笑いとエッチを忘れないベテラン漫画家・徳弘正也
「ジャングルの王者ターちゃん」「シェイプアップ乱」「狂四郎2030」「バンパイア」等で知られる漫画家の徳弘正也先生。
一時期、彼のアシスタントをしていた「ワンピース」の作者の尾田先生も、徳弘先生から多くの事を学んだようです。
そんな徳弘先生の作品、作風をまとめてみました。
・はじめに
徳弘先生の作品に欠かせない要素としては「笑い」と「エッチ」があります。
どんなにシリアスな作品、展開でも必ずと言っていいほどこれらの要素が入り込んできます。
作品自体は環境問題や宗教問題などに深く突っ込んだものもあったりして、非常に読み応えのある作品が多々あります。
・ジャングルの王者ターちゃん
おそらく徳弘先生の作品の中で一番有名な漫画だと思います。
少年ジャンプの黄金期と呼ばれる時期に連載され、アニメ化やゲーム化もされています。
最初はショートコメディ漫画として連載され、ジャングルで生活をする主人公のターちゃんがハンターたちから森や動物たちを守るといったものです。
後に「新・ジャングルの王者ターちゃん」となり、格闘技の大会にするなど格闘漫画として連載されました。
迫力ある格闘描写が多く、悲しみや感動の涙シーンも多いです。
おそらく尾田先生が影響を受けたのはそのあたりでしょう。
しかし、徳弘先生はそんなシーンでも、、、
笑いを忘れません(笑)
エロも忘れません(笑)
ひどすぎる現地語です(笑)
もっとひどいものもあります。
・狂四郎2030
掲載誌が青年誌に変わり、要所に残酷描写が増えダークな内容が目立ちます。
そもそも、話の舞台が核戦争後の世界で差別や迫害がはびこる中、バーチャルの世界でしか出会ったことのない男女の愛を描く。といったものです。
この作品でも笑いとエロを挟むことは忘れません(笑)
しかし、ここでは主人公の狂四郎について紹介したいと思います。
狂四郎は愛情深く、義理人情にも厚いですが、状況次第では殺人も辞さない冷徹さを持っています。
劣等遺伝子とみなされ幼少の頃より施設に入れられ特殊訓練を受けていました。
それ故に、毒ガスも平気です。
施設の中でも格闘に関してはトップクラスの成績だった狂四郎の右に出るものは世界でもそうそういません。
愛する人に会うために自分の感情を殺し、徹底して残虐になる事が出来ます。
というのも、狂四郎は施設を出た後は軍人として戦争中、多くの手柄を残しました。
そして、戦争後にやっと人を殺さなくてすむと思ったら今度は暗殺者として任務をさせられることになります。
そこで自分の感情を殺すことを学んできたので、それが身についてしまっているのです。
彼もまた狂った国が生んだ犠牲者の一人だったわけです。
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