

ニド・ソドム

CV:中村大樹
アレクサンドの腹違いの子供であり、ソドム兄弟の双子の弟。
兄と一緒に幼い頃からMAXの過酷な訓練を受ける。MAXの地下リングでデビューするが、ロドとの悲しい闘いの末ニドは死亡する。ニドはMAXの蘇生手術で生き返り以前より数倍強くなった改造人間となる。そしてアポロニア仮面と名乗りトーナメントに参加する。手術を受けた際に脳にコントロールチップを埋め込まれているため、記憶を失い残虐な性格になりマッドやマイケルを戦闘不能になるまで痛めつけた。
最終決戦でターちゃんと対決したときニドは隙をつきターちゃんに重傷を負わせる。だがターちゃんの真の力には敵わずニドは敗れる。
ターちゃんの肘打ちをくらったことでコントロールチップが外れニドの記憶は戻るが、改造人間は長くは生きられず最期はロドに看取られこの世を去る。

ヴァンパイア王国

シーマ・マルソー

CV:緒方恵美
ヴァンパイア王国の王女。シーマの父であるダン国王を救出のためターちゃんに力を借りたくてアフリカまでやって来た。
純血のヴァンパイアであるため女性の身でありながらも並の格闘家ではシーマには敵わない。さらに夜になるとヴァンパイアは本領を発揮し日中の数倍の力を出すため、シーマは巨漢の格闘家を軽々と持ち上げてしまった。
シーマの後を追った元婚約者のランジェラ・ツェペシに噛まれてヴァンパイア化した梁師範を救うため、治療薬となるダン国王の血を分けてもらうためにヴァンパイア王国のあるルーマニアへ向かう。
ヴァンパイア王国に着いてからシーマはターちゃんたちのサポートをしていたが、闇の医学組織ケルベロスの幹部であるエドガーの声を聞いてから我を忘れる。盲目的に愛してしまったエドガーのために、ペドロを噛んでヴァンパイア化させて戦わせてしまう。最後はエドガーの非道で冷酷な本性を知り別れる。事件後は国の復興に力を注ぐ。

レーア・マルソー

CV:上村典子
シーマの実の姉でありヴァンパイア格闘家「薔薇の五拳士」の一人。
王女の身でありながら剣の使い手として兵を率いてダン国王討伐のためクーデターを起こす。レーアはダン国王を薔薇の塔の最上階に幽閉し、万が一の逃亡を防ぐために党の守りを固めていた。
ケルベロスから国を守るためダン国王を幽閉する強い信念を持つが、父を救出するため剣をとったシーマの命は奪えないと涙するなど優しい一面も持つ。
エドガーによりダン国王が解き放たれた際は、ターちゃんたちと共にダン国王と闘う。事件後は国の復興に力を注ぐ。

ダン・マルソー国王

CV:佐藤正治
ヴァンパイア王国の国王でありシーマとレーアの父親。
数千年生きている純血のヴァンパイアである。兵や市民にも愛される人物であったが、ケルベロスの手術によってエドガーの命令に従う凶暴なロボットになる。
ダン国王の乱心に耐えかねた娘のレーアがクーデターを起こし、レーアがエドガーを人質にとることでダン国王は停止し、薔薇の塔の最上階に閉じ込められた。
ターちゃんたちのダン国王救出作戦のおかげで、ケルベロスは動きやすくなりヴァンパイア王国を襲撃しダン国王は救出される。ダン国王を止めるためターちゃんとレーアそしてヴァンパイア格闘家たちが闘うが、ダン国王は格闘技の修行をしていたため長年の経験とヴァンパイアの回復能力を持っているためダウンしない。
ダン国王の血にはヴァンパイア化した人間をヴァンパイア化した力のまま人間に戻す力があり、梁師範とペドロはダン国王の切断された左手を噛んで人間に戻る。ダン国王には順応力という特殊能力があり、相手のレベルに合わせて体を変化させて外見は化物のようになる。
最後はターちゃんがダン国王を仕留めると覚悟して本気で闘う。ダン国王は本気の力を出したターちゃんには敵わず、ターちゃんの渾身の一撃でエドガーが手術の際に取りつけたコントロールチップが外れて倒れる。正気を取り戻していたダン国王は娘たちをミサイルから身を挺して守り死亡する。

ケルベロス

ZAJUN8
ZAJUN8
@ZAJUN8

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