桜木花道(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

桜木花道(さくらぎ はなみち)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部に入部した天才を自称するドシロウト。
恵まれた体格と抜群の身体能力、底無しのスタミナの持ち主。中学時代は荒れており、ケンカに明け暮れる日々を送っていた。高校入学後、同級生の赤木晴子に一目惚れし、彼女から「才能がある」と言われたことをきっかけにバスケを始める。次第にその才能を開花させ、チームに欠かせない戦力となり、“晴子の気を引くため”ではなく本気でバスケに打ち込んでいく。

桜木花道の概要

桜木花道(さくらぎ はなみち)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部(以下、“バスケットボール”は“バスケ”と略す)に入部した“天才を自称する”ドシロウト。
恵まれた体格と抜群の身体能力、底無しのスタミナの持ち主。頭髪は赤く、伸びても赤いままだったため、染めているわけではなく自毛の可能性が高い。この髪は当初はリーゼントにしていたが、「海南戦での敗北の責任を取る」と勝手にケジメをつけた際に短く刈り込んでおり、以降はスポーツ刈りになっている。中学時代に心臓の病気で父が倒れたことがあり、そのことを思い出して涙ぐんでいたことから現在は母子家庭だと思われる。

中学時代は荒れており、水戸洋平(みと ようへい)、高宮望(たかみや のぞみ)、大楠雄二(おおくす ゆうじ)、野間忠一郎(のま ちゅういちろう)らの友人たちとケンカに明け暮れる日々を送っていた。同時に「女の子にモテたい」という強烈なモチベーションを持ち、後にバスケ部に入部するまでに50人に告白してことごとく振られるという逸話を作る。
高校入学後、同級生の赤木晴子(あかぎ はるこ)に一目惚れし、彼女から「才能がある」と言われたことをきっかけに気を引きたい一心でバスケを始める。当初はルールもよく理解しておらず、晴子の兄の赤木剛憲(あかぎ たけのり)に怒鳴られてばかりで、プレイスタイルも身体能力任せの素人丸出しのものでしかなかった。

しかしその赤木や監督の安西光義(あんざい みつよし)の指導で次第にその才能を開花させ、チームに欠かせない戦力へと成長。日々の努力を見守っていた仲間たちから信頼され、本気でバスケに打ち込む他校の生徒と全力で競う内に、自身も“晴子の気を引くため”ではなくバスケットボーラーとしての強い自覚を胸に試合に臨むようになっていく。

桜木花道のプロフィール・人物像

所属高校:神奈川県立湘北高校
学年:1年
身長:188cm(後に189.2cmに伸びた)
体重:83kg
誕生日:4月1日(牡羊座)
背番号:10
ポジション:パワーフォワード(PF)

CV:草尾毅

自らを臆面もなく“天才”と称する自信家で、極度の負けず嫌い。束縛を嫌い、何かを強要されると途端に反発する。気性が荒くケンカっ早いところがあり、他チームの選手や監督と揉め事を起こすこともしばしば。その都度赤木にむりやり連れ戻されるのが常である。
目上に対しても敬語を使うことはほとんどないが、自分の実力を認めて接してくれる年長者には意外と素直に敬意を抱き、口うるさく指導しつつ自身も努力を欠かさない赤木や、時に言葉巧みに操縦しつつも練習に付き合ってくれる安西に対しては比較的従順。

一方、同年代の女性に対しては「50回連続で振られた」という事実もあってかやや苦手意識があるらしく、基本的に敬語で接している。一目惚れした晴子のことは、その後も一心に慕い続けているが、物語中は彼女との関係は「高校のバスケ選手とそれを応援する同校の生徒」という形に留まった。
チームメイトの流川楓(るかわ かえで)のことは、晴子が彼に憧れていることもあって一方的にライバルとして対抗心を抱くも、彼の実力自体は悔しいながらも認めている。1学年上の宮城リョータ(みやぎ リョータ)のことは、同じく女性にモテない同士として意気投合し、チームの中でも特に仲がいい。2人で一緒に練習することもあれば、試合で抜群のコンビネーションを見せつけることもある。

桜木花道の能力・プレイスタイル

高い身長

それだけでも意味がないのも事実だが、バスケットボールというスポーツにおいて身長が重要な要素となるのも事実である。花道は高校入学時点で188cmという日本人としては規格外の体格の持ち主で、作中で描かれた数か月の間に1.2cmも伸びたところからしてまだまだ成長期にあるといえる。

抜群の身体能力

ジャンプ力や瞬発力など、スポーツ選手として要求されるあらゆる能力が高い。その身体能力の高さは高校バスケット界を代表する名選手である河田雅史(かわた まさし)をして驚嘆させ、試合中にも関わらず「もっと見たい」と思わせるほど。
フィジカルにも優れており、神奈川No.1プレイヤーとされる牧紳一(まき しんいち)と競り合った際は一方的に薙ぎ倒している。なお、このプレイ自体はファウルとなった。

底無しのスタミナ

スターティングメンバーとして試合に参加し、終了の笛が鳴るまで走り続けるスタミナの持ち主。バスケット選手として様々な技術を身に着けていく中で試合でできることも増え、その分多くスタミナを使うことになったものの、これについては地道なトレーニングで体力を底上げすることで対応している。
地道な努力を嫌がる一方で、それが自分の力になると理解すれば苦にすることなくトレーニングを続けられるのも、花道が持つ選手として優れた点の1つである。

リバウンダーとしての資質

バスケットボールにおいて、シュートに失敗したボールをゴールから飛び上がって回収することを「リバウンド」と呼ぶ。自チームの攻撃の持続、敵チームの再攻撃の阻止など攻防の双方において重要な技術である。
花道はその優れた身体能力、フィジカル、スタミナ、何よりジャンプの高さにより、リバウンダーとして類稀な資質を持ち、これに気付いた赤木によりリバウンドの技術を徹底的に仕込まれる。

やがて彼のリバウンダーとしての才能は同年代屈指のものとして開花し、全国レベルでその名を轟かすようになる。これを見た赤木は、妹の晴子が口にしていた「花道はいずれ湘北高校バスケ部に欠かせない選手になる(かもしれない)」という言葉を思い出し、その予言が当たったことを胸中で認めている。

ケンカの強さ

中学時代は地元でも有名な不良として暴れ回っており、ケンカが滅法強い。作中では特に自分からケンカを売るシーンこそなかったが、三井寿(みつい ひさし)率いる不良たちがバスケ部に乗り込んできた際は率先して立ち向かい、チームメイトに振るわれた暴力の分をきっさりお返ししている。

桜木花道の来歴・活躍

中学時代

水戸洋平(みと ようへい)や高宮望(たかみや のぞみ)といった友人たちと共に、地元の中学校に通う。この頃はかなり荒れており、他校の不良とケンカを繰り返していた。しかしこの頃、自宅に帰った際に心臓の発作を起こして倒れている父親を発見。慌てて助けを呼ぼうとするも、仕返しに来た他校の不良たちと鉢合わせてしまい救助が遅れる。

その後どうなったのかは描かれていないが、後に当時のことを思い返した際に涙ぐんでいたため、父親は助からなかったものと思われる。このことは花道からしても痛恨の出来事で、「自分がケンカばかりしていたから父を助けられなかった」との想いもあってか、以後はケンカをしなくなっていったようである。
代わりに「女にモテたい」という意識が芽生えたらしく、これはと思った同年代の少女に次々と告白するも、暴れ回っていた頃の噂を知るためかことごとく断られる。

バスケとの出会い

晴子(1コマ目)に「バスケットは好きか」と聞かれて、花道(2コマ目)は咄嗟に話を合わせる。これが彼のバスケット人生の始まりとなった。

湘北高校への入学後、ついに50回目の告白失敗を経験。自棄になっていたところ、その目立つ長身を見掛けた同級生の赤木晴子(あかぎ はるこ)に「バスケに興味は無いか」と声をかけられる。その晴子に一目惚れした結果、彼女の気を引きたいというだけの理由から「(バスケが)大好きです」と嘘をついてバスケ部に入部する。
晴子の兄でバスケ部の部長である赤木剛憲(あかぎ たけのり)は、花道以上の体格とパワーの持ち主で、バスケを心から愛する少年だった。入部したばかりの頃の花道は、バスケのルールもよく分かっていない素人だったが、赤木は妹の推薦ということもあって無下にもできず面倒を見る。そんな中で赤木は花道が類稀な資質の持ち主であることに気付き、少しずつ彼に期待するようになる。

一方、湘北高校のバスケ部には、花道と同級生の流川楓(るかわ かえで)という天才選手が在籍していた。流川は評判以上の実力に加えて整った容姿の持ち主で、校内にはファンクラブが存在し、晴子でさえも彼に熱を上げていた。これを知った花道は、「晴子さんは絶対に渡さない」と決意し、“流川に勝つ”ことをモチベーションの1つとしてバスケに打ち込む。一方の流川は、花道を「ドシロウト」と的確に表現しつつ、その才能自体は認めて注目していた。
その後怪我でバスケ部を離れていた宮城(みやぎ)がチームに復帰。彼はバスケ部のマネージャーである彩子(あやこ)に恋しており、彼女と花道の仲を誤解して一時は険悪になったものの、それが間違いだと気付いてからは「好きな女に振り向いてもらいたいけど好意に気付いてもらえない」同士として意気投合。チームの中でも特に親しい関係となる。その宮城に恨みを持つ3年生の三井寿(みつい ひさし)が仲間の不良たちとバスケ部に乗り込んできた際は、昔取った杵柄を発揮して大立ち回りを演じた。

インターハイ神奈川予選

自分のミスが敗戦を招いた。その自責の想いが、バスケットボーラーとしての花道の成長を促していく。

衝突を経て、元バスケ部だった三井もバスケ部に復帰。ケンカ騒ぎは事情を察した洋平たちが泥を被ってくれたお陰で事無きを得て、湘北高校バスケ部は無事にインターハイ神奈川予選に参加する。地道な練習を続けた花道は、その才能に期待して経験を積ませたいという事情もあり、3年生や2年生を差し置いてスターティングメンバーに選ばれる。
当初は力任せのプレイが目立ち、ファウルを重ねては退場することを繰り返していたが、全国大会常連の海南高校との試合で赤木が負傷。「これが最後のチャンスなんだ」と無理を押して試合に戻ろうとする赤木を見て、花道は初めて“晴子に良いところを見せる”ためでも“流川より活躍する”ためでもなくチームと仲間たちと無意識に尊敬するようになっていた赤木のために奮戦。接戦の末に自身のミスで試合に敗れ、「俺がミスをしなければ勝てていた試合だった」と激しく後悔する。

この経験は花道の中に「練習で一緒に汗を流した、自分を信頼してくれる仲間たちのために勝ちたい」という欲求を植え付けることとなり、彼をバスケットボーラーとして目覚めさせる最初の一歩となる。同じ頃、リバウンダーとしての素質も徐々に開花させ、湘北高校の戦力として活躍していく。
最終的に陵南高校との試合を制し、神奈川2位の成績で予選を突破。チームで赤木に次いで世話になってきた3年生の木暮公延(こぐれ きみのぶ)に「引退が伸びたな」と喜びの声をかける。全国大会までのわずかな期間に、監督の安西光義(あんざい みつよし)から特訓を受けて、苦手なシュート技術においても目覚ましい改善を見せていった。

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堀田徳男(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

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堀田徳男(ほった のりお)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、主人公桜木花道が通う湘北高校の不良たちのリーダー。 無骨な顔立ちに大柄で屈強な体格と、見るからに迫力のある少年。不良たちのリーダーなだけのことはあり、常に周囲を威圧し、暴力を振るうことへの抵抗感も薄い。一方で友情に厚く、身内と認めた相手には親身に接する。不良仲間にして友人の三井寿と共にバスケ部を襲撃するが、それが彼のバスケへの未練からの行動であることを知ると部に復帰するよう勧め、彼を応援し続けた。

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谷沢龍二(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

谷沢龍二(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

谷沢龍二(やざわ りゅうじ)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、かつて大学バスケットボール界で天才として注目された選手。物語開始時点で故人。 日本人離れした2メートルの長身に優れた運動能力の持ち主で、大学バスケ界屈指の名将と呼ばれた安西光義に「日本一の選手になれる」と期待される。しかしその安西の課す地味な練習に嫌気が差し、逃げ出すようにアメリカへとバスケ留学を決め、挫折した末に自殺に近い形で事故死した。安西の「まるで成長していない…」のシーンで有名なキャラクター。

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森重寛(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

森重寛(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

森重寛(もりしげ ひろし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、インターハイ愛知県代表の名朋工業高校バスケットボール部に所属するスーパールーキー。 バスケの経験は中学2年生の夏からとまだ浅いが、1年生ながら2メートル近い巨体の持ち主で、その上で並外れた運動神経を併せ持つ。その才能と実力は驚くべきものがあり、全国クラスの選手である愛和学院高校の諸星大を圧倒し、そのままチームを勝利に導いている。全国大会でも活躍するが、作中では特にそれが描かれることはなかった。

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河田雅史(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

河田雅史(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

河田雅史(かわた まさし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、秋田県代表にしてインターハイ優勝候補筆頭とされる山王工業高校バスケットボール部のレギュラー。 全国クラスの有力選手ひしめく山王工業において不動のセンターを務め、その中核としてチームを引っ張る。そのプレイスタイルは「おっきくてうまい」と称され、センター以外の役割すら全国屈指のレベルで完全にこなす器用さを持つ。向上心の塊で、自分に向かってくる選手を好み、主人公桜木花道の才能にも気付いて注目する。

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三井寿(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

三井寿(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

三井寿(みつい ひさし)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部に所属する3年生。 3Pシュートを得意とするオールラウンダーだが、ブランクのためスタミナには問題を抱える。中学生の頃に神奈川県MVPに選ばれるほどの選手として活躍し、恩人でもある安西光義が監督を務める湘北高校バスケ部に入部。しかし怪我と擦れ違いの末にバスケ部を去り、不良仲間と共にバスケ部と敵対するに至った。紆余曲折の末にバスケ部に復帰し、以降はチームの一員として活躍する。

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安西光義/安西先生(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

安西光義/安西先生(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

安西光義/安西先生(あんざい みつよし/あんざいせんせい)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、湘北高校バスケットボール部の監督。 でっぷりとした初老の紳士で、性格は至って温厚。かつては大学バスケ界で鬼コーチとして名を馳せていたが、現在は生徒の自主性に任せた指導を行う。今もなおその監督としての手腕と名声は衰えておらず、多くの選手から慕われ、他校の監督など多くのバスケ関係者からの尊敬を集めている。主人公桜木花道の才能を見抜き、期待し、その日々の成長に注目していく。

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牧紳一(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

牧紳一(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

牧紳一(まき しんいち)とは、『SLAM DUNK』(スラムダンク)の登場人物で、「神奈川の王者」の異名で知られる海南大学附属高校バスケットボール部の主将。 貪欲に勝利を求め、「怪物」とも称される神奈川最強のプレイヤー。コートの中ではそのカリスマとリーダーシップを発揮して王者のごとく振る舞うが、試合を離れれば意外と面倒見の良いところを発揮する。趣味はサーフィンで、肌が浅黒いのはそれが理由。老け顔であることを気にしており、作中でそれを指摘された時はムキになって反論していた。

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宮城カオル(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

宮城カオル(SLAM DUNK)の徹底解説・考察まとめ

宮城カオル(みやぎ カオル)とは、『THE FIRST SLAM DUNK』(ザ・ファーストスラムダンク)の登場人物で、同作の主人公である宮城リョータの母親。 沖縄で家族と共に暮らしていたが、夫に先立たれ、その心痛から完全に立ち直れない中で海難事故により長男も失う。相次ぐ家族の死を受け止められず、逃げるように神奈川へと引っ越した。兄のことを決して忘れまいとするリョータを疎ましく感じるも、母としての愛情も持ち続け、バスケに熱中する彼を距離を置きながらも見守り続けた。

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