安西夫人(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
安西夫人(あんざいふじん)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部の監督である安西光義の妻。下の名前は不明。
酸いも辛いも噛み分けた古女房で、安西の歩んできた栄光も苦悩もよくよく理解している。太りすぎの彼を心配してランニングに誘っているが、今のところあまり効果は表れていない。新入部員である桜木花道と流川楓を「今まで見たこともないほどの才能の持ち主だ」と嬉しそうに語る安西を見守り、一歩離れた場所から彼らを応援した。
安西夫人の概要
安西夫人(あんざいふじん)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール(以下バスケ)部の監督である安西光義(あんざい みつよし)の妻。下の名前は不明。
酸いも辛いも噛み分けた古女房であり、安西とは互いに深く信頼する間柄。彼の歩んできた栄光も苦悩もよくよく理解している。太り気味の安西を心配して毎日ランニングに誘っているが、今のところあまり効果は出ていない。
かつて期待していた選手を結果として死に追いやる一因を作ってしまった安西が、「今年の新入部員の桜木花道(さくらぎ はなみち)と流川楓(るかわ かえで)は、今までに見たことがないほどの才能の持ち主だ」と嬉しそうに語るのを見て、自身もこの2人に選手としても安西の心の傷を癒す存在としても期待するようになる。
やがて流川が「アメリカへのバスケ留学を考えている」と安西に相談に来た際、夫のいない場所で彼の過去について打ち明ける。これにより流川は「安西監督は自分のアメリカ行きにただ反対しているわけではなく、段階を踏んでいくべきだと提案していて、そのための指針も示してくれている」と改めて安西を信頼し、今はまだ日本でバスケを続けていくことを決めた。
安西夫人のプロフィール・人物像
CV:高木早苗(1993年アニメ版)、塩田朋子(『THE FIRST SLAM DUNK』)
落ち着いた物腰の老婦人。普段は和服で過ごしており、車を運転する時にもその格好でハンドルを握るなど、非常に着慣れている。
安西との間に子供がいるかどうかは不明。流川が安西の家を訪れた際にも子供の姿は一切描かれていないが、2人ともかなりの高齢であるため、いたとしても独立している可能性が高い。
安西夫人の来歴・活躍
夫の栄光と苦悩
湘北高校バスケ部の監督である安西光義(あんざい みつよし)は、若い頃は全日本に選抜された活躍するほどの選手だった。この頃の彼について見てきたかのように触れるシーンが『THE FIRST SLAM DUNK』で描かれているため、当時から知り合っていたものと思われる。
その後安西と結婚するが、子供がいるかどうかについては特に描写されていない。自身もバスケを愛好し、「試合を見に行きたい」と語るシーンがある。
安西は選手を引退した後に指導者の道に進み、大学バスケ界で名監督として広く知られるようになる。ある時、安西は谷沢龍二(やざわ りゅうじ)という選手と出会い、「今まで見てきた中でも抜群の才能の持ち主だ」と驚愕。“自分の手で日本一の選手を育てる”という夢を抱き、彼に不足していた基礎的な練習を徹底させる。
しかし才能だけで自由にバスケをしてきた谷沢はこれに反発し、ついには独断でアメリカへのバスケ留学を決めてしまう。そこで自分以上の才能の持ち主などいくらでもいるアメリカの選手層の厚さに始めての挫折を味わい、英語力の乏しさからそれを打開する術を見出せず、「せめて大成してから帰らないと合わせる顔がない」と安西たちを頼ることもできないまま、数年後に自殺に近い形で事故死する。安西はこれにショックを受け、責任を取る意味もあって大学バスケ界を引退。「自分が谷沢を死なせた」と苦悩する夫を懸命に支え続ける。
新たなる才能との出会い
その後安西は、自分なりに谷沢を供養するためにも“日本一の選手を自分の手で育てる”という夢を捨てられず、湘北高校バスケ部の監督に就任。谷沢を死なせたトラウマからスパルタ式の指導方針を改め、個々の意欲に合わせた形で選手を育てていく。
ある年、桜木花道(さくらぎ はなみち)と流川楓(るかわ かえで)という新入生がバスケ部に入部。これを見た安西は「2人とも谷沢を超える逸材だ」と驚き、夫人の前で彼らの素質と成長を楽しそうに語るようになる。この頃から夫人は、会ったこともない花道と流川のことを、選手としても安西の心の傷を癒す存在としても期待するようになっていった。
その後バスケ部の練習を見守る最中に安西が病に倒れるというトラブルが発生するも、花道の適切な処置により危機を脱する。作中では描かれていないが、夫人はこの際に初めて花道と対面し、その“粗にして野だが卑ではない”といった彼の人柄を知ると同時に安西を助けてくれたことに礼を言う。
それからしばらくして、今度は流川が安西の屋敷を来訪。彼は「バスケ選手としてさらに成長するために、アメリカに留学したい」と考えており、それについて安西の意見を求めようとしていた。安西はまだ成長の途上にある流川が今アメリカに留学すれば谷沢の二の舞になる可能性が高いと判断し、「私は反対だ」と明確に告げた上で“まず日本一の高校生になる”という指針を与える。その後夫人は腑に落ちない様子で屋敷を後にした流川を車で追いかけ、彼を送りながら谷沢のことと安西が流川と花道の才能を評価していることを伝える。これにより流川は「安西はただ反対しているのではなく、自分を心配して段階を踏むようアドバイスし、そのための目標を示してくれたのだ」と理解し、アメリカ留学をいったん取りやめるのだった。
安西夫人の関連人物・キャラクター
安西光義(あんざい みつよし)
夫。かつては大学バスケ界で名将として広く知られた人物で、現在は湘北高校バスケ部の監督を務めている。
夫婦として長年連れ添い、彼の歩んできた栄光も苦悩も理解している。現役時代の姿など見る影もない肥満体となった彼を心配し、毎日ランニングに連れ出しているが、今のところあまり効果は表れていない。
安西光義/安西先生(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
安西光義/安西先生(あんざい みつよし/あんざいせんせい)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部の監督。
でっぷりとした初老の紳士で、性格は至って温厚。かつては大学バスケ界で鬼コーチとして名を馳せていたが、現在は生徒の自主性に任せた指導を行う。今もなおその監督としての手腕と名声は衰えておらず、多くの選手から慕われ、他校の監督など多くのバスケ関係者からの尊敬を集めている。主人公桜木花道の才能を見抜き、期待し、その日々の成長に注目していく。
谷沢龍二(たにさわ りゅうじ)
安西が大学でバスケ部を率いていた頃の教え子の1人。2mを超える長身と優れた運動能力を持ち、安西が「日本一の選手になれる」と期待した人物である。物語開始時点で故人。
期待するからこそ基礎を徹底させようとした安西の指導が仇となり、「もっと自由にバスケがやりたい」と独断でアメリカに留学。そこでバスケ選手としての挫折を味わい、失意の中で自殺に近い形で事故死した。彼の死は安西にも大きなショックを与え、それを見守っていた夫人にとっても忘れることのできない後悔として心に残り続けた。
谷沢龍二(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
谷沢龍二(やざわ りゅうじ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、かつて大学バスケットボール界で天才として注目された選手。物語開始時点で故人。
日本人離れした2メートルの長身に優れた運動能力の持ち主で、大学バスケ界屈指の名将と呼ばれた安西光義に「日本一の選手になれる」と期待される。しかしその安西の課す地味な練習に嫌気が差し、逃げ出すようにアメリカへとバスケ留学を決め、挫折した末に自殺に近い形で事故死した。安西の「まるで成長していない…」のシーンで有名なキャラクター。
桜木花道(さくらぎ はなみち)
湘北高校バスケ部に所属する1年生。「好きな女の子の前でカッコつけたい」という理由からバスケを始めた破天荒な少年だが、安西が「谷沢以上の逸材」と驚くほどの素質を持つ。
安西がバスケ部の練習中に病気の発作で倒れた際、自身の父が同様に倒れた時のことを思い出しつつ救急車と関係各所に連絡。この適切な対応により安西は無事に回復し、作中で直接描かれることはなかったが病院で対面した際に礼を伝えている。
桜木花道(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
桜木花道(さくらぎ はなみち)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部に入部した天才を自称するドシロウト。
恵まれた体格と抜群の身体能力、底無しのスタミナの持ち主。中学時代は荒れており、ケンカに明け暮れる日々を送っていた。高校入学後、同級生の赤木晴子に一目惚れし、彼女から「才能がある」と言われたことをきっかけにバスケを始める。次第にその才能を開花させ、チームに欠かせない戦力となり、“晴子の気を引くため”ではなく本気でバスケに打ち込んでいく。
流川楓(るかわ かえで)
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宮城カオル(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ
宮城カオル(みやぎ カオル)とは、『THE FIRST SLAM DUNK』(ザ・ファーストスラムダンク)の登場人物で、同作の主人公である宮城リョータの母親。 沖縄で家族と共に暮らしていたが、夫に先立たれ、その心痛から完全に立ち直れない中で海難事故により長男も失う。相次ぐ家族の死を受け止められず、逃げるように神奈川へと引っ越した。兄のことを決して忘れまいとするリョータを疎ましく感じるも、母としての愛情も持ち続け、バスケに熱中する彼を距離を置きながらも見守り続けた。
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