ロマンチカクロック(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロマンチカクロック』とは2012年から2015年まで少女まんが雑誌『りぼん』にて槙ようこが連載した漫画、およびそれを原作としたアニメ。鎌倉に住む14歳の加治屋杏花音(かじやあかね)とその双子の兄、蒼(あおい)の兄妹関係を軸に展開していく青春恋愛漫画である。個性的な友人たちを巻き込みながら恋愛、勉強、友情に一生懸命立ち向かっていく杏花音と蒼の成長を描く。槙ようこの作品は主人公以外のキャラクターにもスポットライトが当たることが多く、様々な人間関係を楽しみながら読み進められるのが魅力。

杏花音と蒼の幼少期からの幼馴染。バスケ少女で、サッパリとした性格。杏花音と蒼のことを一番理解している人物で、蒼と共に杏花音の世話をする。杏花音とは親友でいつも一緒に行動し、何でも話す間柄。杏花音がどんなに暴走しても怒ることはほとんどなく、いつも広い心で受け入れている。蒼のことが小さい頃から好きであったが、自分が彼女になりたいというような欲は出さず、ただ好きでいるだけでいいと思っていた。香鈴の苗字だけは最後まで明かされることがなく、登場人物紹介でも名前だけの表記となっている。

篠原 わかな(しのはら わかな)

特進クラスで蒼と一緒になり、自分の家柄に相応しいという理由で蒼に婿養子になってほしいと申し出る。プライドが高く、意地悪な物言いばかりすることから敵が多い。同じ特進クラスの辻莉にそんな性格を指摘され、初めて頬を叩かれたことで自分のことを素直に認められるようになる。その後は蒼ではなく、辻莉に夢中になり純粋に距離を縮めようと頑張り始める。杏花音と香鈴とはクラスは違えど何でも話せる大切な友人になることができ、一緒に過ごすことが増える。杏花音のことを調教師のように誘導することが得意。

辻莉 正(つじり ただし)

元学年1位。特進クラスで見た目からしてガリ勉。杏花音が最初に好きになって告白したのが辻莉であったが、杏花音のことをバカ呼ばわりして振っている。その後、蒼に学年1位の座を取られどん底に突き落とされたが、杏花音の喝により立ち直っている。その後はちょいちょい杏花音たちと一緒に過ごすことが増え、気づけば特進クラスで蒼と過ごす友人となっている。わかなのことを気に留める言動があり、後に2人は付き合うこととなる。

桐谷 慎(きりたに しん)

ケーキ屋の息子。杏花音たちの1学年上で、高校からは製菓の学校に進学し寮生活となる。将来は実家のケーキ屋を継ぐことを夢見ており、店番もしっかりとこなしている。杏花音の何でも美味しそうに食べるところに惹かれすぐに告白するが、杏花音の鈍感さ故に長期戦で杏花音にアタックすることを決意。ゆっくりと距離を縮めて無事付き合うこととなる。その後は遠距離恋愛に。高校入学後、背が伸びて男らしさがアップする。女子から告白されそうになると先に断るなど、杏花音のことしか眼中にない一途な性格である。

松浦 歩睦(まつうら あゆむ)

中学3年生で杏花音たちの学校に転入してくる。学年1位の蒼を敵対視し、すぐに挑発的な態度を取って杏花音を利用しようとする。その性格からあまり友達がいなかった歩睦であるが、杏花音たちに出会い、仲のいい友人を手に入れることができた。杏花音がかまってくれない時に、香鈴が優しくしてくれたことをきっかけに香鈴のことを好きになるが失恋。のちに小春との距離が縮まり、高校入学後付き合うこととなる。高校も小春の学校の近くで選んでいた。

前田 小春(まえだ こはる)

3年生に進級後、杏花音と同じクラスになる。一番勉強についていけていないメンバーを集めたクラスであったため、小春も勉強が苦手であった。杏花音と共に蒼から勉強を教えてもらったことをきっかけに蒼のことを好きになるが、自分の気持ちを理解できず体調不良になるなど少し繊細な女の子。性格は大人しく引っ込み思案。蒼のことも好きになったら迷惑と考えてしまうネガティブ体質である。のちに歩睦のことが気になり始め、勇気を出してアプローチすることが増える。

加冶屋家

ママ

パパが家を空けて留守がちなため、1人で家を守っている。職業は大学教授。頭が良く勉強が得意であるため、蒼はママ似ということになる。杏花音の成績をいつも気にしており、何かと蒼に勉強を見るよう頼むことが多い。怒ることも多いが、子供たちの一番の良き理解者。杏花音の闘病生活が始まった際は気丈に振る舞っていたが、実際は不安で押しつぶされそうになっていた。

パパ

冒険家で自由人。長髪で若々しい見た目。杏花音の性格は父親譲りのもので、蒼は2人が揃うと疲れを感じている。いろいろな国の料理を覚えてきており、自宅に帰ってくると家族に振る舞っている。末娘の一花には髪が長いことから「け!」と呼ばれる。

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